長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

平和委員会有志学習会 ペリリューの戦いを学ぶ

10日(水)の夜は岡山県平和委員会の若者有志学習会。
太平洋戦争のペリリュー島の戦いについて、
映像をみながらその実相を学びました(写真は本ですが)。

始まる前に、10分ほど私から歴史的流れや
背景について解説。

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参加は11名でした。
こんなに濃い中身なのに、新しい若者(女子)が3人も参加!
この月イチ学習会ではいちばん多い参加者数でした。

しかし戦場の恐怖と狂気の生々しさに、全員言葉少なく。
でも率直な感想があれこれ交流できてよかったです。

次回は9月10日(土)16時~
日米地位協定と高江の問題を学びます。

すっぽん鍋からの「人間らしさと労働組合」

昨夜(9日)は、岡山医療生協労組の
超入門ろうどうくみあい講座の4回目。
テーマは「人間らしさと労働組合」でした。

学習会の前に、恒例「労働食堂」にて
すっぽん鍋を頂く。これで夏バテ防止はバッチリか!?

学習会では、30分ほどの講義をして感想交流。
以下、内容です。


一。「人間らしさ」とはなんだろう
 
1。それを考えるのが人間でもある
  ◇動物には、あまり「~らしい」を使わない。

   「らしい」とは、「・・・といわれるだけの諸条件を十分に
           備えている様子」(三省堂『新明解国語辞典』第7版)

   「労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を
   充たすべきものでなければならない」(労働基準法第1条)

 2。人間でありながら、人間でない「あり方」「状態」もある
  ◇つまり、「諸条件」を奪われているのではないか、という認識
   *たとえば、自由にものが言えないこと、移動ができないこと
   *たとえば、人にランクづけがされること、モノのように売り買い
    されること
   *たとえば、教育を受けられないこと
   *たとえば、働ける力と意志があるのに、働けないこと
   *たとえば、文化を享受できないこと、ゆとりがないこと

   ■不自由の自覚→自由の獲得へ(人間の歴史は自由拡大の歴史)

 3。「人間らしく生きる」内容を、1つひとつ「人権」として確定させてきた。
  ◇人権とは、何ものも奪えない、その人がもっている固有の自由や
   権利のこと。
  ◇「人間らしさ」の目録の結晶が、日本国憲法

   「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年に
   わたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去
   幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことので
   きない永久の権利として信託されたものである」(97条)

   *13条「個人の尊重」「生命・自由・幸福追求」
    -1人ひとり、かけがえがない
   *14条「法の下に平等」―みんな平等だ
   *15条「公務員の選定権」―選挙で代表を選ぶ
   *16条「請願権」―お上にもの申せる
   *18条「奴隷的拘束を受けない」―だれの奴隷にもならない
   *19条「思想及び良心の自由」―なにを考えなにを正しいと思うかは自由
   *20条「信教の自由」―なにを信じるのか(信じないのか)も自由
   *21条「集会、結社、言論、出版、その他一切の表現の自由」
    ―伝えあう自由
   *22条「居住」「職業選択の自由」
    ―どこに住むのか、なにを職業とするか
   *23条「学問の自由」―なにを学ぶか
   *24条「両性の本質的平等」
    ―両性は平等であり誰と結婚するかは本人たち次第
   *25条「健康で文化的な生活」
    ―誰もがゆとりのある生活をおくる権利がある
   *26条「教育をひとしく受ける権利」―ひとしく教育を受けられる
   *27条「勤労の権利」―人間らしく働ける権利
   *28条「団結権・団体交渉権・団体行動権」―人間らしさを実現する組織
   
*9条「武力の行使の放棄」「戦力の不保持」
    ―生活の土台は平和であること

  ◇「信託」と人間らしさ
    ・・・過去の人類の努力が、いまの「あたりまえ」をつくってきた
   *人間は、歴史を意識的に受け継いでいく。過去から学べる。
    受け継ぐ。だれしも歴史のリレーランナーになる。

二。憲法が私たちに問いかけていること
 
1。人権を自分のものにできていますか? バトンを受け取っていますか?
  ◇不断の努力(12条)―その中身とは?

   「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の
   努力によつて、これを保持しなければならない」

  ◇表現の自由(21条)
   ―集まり、組織し、話しあう、書きあう。そして伝えあう。

   「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、
   これを保障する」

 2。労働組合は、不断の努力をすすめる組織の中心。主権者として
   成長する舞台。
  ◇労働組合の労働基本権(28条)は、憲法第3章「国民の権利及び義務」
   のなかに
   *つまり「人間らしさ」獲得のために必要不可欠のもの、ということ。
  ◇団結権・団体交渉権・団体行動権―組合つくれ・要求せよ・たたかいだ!
   *労働条件の良し悪し=生活・働きやすさを左右する。でも労働者
   (雇われて働く人)は労働条件をひとりでは交渉できない。対等に
    労働条件を交渉するためには団結しかない。
   *人権・権利よりも、職場の「空気」が優先されがちな日本。労働組合
    が本来の役割をきちんと果たし、職場で地域で、1人ひとりの尊厳・
    人権を守る砦になっていく。
  ◇人権感覚、民主主義的訓練の場。おかしいことを「おかしい」と言える。
   *主権者として社会情勢を学ぶ。議論する。そして行動する。
  ◇「団結」ということ自体が「人間らしさ」の発揮。手をつなぎ支えあう
   生き方。

 3。8月9日は71年目の「ナガサキ」の日。なぜ労働組合が平和の取り組み
  をするのか?
  ◇「人間の尊厳」を根底から否定する力としての戦争・軍事的圧力
  ◇憲法がめざす幸福追求権・生存権は、戦争をしないということが大前提。
   *生活・福祉に必要なお金、産業も、戦争と戦争準備につぎ込
    まれてしまう。
   *戦争に向かう国家は、私たちの生活や人権を置き去りにする
    (歴史の教訓)。
  ◇労働組合は、憲法がめざす社会の実現のために活動する「なんでも屋」
   *平和活動の先頭に労働組合。憲法を否定する政治のもと、労働組合は
    忙しい。
  ◇個人の尊重(13条)―その人がその人であることを否定されないこと。
   *ひとりも見捨てない職場。ひとりも見捨てない地域。ひとりも見捨
    てない社会。
   *1人ひとりの労働組合員・労働者が、憲法を自分のものとして身体化
    しよう。

 

生協労組おかやまにて「新専従者教室」スタート

今日(9日)午前中は、
生協労組おかやまにて「新専従者教室」1回目(月2回ペースの予定)。

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今年5月から新しく専従になられた方に基礎的学びを
保障するということでの、連続学習会です。何回続くのかは未定。

ほかの専従の方4名(ベテランから専従2年目、3年目の方など)ふくめ、
5名の参加でした。

今回のテーマは「活動と活動家のそもそも」。
講義後の議論がおもしろかったですね。
いろんなタイプの専従がいて、それぞれ経験もちがうので。

とりあえず、事務所の整理は大事です(笑)。

次回は憲法、その次はものの見方、
そして経済学へと進む予定です。

労働組合にとって組織拡大は根本問題

昨夜(8日)は、県労おかやま(岡山市内の労働組合のセンター)の
常任幹事会の前段学習会6回目。テーマは「組織拡大について」。
15分ほど話をして、あとは議論でした。

全労連の28回定期大会でも組織拡大の方針強化が。
仲間を増やし広げることは要求実現の根本的な力。
組織拡大は未来を語ること。
本音の議論が必要なところですね。


以下、簡単なレジュメですがご紹介します。


一。組織拡大は、未来を語ること

  
「ときには労働者たちは勝つこともあるが、それはただ
  一時的でしかない。彼らの闘争の本来の成果は、直接の
  成功ではなくて、労働者たちがますます広く自分のまわ
  りに広げてゆく団結である」(マルクス)

 ◇組織拡大とは、要求で団結する仲間を広げ増やすこと
  *個々の企業では、交渉力を引き上げる。民主主義を根づかせる力に。
  *労働組合の連帯の力が地域や社会で影響力をもつ。資本に対抗する
   社会的力。
  *主権者として育つ場と機会の拡大。
 ◇労働組合の社会的力が拡大すること=要求実現への最大の保障
 ◇職場で多数に。地域でも多数に。
 ◇連合と肩を並べるようなローカルセンター・ナショナルセンターになる。

 ■「こういうことができる組織・運動にしよう」と語りあうことの大事さ
 ■長久の個人的夢
    ・・・日本の労働者階級がバカンス休暇制度を求めてゼネストを決行

二。組織拡大の方針・具体化・担い手育成
 
◇それぞれの組織で、組織拡大の方針があるか、どれだけ意義が議論
  されているか

 ◇その方針を実現するための日常の体制・具体的手立ては

 ◇それを担う人づくりを目的意識的に行えているか

 ◇組織拡大の課題は、みずからを写し出す鏡
  *切実な要求実現のために
  *意義と魅力ある運動・組織になりえているか
  *個々の労働者を成長させる機会に

さいごに:「困難だからこそ外へ」

 

読書メモ 『時間と習俗の社会史』

『時間と習俗の社会史ー生きられたフランス近代へ』
                            (福井憲彦、新曜社、1986年)を読み終える。

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フランス近代をたどりながら、
人びとの生活と時間との関わりがどのように変化してきたのかを考える。
とくに第1部が面白い。
個人が時計を身につけ始めたのはここ100年ぐらい。
それは人びとの時間との関係を変転させた。権力支配とも密接不可分。


以下、自分用のメモ。

「われわれは、生まれ育った状況に応じて身に
そなわった生活の手順をもち、ふだんはほとんど
無意識のうちにそれに即して行動し、時間を使っ
ている。そうしてわれわれが、あたりまえだと思
いこんだり、そうあるべきだと思いこんだりして
いるその思いこみは、ふだんの生活からちょっと
身をはなしてながめなおしてみたら、いったいど
んなふうにみえるだろうか。とりわけ現代社会の
生活は、時間との追いかけっこを余儀なくされて
いるような按配になっているが、いったいどうし
てそんなことになってしまったのであろうか」
                (はじめに)

「時計のない時代としての中世・・・をながめてみ
よう。人びとはどうやって時のはかどりをとらえ
ていたかといえば、日の出から日の入りへの太陽
の動きと、教会や修道院の鐘の音がそれを告げて
くれるのであった。1日にせと1年にせよ時間は
農作業のリズムに対応したもの、であると同時に
また、教会の鐘が象徴するように、時間は、とい
うことはまた歴史は、神に属するものであり、人
間が計測したり働きかけることのできる対象とは
みなされていなかった」(4P)

「時間はなによりも神に属するものだとするとら
えかたから、人びとは徐々に時間を操作し、分割
や計測の対象にしたりしだすことになった、その
『時間の世俗的な組織化への変化』を象徴するも
のが、都市に出現しだした大時計だった」(12P)

「時間の組織だてを支配するものは、人びとの時
間意識や社会生活を、かなり左右しうる」(14P)

「一定の正確さが保証された私用の時計が、上層
部のみでなくよりひろく社会全般に行きわたるに
は、まずは、価格がさがらなねばならない。それ
を実現したのは、イギリスやフランスの時計産業
ではなく、スイスの時計産業であった」(33P)

「鉄道が網の目状にはりめぐらされてゆくことと、
正確な時計の要請、および時計の一般への普及と
は、ほぼ並行現象としてあらわれてくる」(34P)

「鉄道は、経済や社会生活における不可欠の道具
となってゆくことで、人びとの時間にたいするか
かわりかたを大きく変えることに力を発揮した」(38P)

「じつは、社会の支配層あるいはエリートたちが、
もっとはっきりと意識して、正確な時間をムダな
く守ることを人びとに教えこもうとした領域は、
ほかにもあった。まず、時代的にみればほぼ鉄道
の建設と並行して進む工場労働の組織化が、それ
にあたる。おなじくそれらと並行して、さらにそ
れらに先だってあらわれた領域が、教育の場や、
あるいは軍隊とか監獄といった、より直接的に人
びとをしつけ、教えみちびこうとする場であった。
・・・近代社会にふさわしい人間をつくりだし、調教
を実現するひとつの重要な鍵として、正確に秩序
だてられた時間の厳守ということがかかげられた
のだ」(40~41P)

「ムダのない正確な時間が尊重されることは、工
場においてはあきらかに、生産性の向上という考
えと結びついている。・・・まさに時間は貨幣なので
ある」(41P)

「ライン生産が確立するとき、もはや時間測定な
どという方法は必要とされなくなる。すでに時間
は、機械の作動そのもののなかに、それとしては
目にみえない形でインプットされている」(82P)

「時計をもち、その時間に従うことは、社会のな
かにみずからがきちんと組みこまれており、はみ
だし者ではないことを、シンボライズするものと
なる。それは、社会生活をおくるうちに、あたか
も自然に、自明のもののごとく、規律を内在的に
担うようにしてゆくような仕組みが成立してくる
ことにほかならず、より穏やかではあるがより巧
妙な規律社会へむかう条件が、ととのえられるこ
とでもあった」(86~87P)

「時計をもつことがもはやステイタス・シンボル
ではなくなり、時計の時間にしたがっていること
が社会的統合のしるしになるとき、今度はスピー
ドを手にいれることが地位のシンボルになる」(100P)

第10巻、運命の人、人間の証明

最近読み終えた本。
小説は夏休み中に読んだものです。


『宮本顕治著作集第10巻ー宮本百合子の世界』
            (宮本顕治、新日本出版社、2013年)
長い長い中断期間を経て、ついに全10巻読了。
ナナメ読みも多かったですけど。
昨年読んだ上田耕一郎著作集全6巻ふくめ、買ったからには
読むぞ根性を発揮しつつ、偉大な先輩の書く力量に深く学ぶ。


『運命の人(一)』(山崎豊子、文春文庫、2010年)
沖縄の日本返還時の日米密約をスクープした新聞記者をめぐる話。
「事実を取材し、小説的に構築したフィクション」という全4巻。
モッくんが弓成記者を演じたテレビドラマは見たけど、原作は
さすがに精緻。読みごたえあります。


『運命の人(二)』(山崎豊子、文春文庫、2010年)
逮捕された弓成記者に対する警察の人権無視の尋問がリアル。
日米間の機密を覆い隠す国家権力と、報道の自由・知る権利の
ぶつかりあいを軸に裁判闘争へ。おもしろし。


『運命の人(三)』(山崎豊子、文春文庫、2011年)
弓成記者、控訴審で逆転有罪、最高裁は上告棄却。
司法の独立ってのは、日本の場合はあてはまりませんね。
ここまで3巻、沖縄返還をめぐる密約問題にも関わらず、
現地沖縄の声はいっさい出てこず。4巻目はいよいよ舞台が沖縄。


『運命の人(四)』(山崎豊子、文春文庫、2011年)
沖縄に住み着いた弓成。沖縄の人と文化に自分を少しずつ
取り戻していくと同時に、沖縄戦の凄惨と米軍基地問題の
不条理にぶつかる。
「再び取り返しのつかない不幸な事故が起きない前に」
(文庫版あとがき)との作者の思いに涙す。


『人間の証明』(森村誠一、ハルキ文庫、1997年)
森村誠一の代表作のひとつ。人間の醜悪、憎悪を描きながらも、
人間への信頼をさいご浮きぼらせる。読みごたえあり。

岡山九条美術展の学習会で講師

土曜日(6日)の午後は、
岡山九条美術展の学習会「憲法改悪の動きは?」。
1時間ほど話をしました。

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やっぱりここでも原爆投下のことにはふれました。
9条2項まで踏み込んだ背景のひとつに、核兵器の登場という
人類史的事件がありましたから。

講義は、
参議院選挙―争点から隠された改憲問題、
9条は何を国家権力に命じているか、
9条2項をつくりだした要因、
9条がつくりだしてきた強固な平和思想、
自民党改憲草案を読む、
安倍政権のねらいと今後の動き、
各院での憲法審査会での議論から、
改憲発議をさせないために、
日本国憲法を選びなおす大学習運動を、
という流れでした。

みなさん熱心に聞いていただきました。
この九条美術展での学習会は4回目ぐらいですが、
今年が参加者はいちばん多かったですね。
ありがとうございました。

生協労組おかやまにて、労働組合のそもそもと役員の役割。

きょう(6日)午前中は、
生協労組おかやまの中央執行委員会にて学習会講師。
定期大会後最初の会議ということで、
「労働組合のそもそもと、役員の役割」という基本的なお話を90分。

冒頭、71年目のヒロシマの日に、という話をして、
歴史を学ぶことの大切さを語りました。

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以下、レジュメ後半部分をご紹介。


三。労働組合役員の役割について―労働組合の性格から導きだされる

 
【前提として】
  ◇労働組合の活動は強制的にさせられるものではない(原則として)。
  ◇仕事以外の時間と労力をつかう。つまり生活を侵食する。だから
   「みんなで分担して活動」が大事。納得がかなめ。
  ◇たたかう相手がいる。思い通りにはいかない。「たいへんさ」
   「苦しさ」はつきまとう。でもだからこその「喜び」「楽しさ」もある。

 1。要求をなにより大事にする
  ◇「要求で一致して団結」するのが労働組合。
   *だから「要求」についての認識を一致させることが活動の
    大原則となる。活動のエネルギーはそこから生まれる。そ
    の中心的役割を担うのが中央執行委員。

  ■最大多数の労働者を結集できるがゆえに、労働組合活動は難しさもある。
   *労働者は違いがたくさん。違いばかり。そして違いは目につきやすい。
   *雇用形態、賃金、労働条件、立場、仕事内容、資格の有無、
    能力、性別・・・
   *生活環境、人間関係、考え方、支持政党、行動パターン、
    趣味、特技・・・
   *「要求」にたいするとらえ方・考え方は、簡単には一致しない。

  ◇「要求」が生まれる必然性=労働者の立場。
    雇われる・使われる・労働条件。
   *生協も資本主義社会のなかでさまざまな「経営至上主義」が入り
    込んでいる。その矛盾が職場にあらわれる。人権が脅かされることも。
   *要求は具体的。働くことは、小さな事柄の集合体。
  ◇湧き出てくる「思い(言葉)」を出しあえる、セイフティな場を
   *不満やグチ、願望は「要求の種」
   *「しんどいなあ」「なんか違和感」「おかしいんじゃないの」
    「先が見えない」「これだけ働いても賃金これだけか・・・」
    「休みがなかなかとれない」「人が足りない」
    「この仕事内容改善したい」「みんなピリピリしてる」
   *不満を言葉で表現することで(話す・書く)、論議の土俵にあがる。
    共通認識になる。
  ◇表出しにくい「思い(言葉)」こそキャッチしようとする姿勢を大事に
   *「おかしさ」が恒常的になると、「常識化」する。人間は適応力が
    高いので、それでも「なんとかやってしまう」。がまんもできる。
    あきらめることで適応する。
   *力関係のなかで思いが抑圧されやすい。本当に切実な「声」という
    のは、それを表現できる場がないと、けっして表に出てこない。
   *痛みや切実さというのは、とても個別性が高いので、「わかった
    もの」としない。
   *もっとも弱い立場の人の「声」に耳を傾けることができる役員・
    労働組合に。
   *ピッチャーよりキャッチャー。

 2。集まりたくなる場を手間ひまかけてつくる
  ◇現代人の生活は多面的で多忙。職場も多忙。時間がない、ゆとりがない。
   *労働組合のことを考える、活動する時間を確保すること自体がたたかい。
  ◇「集まる」ことが、労働組合の原点であり、力の源泉
   *労働組合がパブから誕生したワケ―「話しあえる自由な空間」
   *労働者が集まるには、「自由な時間」「集まれる場所や空間」
    「集まれる体力」「集まろうとする意志」が必要であり、現代
    日本では簡単ではない。
  ◇1回1回の集まりの場を成功させる努力
   *「また来たい」「職場の仲間も誘いたい」「疲れていても参加
    すれば元気がでる」「あの人がいるから」「ここにくるとほっ
    とする」「話を聴いてくれる」「楽しい」
   *ちょっとした工夫や楽しみの準備。集まる場の雰囲気づくり。
   *力関係の働かない空間と人間関係。ケア的関係。自分が自分で
    いられる場。

 3。自分も仲間も、「労働者らしく成長する」ことを大事に
  ◇1人ひとりの組合員の成長こそ、組合活動前進のカギ。
   *労働条件を変える力を労働者はもっている。仲間との連帯がカナメ。
    人権意識を強固に。あきらめない。支えあい。自分の持ち場で不断
    の努力。
  ◇仲間の成長に関心をもとう
   *要求や社会情勢について、認識を一致させる、認識を高める活動が
    とても大事。
   *学びあえる場を労働組合の中に目的意識的に。知ることはエネルギー
    に転化。
   *新しい中央執行委員さんは、新しい視野で労働組合をとらえる機会。
    それは自分のものの見方の成長にも。成長の機会をみずからつかもう。
  ◇組織拡大を追求するなかで、言葉の力をみがく
   *仲間を増やすには、「労働組合を伝える」ことが必要。自分自身の
    言葉が問われ。
   *仲間の要求や立場によりそいながら、労働組合の大切さと魅力を
    伝えよう。

2016年夏・保養旅の記録(7月29日~8月4日。ダイジェスト版)

【2016年夏・保養の旅】
さきほど那覇空港とうちゃく。今日から夏休み。
24回目の沖縄にして初めてのひとり旅。
明日から滞在する離島が飛行機から見えました。
海みてぼんやり過ごします。
空港でさっそく沖縄そば。真っ赤な紅しょうがいらんなあ。

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【2016年夏・保養の旅 その2】
沖縄・名護にて。「いい子ですね~いい子ですね~」と
声をかけながら、岩合光昭ばりに黒猫に近づくも、
1枚写真をとっただけで逃げられる(ピンぼけだし)。修業が足りない。

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【2016年夏・保養の旅 その3】
運天港から伊平屋(いへや)島にむかうフェリーに乗っています。
古宇利島を横目にみながらの出だし。
伊是名島へ行くフェリーと並走しながら移動。雲が近いです。

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【2016年夏・保養の旅 その4】
伊平屋島に到着。天気よし。さっそく近くの食堂にて、
生ビールぐびぐび、そして島名物らしい「もずくそば」を食べる。
ツルツルのどごし良くうまい!
島にきたなあって実感!これから港ふきんを散策。

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【2016年夏・保養の旅 その5】
ぜーぜーいいながら、伊平屋村役場裏手の高台(岩)に登ると、
心洗われる海の色。

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【2016年夏・保養の旅 その6】
伊平屋役場の前に「米軍上陸地モニュメント」が。
伊平屋島の沖縄戦。本島上陸の約2か月後、6月3日に米軍が前泊から上陸。
直前の艦砲射撃などで村民40名余り死亡。
日本軍がいたら被害はより大きかっただろう。
訪れた歴史民俗史料館にも沖縄戦当時の写真が展示されていた。

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【2016年夏・保養の旅 その7】
きのう今日で、山崎豊子『運命の人』(文春文庫)全4巻を読み終える。
沖縄の日本返還時の日米密約をめぐって
「報道の自由」「知る権利」を軸に展開。
主人公モデルは毎日新聞記者の西山太吉氏。
4巻目の沖縄戦・米軍基地問題は作家の強い強い意志を感じ、涙す。

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【2016年夏・保養の旅 その8】
伊平屋島2日目。今日は天気イマイチかと思っていらた
10時ぐらいからカラッと晴れてきたのでお宿の近辺を散策。
で、これからチャリ借りて、めざすは絶景の海。

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【2016年夏・保養の旅 その9】
はーはーいいながらチャリ30分ほどこぎ、伊平屋島の絶景ポイントに。
想像以上の美しさに感動です。

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【2016年夏・保養の旅 その10】
伊平屋島・米崎ビーチにてシュノーケル。
色とりどりの熱帯魚が乱舞!…とまではいかず、ちらほら。
しかし日曜なのにビーチにはぼくひとり。独占なり。
昼食は沖縄そばと生ビール。部屋に帰って発泡酒と藤沢周平。
正しいぐうたら生活。明日もぐうたら!

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【2016年夏・保養の旅 その11】
伊平屋島3日目の朝。天気よし。お宿目の前の海。
日の出を眺めながら、
今日はどのようにのんびり過ごそうかとのんびり考える。

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【2016年夏・保養の旅 その12】
今日の昼食は伊平屋島の前泊港にある食堂にて。
もずくたっぷり伊平屋そば。のってる肉も鶏肉だったような。
帰りに伊平屋村漁協直売店で買い物。
伊平屋の泡盛「照島」を包んでくれた新聞が赤旗日曜版だった…。

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【2016年夏・保養の旅 その13】
伊平屋島から眺めた天然のアート。
明日おなじ場所おなじ時刻に来ても、この夕刻の空は2度と見れないだろう。
ぐうたらな1日を過ごした人間にも、自然は最大級のプレゼントをくれる。

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【2016年夏・保養の旅 その14】
伊平屋島4日目。今日は午前中、宿でごろ寝しながら
テレビの旅番組など眺める。午後、コミュニティバスで米崎海岸に移動し、
磯辺の生き物たちを探して歩く。きのうより雲が多めでそれも見どころ。f:id:benkaku:20160805155128j:plain


【2016年夏・保養の旅 その15】
今日も綺麗な海を堪能しました。
でもなによりの贅沢は「静けさ」ですかね。伊平屋島は静かな島です。
人口が少ないのはありますけど、観光客も少ない。
自然や生き物の音がそのまま耳に届きます。心地よい時間を過ごせます。

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【2016年夏・保養の旅 その16】
さきほど、伊平屋島の前泊港を出港。
4泊5日、のんびりと離島生活を楽しみました。
稲作が有名な島でしたが、一期目の収穫が終わったあとでしたので、
稲穂風景は見れず。でも天気にも恵まれ、満足でした。

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【2016年夏旅 その17】
沖縄・東村、高江にきました。高江集落を取り囲むように
米軍オスプレイ用のヘリパットを国が強権的に建設しようとしている現場です。
N1表ゲート前。7時前なのに機動隊の数がすごいです。
ゲート前は民間警備会社の人で固めています。
お昼頃までしかいられませんが、抗議行動に参加します。

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【2016年夏旅 その18】
沖縄・東村、高江N1表ゲート前。8時過ぎから土砂を積んだ
ダンプ2台が警察車輌に「護衛」されながら入り始める。あまりに異様。
生々しい国家権力の力に直面し、心折れそうな現場。
でも抗議行動は歌あり躍りありで楽しく、連帯で。
辛淑玉さんのスピーチに涙した。

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【2016年夏旅 その19】
那覇空港。これから帰ります。今日は4時起きで眠い(+_+)
高江の帰り道、東村役場近くの食堂で沖縄そば。
空港で〆のワインも頂きました。6泊7日の夏休み終了です。
天気イマイチなのは今日だけでした。日頃の行いが良いのでしょう(きっぱり)。
無事に帰宅できますように。

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今日から仕事に復帰です。

今日から仕事復帰です。
1週間、沖縄に行っていました。

行きの飛行機から、今回4泊滞在した
伊平屋島を眺望できました。

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ツイッターやFBではちょこちょこ書いて
いたので、それをまとめて、またご紹介します。

休み中、明日(6日)の学習会講師が
1件入ったので、今日はあれこれ忙しいです。

しかし、岡山は暑いですなあ!

7月29日~8月4日まで夏休みです。

明日(29日)から夏休みになります。
旅にでます。保養旅です。

8月4日まで、岡山におりません。

期間中、
岡山県学習協あてのメールはチェックしませんので、
ご連絡が滞ることがあるやもしれませんが、
そういう事情ですのでよろしくお願いいたします。

ブログの更新もありません。


昨年は安保関連法の問題があり、
結局ひとり旅は行きませんでしたので、
2年ぶりのひとり旅です。

海をみて、ぼんやりしてきます。