長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

東京日帰りのち、青森出張です

今日(14日)は、東京日帰り出張です。
勤労者通信大学入門コースの教科委員会なり。
これまでの議論をふまえ、
カリキュラム内容の検討に入っていきます。
さてどうなりますか。

で、明日からは青森出張です。
東京から帰ってきて、また次の日は青森って
なんか無駄な動きが多いような気もしますが。

青森県第31回医療福祉研究集会にて講演のお仕事。
青森県医労連の主催です。
1泊2日の集会で、私は16日の午前中のお役目。
でも集会の冒頭から参加です。
みなさんとしっかり交流もしてきます~。楽しみです。

後泊もするので、月曜日に帰ってきます。
ですので次のブログ更新は来週火曜かな。

移動が多いですが、がんばってきます。

今月の『学習の友』読書会は28日(金)

だれでも参加OK!月刊誌『学習の友』の読書会☆

その場でチョイスした記事を読みあわせて感想交流するだけ。
学んでスッキリ、交流もワイワイ楽しい。
10月28日(金)18:30~。地方自治会館3階(岡山市春日町)です。
11月号を使います。読者でない方でもOK。参加無料。

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「ものの見方・考え方」のレポート採点なり。

先週すでに届いていたけれど、
時間がとれずにできなかったソワニエ看護専門学校の
レポート採点を昨夜(12日)一気におこなう。

9月に15回の授業は終わっていて
単位認定のレポートです。

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これ、毎年読むのが楽しみです。
とくに、自分の言葉で自分のことをきちんと
書けている学生さんのレポートは、学ぶことも多く面白い。
ほんと、ぼくにとってもありがたい機会です。

ある学生さんのレポートの前半部分を紹介します。

「15回の講義のなかでもっとも印象に残った内容、
1番2番をあげるのはとても難しい。どの講義も過
去の自分、今の自分、未来の自分に置き換えて聴い
た。1番衝撃を受け、ものの見方・考え方が変わる
きっかけとなったのはやっぱり、第1回目の講義で
す。『ものの見方・考え方』という講義名、教科書
は先生の本1冊。どんな講義なのだろうか・・・看護師
になるのに必要なのか?などなど・・・不安と期待とが
あったのを覚えています。
 第1回目の講義で、いろんな物事について、さま
ざまな考え方があること。時間に追われるのではな
く、その中でも考える=ゆとりの時間を持つことが
大切であり、『きちんと考えること』の大切さや、
環境に順応するだけではなく、この環境に疑問を持
ち、ものごとを深く追求する力の大切さを学んだ講
義でした。このい授業を受けるまでは、日々の生活
に追われて、忙しいことをいい訳にし、ひとつのこ
とを掘り下げて深いところまで考え、議論すること
がなかったわたしですが、この授業をきっかけに、
自分の『ものの見方・考え方』が大きくかわったよ
うに思う。
 1番変わったことは、仲間とのコミュニケーショ
ンをとる時間を増やし、仲間の考えに耳を傾けるこ
とが多くなったこと。その中で、自分が直接得た認
識と、他者の認識に違いがあっても、なぜそのよう
に考えたのか、なぜ、そのように捉えたのか、『な
ぜ』をいつもあたまにおくようになった。つき詰め
て仲間と話をすることにより、お互いの認識を高め、
信頼関係が深まっていき、自分の中での選択肢も増
えているように思う。
(中略)・・・この講義を聞いてから、わたしの考え方
やものの捉え方は変わった。先生の話を聞いている
と、意識すればすぐに実行に移せるものばかりで、
考え方や人とのかかわり方のヒントが沢山あったよ
うに思う。
 いろいろな角度から物事見ることの大切さ、『考
える』という時間を持つことの大切さを、深く考え
るきっかけとなった講義でした」

労働食堂からの労働者の権利学習

昨夜(11日)は、
岡山医療生協労組の超入門!ろうどうくみあい講座の6回目。

おなじみ労働食堂でお鍋をみんなでつついたあと、
「労働者の権利と労働組合」というテーマで学習。

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なぜ労働法が必要なのか? 具体的な法律は…など。
基本をおさえました。
でも労働法ってほとんど教えられていないから、
基本だと思うことも「そうだったんだ!」になります。

きのうはなんと1年目の看護師さんが参加してくれました!
しかもすごくしっかりしたワカモノ!!
いい感想交流が参加者のあいだでできました。

こういう学習会をたくさんやりたい。

来月の倉敷医療生協労組青年部の学習会チラシ。

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こういう、ほんとに初歩的な学習会を、
たくさんしたいです。


以下、ちょい説明文。


就職したときから「労働組合」はあって、
お給料からいつも組合費が引かれていて・・・

でも、そもそも労働組合ってなんなの?
なんのためにあるの?
活動ってなに?

そんな疑問を、疑問のままにせず、
「わかる」ことをめざします。
どなたでも参加できます☆

君の名は。、「建築」で、マルクスの旅

全国学習交流集会の報告はまた後日っていうことで、
とりあえず週末に読み終えた本3冊です。


『小説 君の名は。』(新海誠、角川文庫、2016年6月)

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せつない。だから美しい。映画もみたくなった。


『「建築」で日本を変える』(伊東豊雄、集英社新書、2016年9月)

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前著『あの日からの建築』(集英社新書)を読んで以来、
伊東豊雄さんの建築に対する思想と取り組みに注目しています。

自然や文化、地域社会にコミットしていく建築。
資本や都市のための建築から、一般の人に建築を取り戻す。
突破口は地方にある。そう確信できる内容。

以下、メモ。

「巨大都市=メトロポリスにおいて、建築はもはや
見えない巨大資本の流れを可視化する装置にすぎな
い、建築家は一般市民ではなく、ごく一部の巨大資
本に加担する建築の表現者としてしか見られていな
いのではないか」(10P)

「これからの建築には自然との関係を回復する、地
域性を回復する、土地固有の歴史文化を回復する、
そして新しいコミュニティを創造するなど、近代主
義建築がないがしろにしてきたものに再び目を向け
ていくことが重要です」(179P)

「今、私が目指している建築は、近代主義が切り離
してしまった建築と人びとのの距離を縮めること、
いや一般の人たちの手に建築を取り戻すことです」
                   (194P)


『マルクスの心を聴く旅~若者よ、マルクスを読もう〈番外編〉』
     (内田樹×石川康宏+池田香代子、かもがわ出版、2016年9月)

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若マルの著者2人を中心に、
マルクスゆかりの地(ドイツとイギリス)をめぐる旅行ツアー。
その様子や対談などを書籍化。学問と旅は親和性がありますね。

マルクスを語るおふたりの「自由度」はますます
豊かになっているなあ、という印象です。
現地で感じ、味わうなかでしか発せられない言葉。
あちこちに、なるほどと思う指摘があります。

石川先生の説明のし方はいつも参考になりますし、
内田先生の経済活動と身体性の話もおもしろかった。

早く若マルの続き、エンゲルス編が読みたいなあ。

3連休はヨコハマです~。岡山からは8名参加。

はい。

週末からの3連休は、
2016全国学習交流集会inヨコハマで、
3日間神奈川です。

岡山からは8名が参加。
全員私より年下。
フレッシュメンバーが参加します。

全国のみなさんとの交流が楽しみです。
また来週、ブログでもご報告します☆
.

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人権感覚は磨かないと、もろい。憲法学習会にて。

きょう(7日)は午後から、
新日本婦人の会岡山支部の憲法連続講座(全3回)の2回目。
「憲法の心に耳をすます」をテーマに、
憲法とは何か、基本的人権の内容ひとつひとつを学びました。
あと人権感覚ってむずかしいぞーって話も。

婚姻・家族関係にかかわる24条に
なぜ「個人の尊厳」という言葉があるのかも、強調しました。
1時間ちょいの講義。その後感想交流。

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写真は感想交流ちゅうのもの。


感想文3つほど。

■憲法理解への切込みを“個人”と“人権”の面から、
しっかり聞けて、自分のなかで、もう1度深め
たいと思いました。

■生活のなかでおかしいけどしかたないと思って
きたけど、それを人権ということに結びつけて
考えていかなければと思いました。

■人権感覚を身につけることが、改憲を阻止する
力となる。40代半ばの私にとって、人権感覚は
当たり前と思っていたけれど、PTAに来ない人
を悪く言う理事仲間がいる。ひどい働かされ方を
してもしかたないとあきらめる等、まだまだだな
あーと思っています。

憲法と政治、図解、ラテンに学ぶ、憲法Ⅰ人権

最近読み終えた本。
といっても、最近読書ペースがガクッと落ちた。
9月はたった6冊しか読めなかったという。あーあ。


『憲法と政治』(青井未帆、岩波新書、2016年5月)

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憲法24条の新しい理解もあったし、
学者さんらしい理詰めの展開で歯応えがあり。
自衛隊は戦力の不保持という憲法上の「無」からの出発であるので、
「できること」を1つひとつ立法で確定していくという指摘は、
なるほどそうだと合点。

24条についてメモ。

「なぜ、ここに『個人の尊厳』が書き込まれなくては
ならなかったといえば、戦前の民法に規定されていた
家制度に理由を求められる。戸主は家族の婚姻や離婚
といった、生き方それ自体について関与する権能を与
えられていた。『家』の中に、個人が個人として生き
るための自由が圧倒的に不足していたからこそ、そこ
において個人の尊厳を確認しなくてはならなかったの
だといえる」(33P)

「個人主義を徹底することなく、自由、民主、平等と
いった価値は達成できないのであり、憲法24条が結果
的に純粋に個人主義的な規定になったのは、歴史の偶
然であったとはいえ、日本社会にとっては、まさに必
要なことであったともいえる」(35P)

「個人主義の確立は、日本で道半ばなのである。そう
いう中で、個人と個人との関係で個人の尊厳という言
葉を使っている24条は、日本社会独特の任務を帯びた
規定と解するべきだろう。個人の確立が途上であるか
らこそ、家族よりも個人を強調することが、必要なの
ではないか」(36P)           


『図解 労働の論点』
  (高橋祐吉+鷲谷徹+赤堀正成+兵頭淳史[編]、旬報社、2016年5月)

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うーん、まあ、
資料として手元に置いとくのはいいかも、という感じ。
目からウロコという点もなかった。若い人が読むかなあ。
本のタイトルにもっと工夫が必要。


『ラテンに学ぶ幸せな生き方』(八木啓代、講談社+α新書、2010年)

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エッセイ的読み物なのでサクサクと。
ちがう文化を知ることは、自分のいる環境・価値観・文化を
相対化する大事な方法のひとつ。
そういう意味で、地球の裏側のラテンの人びとから
学べることはたしかに多いと思う。


『憲法Ⅰ 人権』(青井未帆・山本龍彦、有斐閣、2016年4月)

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人権のみにスポットをあてた憲法テキスト。
判例部分はややこしいが、解説は全体的に平易で読みやすいと感じた。
「何かおかしいぞ」を言葉に変換する。それすなわち人権感覚。

以下、自分のためのメモ。

「歴史を紐解けば、じつは≪人が自由であり、人が人であるが
ゆえに人権をもつ≫という考え方は、長年にわたる人々の知的
な営みと闘いの末に得られた、新しい考え方であることがわか
る。そして近代以来、人権の最大の侵害者は『国家』だったの
であり、今日においてもなお、そうである。そこで憲法は、国
家が侵すことのできない個人の権利を掲げ、人権が保障される
ための政治のしくみ(統治構造)を定めている。そのように、
政治を憲法に従わせて人権を保障しようという試みを指して、
立憲主義と呼ぶ」(4P)

「世界人権宣言を具体化し、法的拘束力をもたせたのが国際人
権規約である」(8P)

「日本国憲法を貫く根本的な価値である『個人の尊厳』は、
さらに憲法13条前段に『すべて国民は、個人として尊重される』
という『個人の尊重』原理としてあらわされている。人権とは、
人が個人の尊厳に基づき、個人として尊重を受けつつ、自律的
にみずからの人生をいきるための権利なのである」(9P)

「すべての価値の源泉は個人にあり、国家のために個人が道具
のように扱われることがあっては、決してならない。これが、
憲法が国法秩序における最高の法規範であることの根拠である」
                                                                                       (10P)

「個人主義へのコミットメントには、かつての日本が経験した
全体主義への強い否定が含まれている。1人ひとりの個人には、
自律的に自分の人生を選び取って生きていく力が備わっている
ことを、日本国憲法は大前提としている」(31P)

「国籍離脱の自由は、究極的には、国家のために個人があるの
ではなく、個人のために国家があるという考えをしめしている」
                                                                                     (126P)

「27条・28条は、経済市場において労働者等を勇気づける(em
powerする)こと(労働基本権保障等)を要求しているのである」
                        (176P)

沖縄の歴史から今をみる~知らない人にどう広げるか

昨夜(4日)は震災と原発事故以後岡山に移住してこられた方を
中心とした有志学習会「沖縄の歴史から今をみる」で講師
中心メンバー4~5人のコアな学習会と思いきや、10名以上の参加。
初めてお会いする方が多く、とても新鮮でした。

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26日(水)夜に、高江の問題を知ってもらう企画をする前に、
今につながる沖縄の歴史を学ぼうというもの。
沖縄戦から沖縄現代史のなかの米軍基地問題、
そしてここ20年ほどの動きをパワーポイントを使いながら
ざっくりとお話させていただきました。

その後の感想交流や質疑、
沖縄のことを自分ごととして議論されるみなさんに
たいへん刺激を受けました。
「知らない人にどう広げるか」がやはりみなさんの
問題意識として共通しています。

ほんと、そこだと思います。

今日のつぶやき

今日(4日)もいろいろありました。
書けないけど。

もっかの仕事上の心配事は、
書き物仕事がぜんぜん進まないということ。
いや、まあ言い訳ですけど。

でも見通しがたたないなあ。
どーしよ。

ちょっとずつ進めるしかないのはわかっているけど。

年間つうじて行われている生協労組のパート部新人研修

今日(3日)は10時からと13時からの2部構成で
生協労組おかやまのパート部新入組合員研修でした。
それぞれ、13名・5名の参加。私は1時間の講義を2回。

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「労働者と労働組合のそもそも」という基本のお話です。
生協労組では年間通じてパートの研修会してます。

基本的な内容をすべての組合員に
まず知ってもらうという努力。とても大事です。

ほとんどの方は
「労働組合のことを勉強するのは初めて」とのことでした。