長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

週に2日は介護休みを取るようにしています。

昨年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した相方ですが、
残念ながらゆっくりとですが進行はすすんでいます。

私と、相方のお母さん・妹さんの家族介護が
基本ベースで支えています。
くわえてヘルパー、訪問リハビリなどの社会資源も
活用しつつある状況です。
主治医も信頼できる方に診てもらえているので安心。

私も、今後は週に2日は必ず「介護休み」を
とるようにしていきます。1日の労働時間も短めに。

介護生活初体験ですが、いちばんのポイントは
やはり1人に過重な負担がいかないこと、
主たる介護者の精神的負担をやわらげることだと思います。
たいへんさの軽減と分散をいかにはかるかですね。

まあとりあえず今のところは私も大丈夫ですし、
今月末には先月のベルリンに続き、
「行けるときに行っとこうツアー2017第2弾」を
予定しています。国内で5泊6日です。

4月になったら花見を楽しみたいです。
美味しいものも食べて。

もちろん仕事もしっかりがんばります。
講師依頼も遠慮なくお申し出ください。
可能なかぎりお応えしていきたいと思います☆

まだまだ浸透していない憲法

きょう(8日)のお昼休み時間は、
水島協同病院のとある診察室にて憲法学習会。
おもに看護師さん対象。

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30分のお昼休み学習で、15分講義、15分感想交流に。
しかし、まだまだ憲法は浸透してないなあ、という印象(+_+)

学びの場がもっとたくさん必要です。

あきらめないことは、あきらめることよりずっとたいへん。

先日、映画『未来を花束にして』を観賞しました。

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1912年イギリス、女性参政権を求めた女性たちの苦闘です。
まさに苦闘でした。
こんなにも犠牲を払ってたたかわなければ、
参政権を手に入れることはできなかった女性たち。

自由を求めるたたかいの重さを感じます。
「私が私でいられるため」のたたかいです。

「女なんだから」という枠組みで「がまん」させられることは、
残念ながら今もなくなっていません。

映画のなかで「あきらめずに闘うのよ」という言葉が何度も。
あきらめないことは、あきらめることよりずっとたいへんです。

今日3月8日は国際女性デー。

女性たちの行動に、心から連帯!

「まずは自分が納得して楽しむこと」―労働組合たんけん隊講座

日曜日(5日)は、
10時~16時の“1日集中”「労働組合たんけん隊講座」でした。
岡山県学習協の主催です。
日曜日のこんな丸1日企画に、
19人もの方が参加していただきました。感謝です。

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県学習協の伊原会長のあいさつ、簡単な自己紹介、
講義①「労働組合のそもそも」→グループ感想交流、
講義②「働き方と人権―人権感覚をみがく」→グループ感想交流、
講義③「いきいき組合活動」→グループ感想交流。
という流れ。
さいごに3人の方に代表して今日の講座の感想を発表していただきました。

私の講義はあくまで議論の材料。
グループ討議がやっぱり大事ですし、
違う職場の方の話を聴ける機会でもあり、
話題はつきないようでした。


以下、それぞれの講義の感想文の一部を紹介します。

≪講義①「労働組合のそもそも」の感想≫

■労働組合の必要性がとてもよくわかりました。前の
職場でも、労働組合があれば、良かったと思うことが
あったので。

■労働組合の存在意義や価値について話しあえる場を
職場の分会のなかでも作りたいと思いました。目先の
ことばかりに注目してしまい、そもそもなぜ、労働組
合があって、その労働組合になぜ自分が入って、なぜ
活動しているのかを語り合う時間があってもいいので
はないかと思います。今日のような学習の場にたくさ
んの人に参加してもらいたいが、優先順位がまだまだ
低いのかなあ・・・と。

■ゆとりを確保する仕事ができているだろうか?疑問。
上田耕一郎の「自分の生活を大切にすることなくして、
他人の生活を尊重することはできないし、他人の生活
を犠牲にして自己の生活を人間的に生ききることは
できない」っていうのが、おおーと思った。自分の
生活を大切にできているかな? とふりかえった。

■ワークライフバランスや、労基法のこと、憲法のこ
となど、今日まで漠然としか考えたことがない、理解
してないことが勉強できました。まだまだ分からない
ことばかりなので、もっと勉強したいという意欲に
つながりました。ありがとうございました。

■「自分の生活から労働を考える」ところで改めて自分
の生活、どんな生活ならよいか、そのために労働条件
をどう改善すればよいか、を考えました。自由に使う
時間のゆとり、本当に必要不可欠だと思います。「自
分の休みや時間を使うのはちょっと・・・」。労組の学習
会や企画に誘ってよく言われるのですが、そこをどう
のりこえるか、集まりたいと思う場をどうつくるか考
えたいです。

≪講義②「働き方と人権―人権感覚をみがく」の感想≫

■有給休暇はあるけど日本は全然とれない・・・。1か月
なんてムリ。1週間も続けてはムリなのに。他人の
ことを自分におきかえることって大切だと思います。

■「過去1年に1週間以上の旅行をしなかった」が貧困
指標のひとつであるフランスの衝撃!! 生まれてこの
かたしたこと無い。労働法の内容は先人たちが「これ
以下ではダメ」と獲得した権利で、最低限のライン。
働きすぎ日本を変えていくため、根本の政治を変える
べきだという結論になりました。

■人権感覚、人間らしさの「基準」「限度」が気をつけ
ないとスルスル下がっていくということは、とても感
じます。下を見るのではなく、見習うべきヨーロッパ
の国々のやり方を勉強し、これからの活動のパワーに
していきたいと思います。

■慣れてしまうことへの恐ろしさを感じつつ、おかし
い事はおかしいとい得る社会環境の改革が絶対必要だ
と思う。そのためには1人1人が意見を持ち意識して、
くり返し議論、勉強することが大切だと思う。

■“おかしい”と思わなければ(気がつかなければ)その
環境に慣れてしまう。労組の専従という仕事をしてい
る私。本当であれば、敏感でなければならないが、慣
れてしまっていることのほうが多い気がする。がまん
するほうが「ラク」と思って働いている人が多い。そ
れ自体がおかしいと気づいてもらうために、私ができ
ることは、“おかしい”と言える環境づくりをしなければ
と思った。

≪講義③「いきいき組合活動」の感想≫

■みんなが思いを安心して話せる場をつくることをやっ
ていきたい。人を育てるって大変だけど、めげずに少
しずつがんばろう。たいへんさの分散→みんなで少し
ずつがんばるって、すごくいいと思った。

■いきいき組合活動するためにも、現在労働組合に加入
していない人に加入してもらうため、まず自分が納得し
楽しむことが大切だと感じました。勉強しながら楽し
めるように学んでいきたいと思います。

■「みんな初心者だけど」「継続と繰りかえし」「私の
言葉」「知ること」「伝える力」「気づく力」・・・。
一気にはできないけれど、少しずつでも自分の力につ
なげ、自分だけでなく、広げる力をつける、それがも
っと大きな自分の力につながるようにできたらと思い
ました。

■組合活動をすすめていくなかで、学習することの大切
さを感じました。

■今日は、1日を通して、労働組合というものについて
とても勉強になりました。まだまだ初心者ですので、
みなさんと一緒に勉強しながら、誰でも気軽に立ち寄
れたり、話のできる組合を目指したいと思います。この
ような学習の機会は、いろいろな方と知り合いにもなれ、
仲間が増えて力になります。

胸アツのパート部新人研修会でした。

今日(6日)は午前中、生協労組おかやまパート部会の新人労組員研修。
労働組合の基本のお話でした。
こうした基本の学習を地道に組合員に根づかせること大事です。

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今日参加の方、全員が労働組合に加入は初めてと。

感想交流もしましたが、
みなさん自分の言葉で学びや気づきを語られていて胸アツでした。
うれしい。

労働組合のことを知るきっかけや、
こうした学びの場があれば、
労働者はかならず労働者として成長する力があると思います。
もっとたくさんの場が必要です。

初参加の看護学生さんも。『学習の友』読書会。

先週金曜日(3日)は、『学習の友』読書会。
9名が参加。初参加の看護学生さんも。

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話題は、労組って? 団交って? から始まり、
残業時間の上限規制、残業請求をめぐってのあれこれ、など、
職場の具体的な話も出て、あっというまの90分。

いろんな人が参加していますので、
ほんと読書会っておもしろいです。

次回は4月7日(金)18:30~地方自治会館です。

うっし。

きょう(5日)は、労働組合たんけん隊講座でした。
終了後、1万字原稿の論文もメールで送信。

なんか、山こえたー!って感じです。
次のお仕事に徐々に気持ち切りかえていきます。

うっし。

いつだって限界に挑戦するということ

ここ3か月ぐらい
頭の一部をずっと支配していた書き物仕事。
なんとか目処がつきそうである。

とりあえず、きのうと今日でひたすら
書き、書き、推敲し、パチポチした。


「文章を書くということは、
いつだって『限界に挑戦する』ということ」

「そうじゃないと、ものを書くことなんて、
本当にただの苦役にしかならない」
       (内田樹『街場の文体論』)

という指摘がイタイ。
もっともっと欲張って、限界に挑戦したい。

憲法の心に耳をすます~連載7回目

毎月、山口県の医療生協健文会の機関紙
「健康のひろば」に連載している憲法の話、7回目です。

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 1月末から封切られた映画『未来を花束にして』(英国・
2015年)は、イギリスで女性参政権を求めた女性たちの
物語。舞台は1912年。7歳から工場で働いてきた主人公
の女性は、「わたしにも、他の生き方があるかもしれない」
と自律的な生に目覚め、弾圧のなかでも屈せずに行動してい
きます。イギリスで男女の普通選挙権が実現したのが192
8年でした。

女性大行進に300万人
 
21世紀。今年1月21日に、全米300か所以上で、女
性蔑視の考え方をもつトランプ大統領に抗して、300万人
以上の「女性大行進」が行われました。一人ひとりが思い思
いのプラカードをもって行動に参加。表情はみな晴れやか。
世界は紆余曲折、逆流をともないながらも、前進してきてい
ると感じます。異議申し立てをするにはエネルギーが必要で
す。行動はすぐに成果に結びつかないこともあります。でも
「今のあたりまえ」は、過去のあたりまえではありませんで
した。変えてきたのはこうした人びとの行動です。

男女平等、111位と1位
 
ただ、男女平等指数でわが国は現在111位(世界経済フ
ォーラム発表)。女性にとって息苦しい社会になっています。
安倍政権が叫ぶ「女性の活躍」とは裏腹に、先進国でつくる
G7のなかで50位以下の国は日本しかありません。
 男女平等世界一は、北欧のアイスランドです。1975年、
9割の女性が参加した「女性スト」が有名です。家事も育児
も放棄し、「私たちがいなければ職場も家庭もまわらない」
ことをアピール。5年後には世界で初めての女性大統領が誕
生します。男女の賃金格差は80%台にまで接近。現在国会
議員の48%が女性です。父親の9割が育児休業を取得して
いるそうです。
 日本にも両性の平等や個人の尊厳を定めた憲法があります。
しかしそれは一人ひとりの「不断の努力」(12条)がなけ
れば、絵に描いたもちです。歴史を学びましょう。人権感覚
を研ぎ澄ませましょう。憲法を使える主権者になっていきま
しょう。

リニューアルしたばかり。だからこそ改善点たくさん。

今日(1日)のお昼は、倉敷医療生協労組の
「2016年度お昼休み!ろうどうくみあい入門講座」4回目。
3病院×4回の計12回、すべて終了しました。

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今日はコープリハビリ病院編。
先月リニューアルオープンしたばかりで
カピカサラッサラの病院です。

ということで、レジュメ内容はほとんどせずに、
「リニューアルして働き方どうですか?」
「困っていることは?」
と聴くことを中心にした時間にしました。

そしたらまあ、ほんとにいろいろ具体的な
話がでてきて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
いろいろ諸問題ありますね・・・。労働組合の出番!!

山口民医連での研修会2回目。憲法講義の感想文も。

きのう(28日)は、山口民医連の職員研修会での講師仕事。
全3回の2回目でした。前回と同じで憲法とものの見方の2本。
始まる前に、宇部協立病院の案内もしていただきました☆

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研修会のようす。

みなさんの感想文を終了後すぐにコピーしていただけるのでありがたいです。
以下、憲法講義の感想文をいくつか紹介。

■憲法とは、と最初に聞かれた時、私は「国のきまり」
という簡単な言葉しか浮かびませんでした。憲法とは
人権保障…でも人権とは? 個人が尊重され、自分が自
分として生きること。毎日の生活の中で真剣に考えた
ことがなかったような気がします。1条1条に深い意味
があることを学びました。

■憲法の見方がまったく変わりました。条文を並列的に
とらえていた。あまり章立をみていなかった。条文の
理解も不十分。13条は幸福追求権のみ知っていた。第
3章の大切さ、その意味がはじめてわかったような気が
する。「私が私でいられる」=人権。ここから出発する。

■学生時代に学んだ時は「ただの文章」として捉えてし
まっていたことを思い出した。就職し、出産し、様々
な経験を積んできた今、長久先生話を聴きながら、憲
法がどれだけ密接に、自分の生活に関わっているか実
感した。普段から当然と感じることはほとんどが無意
識で、意識するだけでこんなに見方が変わるのかと、
とても勉強になった。「日々ゆれながらも、この立場
にたち戻れるか」「憲法は解釈するものでなく、使う
もの」

■私たちは憲法で守られている。まずきちんと憲法を知
るということが大事。第3章をしっかり理解する。人間
らしさの基準が下がらないよう私たち主権者が成長し
ないといけない。

■憲法が国家を縛るもので、個人を尊重するためのもの
だということがよくわかった。平和は目的ではなく前
提であり土台というのが心に残った。不断の努力とし
て、自分はまず憲法をもっと知る必要があると感じた。

5日は「労働組合たんけん隊講座」

せまってきました。
3月5日(日)は丸1日の「労働組合たんけん隊講座」。
(岡山県学習協主催。詳細チラシ)。

岡山医療生協労組や林精研労組では
「執行委員はみんな参加しよう!」と取り組まれています。
岡山市職労も日刊紙「おたけび」で講座を紹介し、
書記長みずから参加予定。

まだまだ申込み受付中です!

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