長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

ジェンダー平等の視点での問い直し

土曜日(25日)は、
45回はたらく女性の徳島県集会での講演仕事でした。
テーマは「私たちののぞむ働き方―ジェンダー平等の視点で」

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冒頭のあいさつをされる実行委員長の津川さん。
じつはFacebookでのお知り合いでした。

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参加約40名でした。

ジェンダーの視点から、
生活、雇用、家庭を問い直す。
人権とは。女性のたたかいの歴史・・・。
ちょい盛り込みすぎてしまい、どうだったか…。

いちばん伝えたかったのは、
当事者が声をあげる大切さ。
現実を変える力を育てあおうということです。

徳島在住の友人TさんやNさんから頂き物も。
主催者の方から帰りに徳島の地酒も頂いてしまいました・・・!

ありがとうございました。

香川の労働学校で「ものの見方・考え方」

22日の夜は、香川労働学校での講師仕事でした。
会場の写真をとり忘れました…。

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高松駅の風景を・・・。

テーマは「ブレない生き方、ものの見方・考え方」。

私たちはブレますし、揺れます。
がんばれないときもあります。
そんなとき、たち戻る立場やものの見方があることが大事、
という話から入りました。

その後、「どうせ」を克服する努力、
大きな変化をとらえることで見通しがつく、
問う力にはゆとりが必要、
事実にもとづくものの見方は簡単ではない、
などなど。

みなさん熱心に聞いていただきました。
ありがとうございました。

「生活も考えてみたら奥が深いものなんだな」

きのう(21日)の夜は、岡山市内の
もみの木保育園での職員学習会6回目。

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テーマは「ものの見方・考え方(6)~生活とはなにか」
でした。

生活をどうとらえるか、
他人の生活は目に見えない、
生活の小宇宙、生活と人権、
生活のゆとり、
生活が壊れるリスク、
などなど。

6回目ですが、
若い保育士さんの成長がはっきり感じられていて、
もみの木保育園の、育つ環境の豊かさを感じます。


以下、2人の感想を紹介します。

■生活とはなにか? 考えたこともなかったけど、
毎日の生活を自分自身がコントロールしていく
ことが大切だなと改めて思いました。疲れて帰っ
てくると、部屋の中はグチャグチャになったり、
洗い物がたまったり・・・。それをやったうえで、
自分に対してのゆとりの時間も作っていきたい
と思いました。そして、保護者の生活背景は子
どもの姿に表れてくるので、あれもこれもで忘
れてしまうこともあるけど、もっと関心をもっ
て、関わっていきたいと改めて思いました。

■同じ保育園に出勤していても、人によって出勤
前・後の生活がちがうということ、あたり前だ
けど、聞いていて、おもしろいと思いました。
今の日本は、確かに時間、労働、金銭でもゆと
りがある国ではないと思います。特に政治も良
い方向に進んでいるとは思えないし、生活を壊
すような政治だと思います。あたり前に「生活」
しているけど、その「生活」も考えてみたら奥が
深いものなんだなと思いました。

『議会と自治体』でご紹介いただきました。

雑誌『議会と自治体』12月号で、
拙著『労働組合たんけん隊』が紹介されました。
ありがとうございます。

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「労働組合の重要性を伝える本なのに、『労働組合
とは何か』から説いていないのが特徴です」

と、著者の意図を見事に理解されていて嬉しいです。

ちなみに、同号では
井原市議の森本ふみおさん(じつは叔父です)も
記事を寄稿されています☆

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いま私たちにできること、元気に交流。

きょう(21日)は午後、
新日本婦人の会あかいわ支部主催の学習会で講師。

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あかいわ支部はもう何べんも呼ばれていておなじみですが、
本日は
「いったい日本はどうなるの?~いま私たちにできること」がテーマ。

元気になれる学習会を!との要望でしたが、
集まれば、元気になれます。
仲間が増えればもっと元気に。
見通しが明確になれば勇気もわいてきます。

私から、1時間ほどお話したあと、
40分ほどあーだこだと感想交流。
そして「私にできること」の思いを出しあいました。

「有権者の1%の新婦人を」っていう目標があるんですね。
仲間を増やすこと、そのために1人ひとりが力をつけること。
いま大事な中心点だと感じます。

新著『労働組合たんけん隊』も、
この参加人数で6冊も売れました。
労働組合に入っていない人でも、
読んで面白い本になっていると自負しています。

『NGO運営の基礎知識』より メモ

『NGO運営の基礎知識』
(POWER~市民の力/A SEED JAPAN共編、アルク、1998年)
より、自分用のメモです。

■「ノウハウなどは、人に教えてもらって身につく
もんじゃない。自分の経験の中で、おのずと体得
するもんだ」という“経験至上主義”の人も多くいま
す。確かに仕事や活動のなかで鍛えられていく
OJT(On the Job Training)も重要ですが、それだ
けでは不十分です。企業でも、決してOJTだけで
人材育成しているわけではありません。最初に新人
研修をして、時折研修セミナーも行い、そして書店
に数多く並ぶビジネス書などで勉強したりしながら、
実地の経験を積んで一人前の企業人になっていくわ
けです。同様に、市民団体においても、経験だけで
なく、自分たちの能力を向上するような研修やノウ
ハウ本が必要です。(16P)

■団体が活気づき、社会を変える影響力を持つには、
多くの人の力が必要です。比較的大きな団体でも、
その活動がペースを落とさずに継続的におこなわれ
るためには、絶えず新しい人が加入していくことが
必要となってきます。
 つまり、さまざまな人が集まることによって、そ
の団体の活動の場が広がるのです。ということは、
「新メンバーのリクルートメント方法」がきちんと
団体内にあるかどうかが、その団体の長期的な活動
の成否に関係してくると言えます。(42P)

■会議の進行・資金調達・ニュースレター発行・イ
ベント運営・・・例をあげるまでもなく、団体を運営
し活動を進めるためには、このガイドブックに掲載
しているようなさまざまなノウハウが必要です。
 新人メンバーがこれらのすべてのノウハウを持っ
ているとは限りません。特に世代交代の激しい学生
団体などでは、ノウハウがないために活動の停滞も
心配されるところです。
 まず、これらのノウハウを新人に教える(継承す
る)ことから始めましょう。そして、新人に伝えて
いくべきノウハウ(活動・組織の実績)を整理して、
日頃からしっかりと保存(蓄積)していくことも、
団体としてしなければならないことです。これらノ
ウハウを文章化してマニュアルをつくるのも有効な
手段でしょう。特に学生団体で長期的な活動を行う
場合には、必要不可欠です。
 「蓄積」と「継承」、この積み重ねが団体運営の
になります。(69P)

■活動は長期にわたるものです。リーダーシップを
発揮する後継者を育成していかないと、団体や活動
は先細りになっていきます。
 活動の中でリーダシップを養いましょう。そのた
めには、役割分担して大勢の人が活動を経験するこ
とが必要です。一部の人や専門家だけが関わるよう
な解決策は、リーダーシップを養える解決策とはい
えないでしょう。(97P)

■皆さんは、目標達成までのプランづくりはしっか
りできていますか? 目標達成に向けて、長期的(か
つ総合的)に立てられた計画のことを、「戦略」と
いいます。この戦略がしっかり立てられていなけれ
ば、なかなか目標達成はできません

「いたしません」とはなかなか言えないから

この週末はほぼ家にいました。
もともと用事がなかったのもありますが、
金曜日の夜から体調を崩して寝てました。

土曜日にはだいぶん回復しましたが
外出はせず、
日曜日も1日ほぼ家でゆっくりしました。
本も2冊読めました。

あと、いまわが家では、
TVドラマの『ドクターX』のシリーズを観てます。
DVDレンタルで。おもしろいですよね、あれ。

いま3シリーズ目(2014年放送)に突入してます。
大門美知子の「いたしません」はやはり痛快です。

雇われて働く人にとっては、
「いたしません」となかなか言えませんから。
スカッとするんだと思います。

いま5シリーズ目がテレビで放映されてるみたいですね。
テレビないので観れませんが・・・。

レンタルになるのを楽しみに待ちたいです。

ご報告から1年たちました。映画『ギフト』もおすすめ。

昨年のきのう、
相方がALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症したことを
このブログでもみなさんにご報告しました(FBでもしてます)。

この1年間のことを、相方とふり返りの夜でした。
(もちろん美味しいものを食べながら・・・)
生きるのって大変だなあと感じつつ、
多くのみなさんの援助や励ましに支えられてきました。
縁に恵まれました。
さまざまな壁にもぶつかりつつ、相談しながら進んできました。
たくさん旅行も行きました。

もちろん、大変さや疲れはあります。
でも「いい1年だった」とはっきり言うことができます。
感謝です。

そして、私たちの結婚を祝う会から、16日で15年に。

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これからもよろしくお願いいたします。
そう、まだまだ、これから!



で、いま映画『ギフト 僕が君に残せるもの』が
岡山のシネマクレールで上映中で、ひとりで観てきました。
途中からハンカチをにぎりしめながら・・・。

米国の元アメフト選手が、ALSを発症したときから、
ビデオメッセージを撮り続け、生まれてくる子どもに
父親として何ができるのか、
苦しさの吐露、家族やまわりの人たちの葛藤・・・。

妻の苦しさが自分ともだぶり、ほんとうに辛かった。
でも明るさとユーモアを失わないように。
介護のチーム力で、旅行にもたくさん行っているのは、
ほんとうにすごいです。

2時間の映画ですが、ALS患者としての進行、
息子の成長、そしてまわりの人間関係の支えと苦悩。
よくわかります。

ALSの患者・いや自分自身のために、
社会的活動をすすめていく主人公の姿に、
胸がいっぱいになりました。

それにしても、アメリカって、やっぱり
「よく話をする社会」だなと思います。意見が違っても尊重しあう。
いろんなことを感じられる映画でした。

ぜひたくさんの人に観てほしいです。

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今年度の平和ゼミナールも中盤に

今日はこれから岡山県民医連の第5回平和ゼミナールの5回目。
今年度のゼミも中盤です。
本日の内容は、
1月に2泊3日で行く沖縄フィールドワークの事前学習1回目。

私から「沖縄戦と沖縄戦後」の45分講義、
その後45分版の「標的の村」を観賞し、討論します。

次回は基地問題がテーマで、
『知ってはいけない』(矢部宏治、講談社現代新書)を
事前課題としてゼミ生に読んできてもらいます。

来年1月のフィールドワーク3日目(1月27日)が、
名護市長選挙の初日にあたるため、
稲嶺さん(現市長)の第1声をみんなで聞きにいこうかと検討中。

自宅では仕事しません(きっぱり)

今日は介護休みのあいだに、
ちょい事務所に出てお仕事。たった90分ですが。

自宅で仕事すればいいだろー、
って思われるかもしれませんが、
自宅では集中できないし、いい仕事できないです。
仕事と生活の境目がなくなっちゃいますしね。

だから専従生活20年ですが、
自宅にマイパソコンを入れたことはありません。
職場でしかパソコン使いません。

家で本は読みますけど。

ということで、
今日はこんなところで。

違いを残して、手をつなぐ。

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屈しない、というのは難しい。
相手が強大であればあるほど。

だから、屈しないたたかいに、
私は心を揺さぶられる。叱咤を受ける。
自分が問われる。

3年前に訪れた沖縄の「不屈館」で、
瀬長亀次郎の言葉にうなり、メモをした。

「小異は捨てちゃいかん。人それぞれに主張がある。
小異を残して、大同につくんだ」

現在の「オール沖縄」と呼ばれる
たたかいの源流となったのが、
米軍占領下の沖縄における、土地をめぐるたたかいであり、
そのリーダーである瀬長亀次郎だ。

時間がとれず観るのをあきらめかけていた映画、
『米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー』(佐古忠彦監督)。
相方の「私のぶんも観てきてっ」の言葉に背中を押され、
シネマクレールに行ってきた。

内容は大枠ではほぼ知っていたことだけれど、
瀬長の日記や当時を知る方々の証言が、
カメジローの人間像や当時のたたかいの熱を浮かび上がらせていた。

屈しないためには、理念・信念と同時に、
多くの人との共同が必要だ。違いを残して、手をつなぐことだ。
そのことを沖縄のたたかいは教えてくれる。

シネマクレールで24日まで。