長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

手はこんなにたくさんのことができるんだゾー

火曜日(19日)の夜は、
もみの木保育園の月イチ職員学習会7回目。

「ものの見方・考え方(7)~人間と労働」がテーマでした。

人間は労働によって人間らしい力を獲得した。
手の発達と道具・言語。
社会を支える働くひと。
資本主義社会で労働はなぜゆがむのか。
など。

保育士さんだけあって、
子どもの手の発達へのまなざしは
さすがに深い。感想交流も勉強になります。

レジュメの一部。精巧な人間の手は、
こんなにたくさんのことができるんだゾーの一覧。

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来年9月に岡山でピースエッグが開催。

月曜日(18日)は、介護休みからの夜会議。
家を空ける時間は、相方の介護をヘルパーさんにまかせます。

さて。
来年9月15~17日に、
山で平和委員会主催のピースエッグが開催されます。
全国から若者が集まる3日間のワークショップです。

その2回目の現地相談会でした。

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私も岡山県平和委員会の常任理事で(会議はほとんど出れていないが)、
顧問的立場での参加。

若いメンバー中心なので、
おっさんはときどきアドバイする程度なり。

「前はこうだった」「とりあえず○○は必要」
という固定観念にとらわれず、
思いっきり自分たちのしたいことを実現してほしい。

若い人たちにはそれができる。

働き方交流会は有意義なものに

日曜日(17日)の午後は、
岡山県労働組合会議(県労連)の青年部企画「働き方交流会」に。

職場をこえての交流、
働き方と労働組合を考える機会になったと思います。

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わたしは全体のコーディネーター&問題提起の役割。
労働学校でいつもやっている偏愛交流もまじえつつ、
参加者どうしの意見交換がたくさんできました。

自分の職場だけの狭い見方から、
交流をつうじて世界を広げる。違いとともに共通点を確認する。
そういうことができるのが、地域センターの意義のひとつ。

ただ、やはり参加組織が課題ではありますが。
うむむ。

3年つづけての、鹿児島県労連・わくわく講座

16日(土)は、温泉宿で起床のち、
松本駅7時ちょい過ぎの特急で名古屋(正確には金山)に下り、
中部国際空港に。鹿児島に移動でした。
はじめての中部国際空港。

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久しぶりのプロペラ機。

午後、鹿児島市内の某所にて、
鹿児島県労連のわくわく講座閉講式で講義。
3年連続で呼んでいただきました。

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「いきいき労働組合活動」というテーマで休憩はさみ1時間半ほど。
その後グループワークに。

「来て良かった」「勉強になった」「わかりやすかった」など
嬉しい感想をいただきました。
富山での4回連続「わくわく講座」の経験もお伝えし、
継続的な取り組みをと最後に強調。

帰りのタクシーでは運転手さんと
桜島情勢について語りあいました(笑)。
やはり最近はおとなしくて不気味だと。

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鹿児島中央駅前のようす。毎年同じ光景をみています(笑)。

今年は懇親会はパスさせてもらい、
18時過ぎの九州新幹線で岡山に帰りました。
今週の移動距離は3000キロ超えてたと思います。

おつかれ、自分。

長野民医連・介護職リーダー講座にて講義

先週金曜日(15日)は、今年6回目の長野。
すべて長野民医連さんの研修会です。
この日は介護職リーダー養成講座で
「ものの見方・考え方~揺れつ戻りつ」がテーマ。

この出張の移動中、
『神様のカルテ』『神様のカルテ2』(夏川草介、小学館文庫)を再読。

「迷うた時にこそ立ち止まり、足下に槌をふるえばよい。
さすれば、自然そこから大切なものどもが顔を出す」
この言葉が、ちょうど研修内容とも重なり印象に。

この日は雲ひとつない快晴。

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雪を頂いた北アルプスの山々が、今日はくっきりと見える。
高い山のない岡山県民にとっては、こうした景色にふれるだけで、
心躍るのであります。

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松本市内の浅間温泉のお宿での研修でした。
私の持ち時間が午後の3時間。
講義→ディスカッション→休憩→講義→ディスカッション
→休憩→講義→ディスカッション→発表という流れ。

とても熱心な学びあいになりました。
特に、「自分の成長へのものさし」という最後の
問題提起はみなさん印象に強く残ったようです。
これって弁証法の応用ですからね。弁証法の力です。

この日はそのまま浅間温泉のお宿に泊まりでした。
やっぱり北アルプスを眺めます。寒かったですけど。

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お宿からの眺め。

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東京出張おわり、明日から長野~鹿児島です。

今日(14日)は労働者教育協会にて勤労者通信大学の
入門コースの教科委員会でした。
もうほぼテキストできていて、
あとはテストとか通信をどうするか、という段階に。
2年かけて、ここまできたかー、という感じです。

さきほど飛行機で帰ってきました。

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東京・神奈川の人口密集地帯を空から眺めるの図。

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南アルプス(たぶん)の山々を眺めるの図。

さて、これから帰宅。

ホッとするのもつかの間でありまして、
明日は長野で、あさっては鹿児島で講師仕事です。

今週の移動距離は3000キロを超えるんじゃないでしょうか・・・。
風邪をひかないようにがんばります。

生協労連の中央委員会。1時間しゃべりまくりの巻。

きのう(13日)は東京。
生協労連の中央委員会で学習会講師でした。
産業別労働組合の中央に呼ばれたの初めてかも。

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春闘討論集会もかねていて、
2日間みっちり議論されたようです。

私は、あたえられた1時間でしゃべりまくり。
各地の労働組合でリーダーをされているみなさんでしたので、
語りもいつもと違う角度で。
情勢や活動をとらえる参考になればと。

その場で福岡の方から来年の講師依頼も。
ありがとうございます…!

以下、講義のレジュメです。


はじめに:若干の自己紹介
     生協労組おかやまとは年間契約をむすんで学習活動の
     お手伝いをしている。

一。壊されていく人間の尊厳
 
1。安倍政権への「怒り」
  ◇嘘とペテンのアベノミクス
   *国民生活を語れない。数字の操作と部分誇張。
    明石順平『アベノミクスによろしく』(インターナショナル新書、
    2017年10月)がおすすめ。
   *数字は「個」に付着する個別の苦しみ、リアルな姿を消す。
    経済政策とはほんらい、国民生活を語るもの。
    目的地は「人間の尊厳に値する生活」(世界人権宣言23条)。
  ◇働く人の尊厳をさらに奪う「働き方改革」
   *毒入りまんじゅう。人づくり革命・生産性革命・・・。
    国民生活への目線なし。
   *以前の自民党は「国民所得倍増計画」(60年代)など生活への
    目線が多少あった。
   *働くルールはなんのためにあるのか。使用者と労働者では
    力関係の強弱はっきり。利益最優先の強制法則。使用者は
    労働者をモノや道具のように扱う。ルールは労働者の尊厳を
    守るためにあるバリケード。労働基準法1条「人たるに値する生活」。
   *バリケードの破壊。さらに守られる対象そのものを少なくしていく
    (労働法からの除外)。
  ◇社会保障への総攻撃
   *社会保障は総合的生活保障。医療・介護・教育・保育・年金・
    失業保険・生活保護・・・。1人ひとりの「生活権」を守るもの。
    憲法25条は「生活権」と呼ぼう。
   *「消費税を社会保障財源に」のまちがい。消費税は生活税。
    現代社会では毎日の買い物なしに生活を送ることは不可能。
    生活必需品にも、所得のない人からも、の異常。
   *逆進性強い消費税。貧困層には激痛。消費税で国民生活の
    ゆとりを削りながら生活保障である社会保障を、という矛盾。
    バーター関係(交換条件)にしてはいけない。
  ◇人間の尊厳にもっとも価値を置く憲法への憎悪
   *尊厳とは第2次世界大戦以後、世界人権宣言や各国憲法に
       入ってきた規定。なぜか。
   *「公益及び公の秩序」を基本的人権の上におきたい
    (自民党の本音。2012年改正案)
   *自衛隊を「戦力」に。9条の変質。危機をあおることの
    社会的影響。沖縄への差別。

  ■尊厳(人間らしさ)への侵害
   ―社会が根底から壊れる。安倍政権は「保守」ではない。

 2。職場の仲間たちに「怒り」はあるか
  ◇残念ながら安倍政権に怒っている労働者は多数ではない
   *10月総選挙投票率は約54%。オランダ81%(3月)、
    ドイツ76%(9月)。
   *安倍政権の暴政を「知らない」国民が多いことが、深刻な病理
  ◇「怒る」ためにはもうひとつ、「自分の価値」への自覚が必要
   *憲法学習の社会的弱さ。自分自身のものとしての人権理解、
    トレーニングも不足。
   *尊厳・人権をおびやかす社会構造への理解が弱い。
    生活と政治がつながらない。
  ◇川の上流だけでなく上流も―認識深化の努力を
   *イチロー・カワチさんの例え。結果だけでなく原因も。木も森もみる。
   *上流の問題を解決するには、バラバラのたたかいでは不可能。
    産業別に結集し、さらに全国的なたたかいに。
  ◇「怒り」は瞬発力を生むが、「怒り」だけでは持続しない。
   *楽しさや喜び。ほっとする。ワクワクすること。夢を語りあえる。
    組織や仲間が必要。みんながいるからがんばれる。
    声をあげる勇気、たたかう覚悟は共同性に支えられる。
  ■なぜ人権学習が大事か
   *労働者には「違い」がいっぱい。違いは目につきやすく、
    競争・分断・対立・評価・差別を生む。違うからこそ
   「同じ価値」を確認する必要がある。それが人権。
   「同じところ」は手をつなぐ理由に。
   *憲法学習の重要性―自らの価値と、労働組合の役割、歴史の
    なかで情勢をとらえる力に。
  ◇労働組合は人間の尊厳を取り戻す場
   *自分の思いを表明できる。育ちあえる。職場で労働者が
    もの言える意味。
   *不当なことに対して「怒る」
    ―人間らしさの発露。「おかしい」と言える自分への誇り。
   *徹底的に「人間らしさ」にこだわる。取り戻す。
    ―そのトレーニング場として

二。伝えていく立場のみなさんへ
 
1。組織はひし型をしている
  ◇認識のちがいが「先進・中間・後方」部分をつくる。
  ◇伝えあいの質が、協力の質を規定する。伝える活動の大切さ。

 2。伝わる話し方(聴き方)・書き方
           ―プロではないからこそ技術習得の努力を。
  ◇相手はみなさんの話や文章、ニュースやチラシを
   「心待ちにはしていない」
   *「わたし」に届く言葉との違い。たとえば個人あての
    「手紙」は、最後まで必ず読む。労組の文章は「仲間
    のみなさん」「~各位」。距離と温度差。だからこそ技術が必要。
  ◇話し方―条件にもよるが、聴くこと中心に。キャッチボール。
   生活と職場の話題から。
  ◇書き方―読む人への配慮=想像力。短く、わかりやすく、結論から。
   読み返して推敲。
   *参考文献『すぐできる! 伝わる文章の書き方』
               (赤羽博之、JMAM、2013年)
  ◇伝わったときの喜び(めったにない)。仲間の行動変容。

 3。自分の「ものの見方」をつねにメンテナンスする
  ◇「どうせ」の克服。「どうせ」の必然。認識はつねに部分から出発。
   変化の法則性を知る。
   *矛盾が原動力。量的変化が質的変化につながる。歴史的変化を確信に。
   *がんばり続けるための大切な機能としての「手を抜く」。
    仲間がいるから休める。
  ◇○か×か、白か黒か、ではなく。否定のなかに肯定を。
   肯定のなかに次への課題を。
  ◇職場の仲間の力を引き出すことが、私たちの力を高める最大の方法。
   数を力に。
  ◇仲間の力が「育ちあう場」をつくる
           ―民主主義的発達。そのための工夫と技術。
  ◇自ら学び続けること―「問う力」をさびつかせないために
   *「しなければならないこと」「上からの方針」を応用する力。
    やりたいことが「湧いてくる」源泉は豊かな学び。拙著『労働
    組合たんけん隊』『ものの見方たんけん隊』、勤労者通信大学、
    月刊誌『学習の友』・・・。活用を。

さいごに:学びあい、伝えあい、力を育てあう
       ―貴重な2日間。中央委員会の団結を強めよう。
     たたかいのなかに喜びを。
     「人間」に執着し、私たちの望む未来を引きよせよう。

 

あっちも寒いのかなー。ぶるぶる。

ということで年末のバタバタ感が
さらにアップしています。

またつぶやきです。

今日午前中は集金などにまわりました。
外は寒いです。

倉敷医療生協労組で、
『労働組合たんけん隊』の注文50冊いただきました!
青年部の定例会議でも読み合わせ学習に使いたいとのこと。
ありがとうございます☆!


明日(13日)は生協労連の中央委員会での
学習部分で講師をします。

あさって(14日)は勤労者通信大学の
入門コース教科委員会の会議。

どちらも東京です。
あっちも寒いのかなー。
ぶるぶる。

安心して帰れます。帰ります。

時間がなさすぎて、
つぶやき程度のことしか書けない。

今週は13日~16日に県外出張が続いて、
事務所で仕事ができる今日が勝負でした。

朝から猛然と仕事して、さきほど、
「しなければならないリスト」を
なんとかすべて終えました。

これで安心して帰れます。
帰ります。

学習会レジュメづくり、ランチ、会報づくり。

今日もあたふたとお仕事。

来週の講義レジュメ2つをメール送信。
どちらもかなり推敲して仕上げました。
うーん。楽しみになってきた。

お昼はとある団体専従のわかものとランチ。
あれこれ話を聴きつつ、
学習協の会員にもなってもらいました。
どうぞよろしく!


午後は岡山県学習協の会報をつくる。
先日の「書いて伝える・文章教室」の
報告でほぼ全部。これはまあ、ラクでした。

ホドホドに手を抜かないと、
がんばり続けることはできません(という言い訳)。

さて、今日も17時には帰ります。
明日も事務所に出てきて半日お仕事です。

『前衛』でご紹介いただきました。

月刊誌『前衛』1月号の「本棚」に拙著が。

「労働組合が『未知の存在』となっている
若い世代にとって、新鮮な発見に満ちた入門書」

「会議や学習会などで読み合わせても
1話15分で学ぶことができます」

など嬉しい紹介。感謝です。

ちなみに今月号、読みたい論文多いので、
順次読んでいきますぞ。

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憲法をまるごと理解する学習の機会を

今日(7日)は午前中、憲法学習会の講師。
倉敷市児島にて。
新婦人の班と医療生協のサロンもかねているようですが、
主催は謎でした(^_^;)。

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60代未満の方はひとりもおられなかったようなので、
いつもと違う語り方で、ゆっくり、説明をより丁寧に・・・。

憲法とはなにか、憲法が誕生した歴史、
9条3項に自衛隊を書き込む意味について、など。
署名とともに、憲法をまるごと理解する学習の機会を
つくることが大事だと強調しました。