長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

どうなる憲法改正―労働組合として

昨夜(5日)は、全医労岡山地区協議会の
執行委員会にて前段学習会30分。

「どうなる憲法改正」がテーマ。

まず、労働組合と憲法の関係性をおさえたえと、
なぜ憲法改正には高いハードルがあるのか、
改憲をめぐる政治情勢、
組合員にどう憲法を語っていくかなどなど。

やりとりを交えての学習会にしました。


さて、今日から全国学習交流集会in長野ですが、
私は2泊の出張というのはもう無理なため、
明日の夕方に長野入りし、
3日目(8日)の講演を担当します。

がんばるぞい。

アンコール学習会 「暴力とジェンダー」

9月に行われた
「2018ピースエッグinおかやま」の分科会、
「暴力とジェンダー」。

参加したかった!の声が多く寄せられたため、
アンコール学習会を企画しまし。

11月12日(月)。詳細はチラシに。

日本軍「慰安婦」問題から、日常のジェンダーの問題まで。
その「つながり」をとらえ、また意見交流を中心に行います。
どなたでも参加できますよー。

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92期岡山労働学校がスタート!

はい。そうなんです。1年以上ぶりの労働学校でした。
まずは、参加者の感想をいくつかご紹介します。

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■交流の中から講義内容が決まっていくのが新しい
スタイルで、より主体的に参加できるし参加者に
とってより充実したものになると学んだ。これから
が楽しみです。

■今日は自分たちで考える時間がたくさんありまし
たが、それが良かったです。他の人の意見を聞くって
とってもためになります。

■はじめからグループ交流なのが新鮮でした。自由な
問いや対話を重視する方向に、わくわくを感じた。

■若い人たちが積極的に意見を言い合うふんい気が
素敵です。

■意見交換ですすめていくタイプの授業というのが
新鮮でした。より、頭に入りそうです。

■今回の労働学校は自由な感じ(講義っぽい講義をしない)
と聞いて、楽しそうだなと感じました。話を聞いて
知識をつけるだけでなく、問いを投げられてみんなで
話しあう学習の方がみんなで頭を使いあって良い
学びができそうに感じました。

■交流の中から講義の方向性を見出そうとすることが
今までの労働学校のスタイルと違うと思いました。

■今回はじめての参加で、様々な今を生きている人と
交流ができてよかったです。自分の中の世界から
少し広がった感じがしました。

■交流がたくさんできて良かった。いろいろな考え方
はあるが共通しているものも結構あった。しゃべれる
のが良い。

■自分の頭で考えるのは大変面白いです。これからの
講義の面白さが、今日の1回で感じられました。ぜひ
続けて来たい!


・・・そうなんです。
92期岡山労働学校「職場を変える・哲学教室」は、
これまでの労働学校の伝統を踏襲しつつ、
大胆に学びのスタイルを変えるチャレンジの2か月間に。
講義主体から、参加者の問いや対話を大事にする「学びの場」です。

もちろんそれぞれのスタイルには一長一短あるので、
「これが正解」とは簡単には言えません。
目的別に学習会のあり方を変えていくことが大事です。

幸いに、参加者にはとても好評で、
今後が楽しみなスタートになりました。

92期は、募集活動にさくエネルギーが従来の半分以下、
いや3分の1ぐらいだったかもしれません。
それでも、昨夜の1回目には、若い人中心に17名の
参加がありました。
募集にもっと時間を使うことができたら、もっともっと
たくさんの人で学びあえるのにな・・・と悔しさも。

でも参加してくれた人たちから、
また学びのつながりが広がっていく力になればと思います。
「楽しい!」を実感してもらえましたから。

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きのうは、最初からグループ分けをした配置で
座ってもらいました。
1回目なので、人数は8人と9人という多めで。
いろんな人と知りあうのが大事な初回なので。

冒頭、岡山県学習協の鷲尾副会長からの
主催者あいさつがあり、『職場を変える秘密のレシピ47』を
紹介されながら、より良き職場をつくるための学びの力に
期待しているというメッセージが送られました。

そして前半は、まずグループ交流。
自己紹介やら労働学校に期待することやら、
最近職場であった「嬉しかったこと」もしくは「悲しかったこと」
を交流し、空気がなごみました。

その後、ミニ第1講義「なぜ職場を変えるのか」(講師長久)。

今期の労働学校には「決まった型」がないこと、
みなさん自身が問いをもち、課題をみつけ、
交流することを大事にしたいこと。
「哲学」とはそもそも自由な問いや対話から生まれて
きたものであり、労働学校をそういう場にしていきたい、
と説明しました。

次に「そもそも職場とは」の定義を確認したあと、
最初の問いかけ、
「なぜ私たちは職場に行くのだろう」が投げかけられました。

具体的には、
職場で「得ているもの」と「失っているもの」
を自分でどんどん想起して、
ワード(単語)として付箋に書き込んでいく。
それをグループで交流しました。

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交流中。

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さらに、各グループで出たワードをホワイトボードに
書き写してもらいました。

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得ていることで一番多かったのは、やはり「お金」。
失っているものの筆頭は「時間」でした。

その後、「価値観交流」ということで、
このホワイトボードに書かれたワードのなかから、
「得るもので自分が大事にしたい3つ」
「自分が失いたくないもの3つ」
をそれぞれ選んでもらい、グループで交流しました。

これは想像どおり、人によってチョイスする
ワードが違い、その人が何を大事に考えているのか、
異なる価値観との交流という意味をもちました。

そして最後に、
このワークショップもふまえ、
「いま自分のなかにある『問い』」
「今期の労働学校で深めあいたいテーマ」
を1人ずつ出してもらいました。
これも、それぞれの状況や問題意識が反映されていて、
面白かったです。

これらの声や意見をふまえて、
これからの講義や問題提起を組み立てていく、
という説明を最後にしました。


あっという間に終了。
今期から終了時刻も従来の21時から20時半にしました。
シャープになっていい感じです。
でも、これぞ労働学校という、わくわくの2時間でした。

11月29日まで、毎週木曜日開催です。

ひめは今日も旅に出る(13)

『民医連新聞』の相方エッセイ13回目です。
昨年の青森と京都の旅写真を2枚入れたので文章ちょい短めに。

先日、山口県のとあるおじさんが相方のエッセイを読んで
「曽根さんの筆力には驚いた。一緒に脚本を書きたい」と (@_@)

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岡山県の最低賃金は807円になりました。

今朝(4日)、もよりのドラッグストアにて。

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昨日から岡山県の最低賃金807円になってるのでアウト。
レジを済ませたあと、店の方
「法律違反になりますので」と伝えました…。

最賃ギリギリの募集はこういうことが起こりやすいです(怒)。

介護休みで総社→Arioへ。

きのう(2日)は介護休みの1日。
ヘルパーさんと3人でお出かけ。
障害福祉サービスの外出支援を使っています。

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総社でランチ。

他にも重度障害者のご家庭をいろいろ行かれてきた
経験のあるそのヘルパーさんいわく、
「すごくご家族が頑張ってると思いますよ。ヘルパーの
時間数短いぐらいだと思いますよ」と。

なるほど。
家族の負担をこれでも分散させ、減らしてきたと
思っていたけど、客観的にみると、まだまだ
家族ががんばりすぎているように見えるのか。
見る人によって評価って変わるもんだ。

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その後、五重の塔とコスモスを見にいくもコスモス咲いてなく…。

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早々に切り上げ、Arioで買い物。
よい1日になりました。


さて、
またもや台風(25号)が近づいているらしい。
どうなる長野集会。

意気投合感。

今日(1日)の午前中、
夫さんが昨年ALSを発症された女性とお会いした。

とある労働組合の書記の方の、元同僚の方。
書記の方が私たち夫婦のことを知っていて、
紹介を通じてという形。先方よりアポイントがあった。

事務所近くの喫茶店で、たくさんお話をした。
病状のこと、仕事のこと、支える体制のこと、
いろんな情報交換も。

なんだろう。

病気のパートナーを支えるという同じ立場がつくる
「意気投合感」は、もちろんある。話の通じやすさ。

でもそれだけでなく、医師や自治体への不信・不満や、
障害者や難病患者がたたかわなければ
自分らしく生きるサポートが得られないという
現状にたいする憤りをすでに抱えておられて。

パートナーさんともども、
ぜひ相方にも会いに来てほしいと伝える。

92期は来週開校です!

92期岡山労働学校「職場を変える・哲学教室」

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交流とミニ第1講義「なぜ職場を変えるのか」は
10月4日(木)18時半~。

今期は「職場を変える」を太い軸に、
実践につながるものの見方やワークショップを中心に開催。

明日への力わく学びと。楽しくとことん交流。
単発参加OK。詳細チラシに。

尊厳をまもるために

昨日夕刻、わが町の健康福祉課長と相方の担当職員が
来宅されました。

というのも、
相方のケアマネさんと担当職員とのあいだで交わされた
障害者福祉サービスをめぐるやりとりなかで、
耳を疑うような尊厳軽視の発言(詳細はふせます)が
担当職員から発せられたのです。

その報告を聞いた私たちは、
私たちだけの問題ではなく、障害者全体の問題、
町役場や健康福祉課のあり方や姿勢の問題として、
スルーするわけにはいきませんでした。

早島町議の眞鍋さんを通じて、
今回の話し合いの場をつくってもらいました。

当事者のひとりである相方のケアマネさんも、
急な話だったにも関わらず予定を調整して来ていただきました。
「こないと私が後悔すると思ったので」と言われました。感謝です。

いろいろ話をしましたが、健康福祉課長は最初、
「気遣いが足りなかった」「経験不足だった」など、
こちらと隔たりのある認識でした。

事実認識を共有しつつ、これは人権の問題であること、
今後このようなことが起きないようにすること、
職員教育の問題など、いろいろお話しました。

相方は冷静に、個人攻撃はせず、
障害者全体の問題という姿勢で話をしました。

役所のあり方の問題、人権の問題として、
今後対応していくという話になりました。
お互いにこうした場をもてて良かったと思います。

言いたいことが言えてスッキリはしましたが、
残念な気分にもなりました。
職員のみなさんが忙しいのは理解しているつもりです。
でもだからこそ、軸足をどこに置くのか、
何のために制度や法律があるのか、
そこを議論し、問い続ける姿勢をもってほしいと思います。

病人とか障害者としてのみの視点ではなく、
1人の人間の日常生活や社会生活を支えていく、
その人らしい生活が営めるためのアプローチを
お願いしたいです。

私たちのように「おかしいです」と言える当事者は
少数かもしれませんし、意思表示がうまくできない
障害者の方もたくさんいるわけです。
だからこそ、想像力を働かせて、町民の暮らしや人権に
寄り添ってほしいし、働きかけをしてほしいと切に思います。


朝日訴訟がたたかわれた、わが町。
人間裁判から半世紀以上たった今も、
こうして人間の尊厳を守るために声を上げなければならない。

このことは、現在の社会状況を反映しているとも思います。
わが町だけのことではない。

私たちは妥協したくありませんし、
これからもおかしいことには物申していきます。

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もう10日後だ。

10月8日(月)、労働者教育協会が主催する
「全国学習交流集会in長野」の3日目で講演するのだけれど、
レジュメがまだほとんどできていない。

まだ先まだ先、と思っていたら、もう10日後だ。

人生そんなもんだ。

長野では、学習運動の話とか、
個人の尊厳の話とか、学習会のあり方の話とか、
そんな流れで考えている。

とくに、「学びあう場をどうつくるか」という視点での
具体的な話やワークもやってみようかと考え中。

これは以前から感じていたことだけれど、
学習運動は「何を教えるのか」の中身やカリキュラムについては
集団的にかなり検討されてきたけど、
「学びあう場をどうつくるのか」という議論はほとんどされていない。

そこに「個人の尊厳」というワードをからませながら、
問題提起しようと思っている。

でも、いちばんは、
楽しい時間だったな~と参加したみなさんに
思ってもらえる場にしたい。

もう少し右往左往してみます。

「1対1対話」「よい聞き手になる」

昨夜は『職場を変える秘密のレシピ47』読書会3回目。
3回連続で6名の参加(人は多少入れ替わり)。

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今回は「1対1対話」「よい聞き手になる」など中心に。
あれこれあれこれ90分。

話のなかで、
岡山労働学校全盛期(20年ほど前)の募集活動を思い出した。
誰が誰にあたるのかを具体的に決めて、
「メールより電話、電話より直接会う」
「労働学校のお誘いをいきなりしない。相手の近況をまず聞く。
そこに噛み合わせた話をする」。

これを運営委員会として議論し、組織的にやってたなあ 。
毎週の会議で「対話の中身」を交流したり、
電話かけを一緒にしたり。
20代の前半にこういうトレーニングを積めたら、
その後のいろんな活動への財産になりますね。

次回は10月31日(水)です。
チラシつくったらまたお知らせします。