長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

CO学校3回目は、関係構築

12日(金)夜は、
岡山医療生協労組のCO(コミュニティ・オーガナイジング)学校の
3回目「関係構築~活動の基礎は1対1対話」。

f:id:benkaku:20210215103311j:plain

写真は、最後、1対1対話の練習をしているところ。
委員長と書記長の対話を近くで聞いてますが、
まだまだトレーニングが必要なようです(^_^;)

感想を紹介します。


■会議のふりかえりがとても大切だと思いました。
だらだらと長い会議も反省し、てきぱきと時間を
区切っていいところを探し、成長しあう会議にし
ていきたいと思いました。1対1の筋トレも意識
していこうと思いました。

■相手のことを知ろうと思うことがとても、大事。
「あなたのことを、こんなにも知りたいのです」
ということが伝われば、話を聞いてくれる関係に
なれる。

■本をまったく読んでいないので、なかなかつい
ていけなくなっています。ただ、若い人や話をし
たことのない人と話ができて、リフレッシュでき
ます。

■1対1対話は大切。相手を知ることからコミュ
ニケーションが始まり、理解したことでその先に
様々な問題提起ができる。そして1つの方向に向
かって想いをひとつにできるのかな、と思いました。

■行動のあとには、必ず“振り返り”をしたい。強い
チームをつくるには、よく知りあうこと、1対1
で話をすることの大切さを学んだ。つながること。

■今日は1番に、行動したら振り返りが大事である
ことを身に感じました。一方通行でのトラブルいっ
ぱいあったのに、学習してないなと実感もしています。
人に対して興味をもつことを普段からあたりまえに
してみること、好き嫌いで自分で線を引かないよう
にすること心がけたいです。最後、1対1対話、話を
きいてもらうだけで終わってしまい、相手のことを
何もわからなかったので、もっと時間がほしいと感
じました。これが興味なのかなーと…。

■お互いに興味のある話題から始めることで、たく
さん話ができた。たくさん話をすることで、他の話
もしやすい雰囲気がつくれた。距離感を縮めること
がその後の活動にもいきてくると感じた。

岡山市職労の中央委員会で30分講演

報告遅くなりましたが、9日(火)夜は、
岡山市職員労働組合の第11回中央委員会&春闘学習会へ。
「今こそ労働組合の出番!」というテーマで30分講演。
コロナで会議の全体時間も短くなっています。

f:id:benkaku:20210212095837j:plain

リアル学習会では、書籍販売ができる!
ということで『コミュニティ・オーガナイジング』を持参。
講演後、完売しました。講演も好評だったそうで、感謝です。


以下、講演の概要です。

はじめに
「運動とは人間の集団が起こすものだ。運動には正式な
始めと終わりの瞬間はなく、決して1人の人間が始める
ものでもない。運動とは、電気のスイッチよりむしろ波
に近い。波は干満を繰り返し終わることがない。どこで
始めるか、そして終わるかは定かではなく、どこへ向か
うかは、周囲の状況や障壁に左右される。私たちは上の
世代から運動を受け継ぎ、心が折れることがあっても繰
り返し関わる意志を新たにする。運動は私たちが生きて
いくために不可欠なものだからだ」
(『世界を動かす変革の力
~ブラック・ライブズ・マター共同代表からのメッセージ』
アリシア・ガーザ著、人権学習コレクティブ監訳、明石書店、2021年1月)

一。労働組合とは? を考える
 1。生活にゆとりがあれば、「自分らしく生きる」条件が広がる。
  ◇「ゆとり」とは・・・。
   *「当面の必要を満たしたあとに、自由に使うことが出来る
    空間・時間や体力、他のことを考えるだけの気力があること」
               (三省堂『新明解国語辞典』第7版)
  ◇自分の生活や人生を操縦できている実感。手ごたえ。
   ゆとりが欠かせない。
  ◇生活の質と労働条件は連動。だから労働条件にこだわる。
   他人まかせにしない。

 2。使用者(政府や自治体)と労働者との“つなひき”

   「この法律で『労働組合』とは、労働者が主体となって
   自主的に労働条件の維持改善その他経済的地位の向上を
   図ることを主たる目的として組織する団体又はその連合
   体をいう」(労働組合法2条)

  *職場は人権侵害のデパート。つねに「非人間化」の力が働く。
   労働組合があることで、労使間のパワーの偏りを解消する。
   「資本」対「人間らしく」の綱引きが可能に。さらに、相手
   のパワーを上回るパワーを作り出したとき、変化は起こせる。
   「歯止め」(法律)以上の労働条件を勝ち取る。「歯止め」
   自体を引き上げ改良できる。

二。おかしいことを変える。労働組合で発声練習を。
 1。「日常化された異常(非人間化)」に気づき、仲間と一緒に変える
  ◇人間は劣悪な環境でも、「慣れる」「順応する」ことができる。
   適応力が高い。
   *権利侵害が「常態化された」場所は、それが強固な常識や
    文化になっている場合が多い。
   *残業は人権侵害。有期雇用も人権侵害。尊厳が奪われている。
    非正規労働者がこんなに増えていること、公務労働の役割が
    みえなくさせられていることも異常事態! おまけにストライ
    キ権はく奪。人権感覚をさびつかせないためには、運動と組
    織が必要。
   *人間らしさの「基準」「限度」は、気をつけないとスルスル
    下がる。「折り合い」という名の「がまん」。「どこも一緒」
    「公務員なんだから」「働けているだけで幸せだ」。
   *「健康で文化的な生活」「人間らしい働き方」とは? 問いを
    もち、議論する。
  ◇労働組合は、人権感覚をみがく最適の場所
   *人生1度きり。自分の生活や尊厳にこだわろう。人権感覚を
    みがき、当然の権利を主張しよう。でも現状、日本ではそう
    した異議申し立てする人は少数。訓練機会が少ない。

    「組織は、運動にとって決定的に重要な構成要素である。
    人々が居場所となるコミュニティを見つける場所であり、
    自分たちの周りで何が起きているのか、それがなぜ起きて
    いるのかを学ぶ場所である。そして、それによって誰が得
    をし、誰が害を被るのかを学ぶ場所である。組織とは、行
    動を起こすスキルを身につけ、法律を変え、自分たちの文
    化を変えるために組織化するスキルを身につけるところだ。
    私たちのコミュニティが直面する問題について何ができる
    かを決めるために、つながるところだ。運動に参加するに
    は組織の一員である必要はないと主張する人もいるだろう。
    そのとおりだ。しかし、成功している持続的な運動の一員
    になりたいのであれば、組織が必要である」
                (『世界を動かす変革の力』)

   *1人では声をあげにくい。仲間と一緒に、労働組合で発声
    練習を。学びの力を大事に。月刊誌『学習の友』(1冊500円)
    は、労組活動のイロハや情勢がわかりやすく学べる。岡山県
    学習協「労働組合たんけん隊講座 オンライン」もぜひ(5月~7月)。

 2。コロナ禍だからこそ、組織化(人と人をつなぐ)を意識しよう。
  ◇「リアルに集まる」とは別の手段も構築する。
   ・電話やラインでの対話をこまめに、ていねいに
   ・オンラインの積極活用と創意工夫
    (会議、学習会、企画、交流など応用可能)
   ・アンケート実施―声を聴く
   ・ニュース発行の強化―声をまとめ、労組の取り組みを伝える
   ・動画作成―見える化!
   ・SNS発信―見える化!!
  *いざという時はリアルに集まろう。そして絶対に成功させよう。
  *当事者の発信(声)、運動の「見える化」が、変化を起こす原動力に。

 3。トレーニング機会、その場と時間をたくさんつくろう
  ◇「労働組合の日常活動」については、みな初心者から出発する
   *対話の仕方、会議の進め方、人の誘い方、団体交渉の仕方、
    チラシやニュースの作り方、学習会の持ち方、方針(戦略)
    の作り方、総括の仕方、要求をまとめる作法、目標達成の
    技術、人と人をつなげる活動・・・。でも、こうした「パワー
    をつくりだす活動」のための「訓練機会」がほとんどない。
   *活動の前提となる「労働組合の目的への理解」「人権感覚」
    「労働法の知識」も、みずから学ばなければ、習得する機会
    はほとんどない。みな活動の「初心者」から。学習とトレー
    ニング機会をたくさん、意識的につくる。
  ◇わかりやすい活動指南書が、最近出版された
   *『コミュニティ・オーガナイジング』
        (鎌田華乃子、英治出版、2020年11月)
   *コミュニティ・オーガナイジングとは、「世界中の人々が
    昔から草の根で行ってきた『社会の変え方』を、理論的・
    体系的に学べるようにしたもの」(本書2P)。「社会的に
    パワーのない人たちをオーガナイズし、彼らのパワーを高
    めていくことを重視」(161P)「困難を抱えた人たちの力
    を引き出し、リーダーシップを育てていく活動」(224P)
    がコミュニティ・オーガナイジングの運動論。強い人や、
    すでにパワーをもった人にお願いしたり頼ったりするので
    はなく、立場の弱い人、困難に直面している人の「資源」
    を「パワー」に変えることを通じて変化を起こす。労働組
    合はまるまる応用できる。
   *この本をほしい方は、市職労を通じて購入ください
    (長久が2割引で販売しています)。

さいごに:コロナ禍だからこそ、「なぜ」「今」を言葉に。
要求を勝ち取り、自分たちの力に自信をもてる闘いを。

 

全日赤の春闘学習会でオンライン講演

きのう(7日)午後、
全日赤(赤十字病院の職員でつくる労働組合)の
春闘学習会でオンライン講演。
「労働組合にしか果たせない役割がある」
というテーマで80分。

最初に全日赤に関わる本を紹介しつつ、
最後はコミュニティ・オーガナイジングを推して終わる。

感想交流も少し。
全国から50人ぐらいの参加。初めての方多し。

さわやかな疲れ。

f:id:benkaku:20210208100802j:plain

f:id:benkaku:20210208100820j:plain

f:id:benkaku:20210208100833j:plain

f:id:benkaku:20210208100844j:plain

f:id:benkaku:20210208100858j:plain

f:id:benkaku:20210208100909j:plain

 

岡山市職労新歓実行員会、2回目

昨夜(4日)は、
岡山市職員労働組合の2021新歓実行委員会の学習会2回目。

f:id:benkaku:20210205131137j:plain

日本の雇われ組の現状、
日常化された異常(非人間化)に気づき、
声をあげられるのが労働組合、と。
労働組合は、私の大切なものを守るために、
私の大切なものを使う活動、という話でしめました。

若い実行委員さんが、がんばっています。
なんかねー、こうやって個々の組合でがんばっている
若い人って、けっこういるのよね。
もっと産別の枠をこえて集まれたら、おもしろいのになーと思う。


f:id:benkaku:20210205131323j:plain

ちなみに、この日の会議の宣伝チラシに、マスク姿の私(笑)

人と人をつなぐ文章教室・オンライン

【オンライン学習企画第2弾】

「人と人をつなげる・文章教室 オンライン」

①書き言葉の意味と役割、②書くときの心がまえ、
③伝わる文章の基本技術、④「灯火の言葉」をつづるために。

2月23日(火・休)15:00~16:30。講師・長久啓太。

ZOOMを使います。参加希望の方は、
岡山県学習協アドレス gaku3738@iris.ocn.ne.jp まで申し込みください。
氏名や職場、所属組織などあれば書き添えてください。
参加無料。

f:id:benkaku:20210129121356j:plain

初のオンライン学習会企画☆

きのう(28日)の夜は、
岡山県学習協オンライン学習会第1弾「哲学と私たちの生活」。

当日、「忘れてた」(笑)ふくむキャンセルが数名あり、
参加は10名でした。まあ、初回なのでとりあえずよし。

この人数なので、自己紹介やら感想交流もできました。
県外からは、全日赤労組の若者(東京と長野)が2人参加☆
Facebookを通じて企画を知ったそうです。
あと香川県学習協会長も。

講義は50分ほどしました。
久しぶりに哲学の話ができて、
みなさんの受けとめも面白く、楽しい時間でした。
やっぱり哲学はぼくの原点的学び。

以下、資料の一部をご紹介します。

f:id:benkaku:20210129105507j:plain

f:id:benkaku:20210128203013j:plain

f:id:benkaku:20210129105546j:plain

f:id:benkaku:20210129105600j:plain

f:id:benkaku:20210129105630j:plain

f:id:benkaku:20210129105643j:plain

f:id:benkaku:20210129105656j:plain

f:id:benkaku:20210129105707j:plain

 

木曜日です! オンライン学習会第1弾

県内・県外、どこからでも参加可能!
学習テーマは「哲学と私たちの生活」。

内容は、
①哲学のはじまりから考える―神話から哲学へ(古代ギリシャ)
②長久と哲学との出会い―自分自身の“発見”
③考えることと私たちの生活―ゆとりと哲学
④「仕方がない」から、「変えられる」へ―コロナ禍で弁証法を学ぶ

という流れになりそうです。

あまり個別に働きかけてをしていないので、
今のところ10人ぐらいの参加になりそうです。
まだまだ募集中(笑)。

※1月28日(木)19:00~20:20(80分)
※講師・長久啓太(学習協事務局長)
※ZOOMを使います。参加希望の方は、岡山県学習協アドレス
gaku3738@iris.ocn.ne.jp まで申し込みください。
(氏名や職場、所属組織などあれば書き添えてください)
返信で招待メールを送ります。
※参加費は無料です。主催は岡山県労働者学習協会。

岡山医療生協労組のパート委員会で

きのう(24日)の午前中は、
岡山医療生協労組のパート委員会で学習会講師。
内容は労働組合のそもそも。正規の方も何人か参加。

講義のなかで、生協労組おかやまのパート労働者が
労基法の有休日数+1日勝ちとっていること、
残業割増も契約時間を1時間超えたら110%という話をしたら、
みなさん驚いてました。

そうです。労働基準法以上の労働条件を、
労働組合があれば交渉で勝ちとれるのです。
自分の生活の質をあげることができるのです。

f:id:benkaku:20210124105649j:plain

学習会の写真を撮り忘れたので、外から1枚。


以下、感想文を紹介します。

■おかやまコープの短時間労働者に残業割増が
ついていることを知り、驚きでした。
(中略)春闘で取り上げていくにはどのように
組み立てていけばいいのか、また学習していか
ないといけません。よろしくお願いします。

■「労働組合」に非正規の時から加入していたが、
その意味について詳しく学習したことはなかった
ので、本日の学習会に参加しました。「ゆとり」
を持った働き方をしなければならない、と強く
思いました。「おかしい」と思ったことは声を
あげていくことの必要性を感じました。これから
定年までどう働き続けるかをよく考えないといけない。

■ゆとりのある生活ができているのかと聞かれる
とわからない。疲れもたまるし休息で一日終わっ
てしまう。労働条件の内容をきちんと把握も出来
ていないのでもう一度そこから確認して自分の
権利の主張をしたいと思った。時間前残業、
休憩時間の確保しっかりしていきたい。

■わかりやすかった。組合活動がみんなと出来た
らいいなと思います。春闘について、ヘルパーの
時給940円、定期昇給がないのはどうして?
10円ずつでもあげてほしい。

■最近勉強会や学習する機会があまりなかったので
良かったです。労働組合もそれぞれの会社で中身が
違うのでとても勉強になりました。これからもこの
ような機会があれば参加したいと思います。それ
ぞれの職場で色々な意見を聞けたのも良かったです。

■同じ労働組合でも経営者側に寄り添った組合も
あるのだと感想交流グループの一人が言っていま
した。黙っていても前進しない、一人で立ち向かっ
ても相手にされない、だからこそ労働組合がある
のだと再確認できました。介護職場には高齢で働
いている方が多いですが、「この歳で雇ってもらっ
てありがたい」と思っている方が多いのも事実。
しかし、不当に扱われていることを我慢して働く
のはやはり見過ごせない。そして少しでも自分の
労働条件をよくしようと思うなら声を上げていか
なければ改善されない。だからこそ労働組合の
存在を知らせなければ、と思います。人として
生きるために「ゆとり」のある生活をしたい、
好きなことをする時間やお金が欲しい、だれでも
8時間働けば暮らせる、そんな世の中になるよう
労働組合があるのだと思いますし、働くみんなが
「なぜ自分は働かなくてはならないのか」そんな
ことを考えてくれたらいいなと思います。なぜ、
から始まる要求を。今後も労働組合員のために
なる学習会を続けていきたいと思っているので
よろしくお願いします。

午前中は、講師。午後はイチ参加者でストーリーを語る。

土曜日(23日)午前中は、
生協労連・中四国地連2021春闘組合学校でオンライン講演。
「今こそ労働組合の出番!」というタイトルでした。

f:id:benkaku:20210123095339j:plain

といっても、労働組合はいつでも出番です。
資本主義社会のなかでは、労働条件はつねに非人間化の力が働くからです。
いつでも、つなひきが必要。
コロナのなかで、労働組合の役割はますます大きいです。
休憩はさみ、70分間、お話しました。


午後は、コミュニティ・オーガナイジングを学ぶ分科会(13時~15時)に
誘われていて、時間的に悩んだけど思いきって参加。

大阪府職労のこまっちゃんが講師&コーチの
役割というのも魅力的でした。
こまっちゃんはCOにかなり精通したオーガナイザーで、
いま大阪の保健師を増やすキャンペーンでも
リーダーシップを発揮しています。

で、こまっちゃんの講義やコーチぶりもふむふむと
聞いたのですが(紹介された保健師さんの訴え動画も素晴らしかった)、
いちばんの収穫は、
自分の価値観を伝える「ストーリー・オブ・セルフ」を2分間で語る、
というトレーニングを受けたこと。

f:id:benkaku:20210125100854j:plain

分科会のなかでさらに3人組に分かれて(ズームの機能で)練習。
自分のストーリーを語り、生協労連のなべさんにコーチを受けました。

困難→選択→結果という流れで、
そこに共通する自分の価値観を語り、
聞く人に共感してもらう「技」をみがきます。
私が語ったストーリーは、以下のようなもの。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

いま私は労働組合の学びの活動をサポートしている仕事をしていて、
今日のように講師もしているが、昔は無口だった。
性格も暗くて、人前で意見を言うのがすごく苦手。
自己肯定感が低かった。
おそらく小学6年生2学期のときの転校がきっかけ。

そんな自分を変えたいと思っていたときに、
たまたま労働学校のチラシを見て参加した。19歳のとき。
そこで、たくさんの人と出会い、なにより社会の仕組みを学んだ。
自分も社会を変える一員なんだとわかった。
社会がわかると自分もみえてくる。

面白くて、まじめに労働学校通っていたら、
前の事務局長から「専従にならないか」と誘われた。
人前で話すのが苦手だったので、
「講師はできませんよ。講師できなくてもいいならやります」と答えた。
前の事務局長は「いや、できるようになるから」と言った。

で、講師をしはじめて失敗やらうまくいかなかったことも
たくさん経験しながら、今のように講師ができるようになった。
学びは人を変えるし、
人間はトレーニングすれば苦手なこともある程度できるようになる。

自分が学びや仲間のなかで変わった経験を、
たくさんの人にも経験してほしいし、
その機会や場を提供したいと思って、いまの活動を頑張っている。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

こんなストーリーで、意識した価値観は、
「学びは人を変える」でした。ただ課題として出されていた
「そのときの情景が浮かぶような細部の語り」は
なかなかできなかったなーと。

生協労連のなべさんや、
生協労組おかやまのノブヨさん(だったと思う)の
ストーリーも面白く聞きました。
人の変化を聞くというのは単純に面白いですし、共感します。

この、ストーリー・オブ・セルフを2分間で語るというのは、
なんべんも練習が必要ですが、
こまっちゃんやなべさんのようにスラスラ語れたら、
これはたしかに力になるなあと思いました。

おわり。

2回目は「パブリック・ナラティブ」

金曜日(22日)の夜は、
岡山医療生協労組のCO学校2回目。10名参加。
第2章「パブリック・ナラティブ」部分。

f:id:benkaku:20210123154330j:plain

正しいだけでは人は参加しない。相手の心を動かす対話。
ポイントは、聞き手が想像できるように語ること。

企画への誘い方、執行委員への誘い方などの例を考えつつ、
労働組合活動にアレンジして問題提起。

「私」(心を動かす)
「私たち」(一体感をつくる)
「今、行動」(必要性を示す)

3つのストーリーがつながったものを
「パブリック・ナラティブ」とよぶ。

相手の心を動かす「技」を高めていくことを目指す。
つまり練習の積み重ね。

「私たちのストーリー」を語るのは難易度が高いが、
労働組合には、語る材料が豊富にある。土台は私のストーリー。

ディスカッションでは、お互いがコーチングしながら、
価値観を確かめあうトレーニング。
貴重な場になっている(ぼく自身にとっても)。

岡山市職員労働組合の新歓実行委員会に

木曜日(21日)の夜は、
岡山市職員労働組合の2021新歓実行委員会の学習会に。
今後も何回かくる予定。
連続学習を入れて組合を伝える力にしようというもの。

f:id:benkaku:20210123154051j:plain

この日は労働組合のそもそもを中心に30分ほど。
続きは次回。

若い職員さんの新鮮な受けとめと感想が嬉しい。
今後は、新歓はまさに組織化の第1歩なので、
コミュニティ・オーガナイジングのポイントも
ふまえた学びをしていく予定。

リアルとオンラインの、ダブルヘッダー

きのう(18日)は、
15時から林精神医学研究所の短時間職員研修。
事務所に帰りちょい仕事して、
19時から福祉保育労・東京地本「労働組合員学校」でのZoom講演。
リアルとオンラインのダブルヘッダーでした。

以前であれば、岡山での学習会夕方おわり、夜は東京で学習会、
なんてことはできなかったけど、オンラインならできるのですなあ。

f:id:benkaku:20210119094925j:plain

林病院の研修では、
「日本国憲法と人権感覚」というテーマで90分ほどしゃべりまくる。
感想発表ではパート労働者の労働条件の話も出て、なかなか貴重でした。


福保労東京地本は50人以上も参加していて、
よい企画になったと思います。やはり若い人が多い組合。
いつもの労働組合そもそも話を50分ほど。

f:id:benkaku:20210119094951j:plain

f:id:benkaku:20210119095004j:plain

ところで昨夜も最後に
『コミュニティ・オーガナイジング』の本を紹介したのですが、
感想で「さっそくポチッとしました」という人がいて。

労働組合そもそも話のさいごに、この本を紹介できるのが、
ほんとうに大きな力になる。ありがたい。