長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

メモ

「思いを引き出す技を取り戻す」

『学習の友』8月号論文、「“物言えぬ社会”と憲法・表現の自由」(佐貫浩)よりメモ。32P~33Pの部分。「表現の自由は、二重の構造を持っています。1つは、縦軸の、上からの権威や権力との関係(それに対する対抗)としての表現の自由です。もう1つ…

竹内章朗「優生思想の根深さにどう向き合うのか」 メモ

『前衛』8月号、竹内章朗論文「優生思想の根深さにどう向き合うのか」を読んだ。優生思想の歴史や能力主義との結びつきを考えるうえで示唆に富む内容だった。おすすめです。以下、自分用のメモです。■生物学的決定論には、それにもとづく優勝劣敗ということ…

書こう、書こう、書こう、書こう。

【5年前のFB記事を自分のために再掲】①自然のなかでからだを動かしたりしたなかで、美しいと感じたり、ふしぎだ、うまくできていると心から感じとったことを、だれにでもよくわかるように書こう。②自分のことでいつも気になったり、いいたくてたまらないこと…

運動技術のテキスト化は必須だと思います。

午後、とある団体専従のわかものと喫茶店で1時間ほど話。最近の問題意識、活動上の悩みなど交流。「組織の構成員1人ひとりがどうエンパワーメント(力をつける)されるのか」についても。カギは集まりの場の質であり、会議や集会、学習会の持ち方と話。こ…

がんばりつづけることの難しさ

最近読んだ『男性問題から見る現代日本社会』(はるか書房)より。大事なことなのでメモ。活動にもいえる。* * * * * * * * * なぜがんばりつづけられないのか。その一つの側面として、「手を抜く」(サボる)ことへの苦手意識があります。「手を抜…

学童保育についてメモ

今夜は、岡山市学童保育指導員労組で学習会講師予定。以前買っておいた『学童保育と子どもの放課後』(増山均、新日本出版社、2015年)をパラパラと眺める。 以下、15P~16Pに書かれている学童保育をめぐる課題についてメモ。 1997年の9048か所から、10年後…

「組合員の学習意欲を引き出すには」について

労働者教育協会から、表題のようなテーマで2000字書いてほしいと先日言われ、書いたものが以下。「引き出す」というより「耕す」 「組合員の学習意欲を引き出すには」。そもそも「引き出す」とは、そこに「在る」場合に引き出す方法が議論の対象となる。…

2016年の簡単なふりかえり

さて、恒例の1年の振り返りをしておきます。来年もよろしくお願いいたします。【1月】2日に映画『顔のないヒトラーたち』を見たが、これが今年みたなかでいちばん良かった作品。16日に青森・弘前にある健生病院労組の春闘集会で講師。これがきっかけで秋…

優先順位が高ければ時間をこじ開ける

きのうの鳥取医療生協の役職者研修会にて。忘れないためのメモ。どんなに忙しくても1人ひとりのスタッフとの個人面談、顔をあわせての話し合いを欠かさないという役職者さんがいた。短時間でも必ず定期的にとるという。会場全体に驚きの反応があった。現場に…

「ブルジョアジーは自分自身の姿に似せて世界をつくる」

土曜日にTPPの学習会講師があるので、勉強中なんですが、マルクス・エンゲルスの『共産党宣言』の資本の捉え方が、すっごくピタリとくるんだよなあ。すごいな。「自分の生産物にたいする販路をつねに一層ひろげようとする欲求は、ブルジョアジーを全地球上に…

「労働力という商品を大切にしよう」

以下は、岡山県学習協会報「明日の考察」No.359号(9月)に「労働力という商品を大切にしよう」と題して掲載したものです。ご感想・ご意見などお寄せいただければ嬉しいです。【エネルギーをつかうという共通性】 夕方。1日の仕事が終わりました。達成感、…

『世界の憲法集 第3版』より 「尊厳規定」のメモ

日本国憲法では「個人の尊厳」という言葉は24条の家族生活における関係性のなかで謳われていて、あまり目立った位置にありませんが、他国の憲法なかでは、「尊厳」という概念が人権の中核的・核心的位置にあることがかいまみれます。尊厳とは、その人がそ…

憲法は労働者に一方的に肩入れ(労働組合はすごい組織)

きのう読んだ憲法テキストに、27条・28条は経済市場において労働者を勇気づけるためにある、と書いてあり(いま本が手元になく不正確かも)、その通りだと感じた。私的関係である労働契約にあえて、積極的に介入して、最低限のバリケードを設定し労働者…

「わかりやすく伝える、とは」のメモ

明日は東京で会議です。勤労者通信大学「入門コース」(2018年度開設予定)の教科委員会2回目です。「入門とはなにか」についてそれぞれが議論して深めるという面白い感じの会議になりそうです。で、私の問題提起は「わかりやすく伝える、とは」です。以下そ…

論文メモ 「今求められている道徳性の教育とは何か」

雑誌『経済』9月号は「安倍『教育再生』のねらい」という特集。 まあ現状に暗澹たる気持ちにもなるのですが、佐貫浩さんの論文「今求められている道徳性の教育とは」は、参考になる部分がたいへん多くて、メモで残しておきます。「社会の仕組みや他者の支え…

共通点を見つけたとき、想像力を働かせる原点に。

「しんぶん赤旗 日曜版」2016年7月3日付16面よりフォトジャーナリスト・安田菜津紀さんの言葉。メモです。「数字では悲しみや喜びなど、感情の揺れまでは伝えられません。人間って、数字や“難民”というひとつの言葉でくくられてしまうと共感力が落ちると思う…

選挙はなぜ労働組合にとって大切なのか(転載)

『学習の友』7月号に「選挙はなぜ労働組合にとって大切なのか」という文章を書きました。 定期購読の方で、まだお手元に届いていない方も多いと思いますが、選挙まじかなので、ここに転載します。* * * * * * *職場でこそ政治を語りたい 「労働組合が…

戦後、学校教科書にもなった『民主主義』の労働組合解説がすばらしい

先日たまたま買った、『民主主義―文部省著作教科書』(径書房、1995年)の10章「民主主義と労働組合」部分を読んで、おどろいた。なかなかすばらしい労働組合の解説なのだ。 1948年に中学・高校用教科書として本書を発行したらしい。こんな労働者教育をしっ…

2014年 世界のストライキ集

土曜日に、またストライキについての学習会講師をすることに。で、今回は1時間ほどのまとまった話なので、学習の友社『世界の労働者のたたかい』(全労連編集)より、2014年に世界でたたかわれたストライキの簡単なメモをつくってみました。全部は紹介しきれ…

『学習の友』3月号に書いたQ&A2問です。

Q。社会を変えるのは無理?大きな流れに一個人が声上げても無意味? そう思ってくれる人が多ければ多いほど、権力をもつ人はシメシメと思うし安泰です。逆に、一人ひとりがコツコツと「不断の努力」をすることほど、怖いことはありません。なぜなら、社会を…

『世界の憲法集』(有信堂・第3版)より労働基本権部分のメモ

世界18か国の憲法の労働基本権部分をメモ。 これ眺めていると、「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する」という、日本国憲法28条の労働基本権規定がいかに「すごいか」がわかります。明確に、なんの制限もなく労…

フランス人権宣言「山嶽党憲法における権利宣言」1793年。

■第1条「社会の目的は、共同の幸福である。政府は、人にその自然で消滅することのない自然権を保障するために設けられる」■第35条「政府が人民の権利を侵害するときは、反乱は、人民および人民の各部分のため権利の最も神聖なものでかつ義務の最も不可欠なも…

ストライキについてのメモ(4)

『学習の友』1973年4月号特集「春闘とストライキ」より とりわけ、ストライキは「汝の部署を放棄する」ことによって、「汝の価値に目ざめる」行動です。ストライキは生産を止め、資本の搾取にまったをかけることから、彼らに打撃を与えることができます。 だ…

ストライキについてのメモ(3)

藤本正『ストライキ』(新日本新書、1971年)88P~90Pよりフランスの人民戦線の勝利と大ストライキ フランスで、1つの大汚職事件を契機として、独占資本の後押しによってファシストたちが暴動を起こしたのは、ナチスが政権を奪取してから10か月あまり…

ストライキについてのメモ(2)

唐鎌直義「どうしたら貧困をなくせるか」『前衛』2011年12月号 212Pより【労働者にとって伝家の宝刀、ストライキ権がある】 労働者にはたった1つ、伝家の宝刀があります。労働のボイコットです。「働かないぞ」というのが大事です。最近、日本の労働組…

ストライキについてのメモ(1)

東海林智『15歳からの労働組合入門』(毎日新聞社、2013年)75P~78Pより ストは東部労組のメンバーの支援も受け、メトロコマースや背景資本の東京メトロへも要請を行い、成功裏に終わった。スト後の団交で、65歳を超えた組合員の契約更新を約束させ…

若い人とのギャップを楽しむ

2007年に以前のブログに書いた記事をメモのため再掲。若い人とのギャップを楽しむ、という姿勢を学びました。以下。『NHKアナウンサーの はなす きく よむ-実践新社会人編』 (NHK出版、2006年)『NHKアナウンサーの はなす きく よむ-声の力を活…

『ストライキ』(藤本正、新日本出版社、1971年)よりメモ

来週の月曜日に「ストライキとは」の学習会があるので、あらためて自分用にメモ。 「支配階級にとって、このストライキは頭痛の種の1つであるが、それは、ストライキによって、賃金・労働条件の改善を余儀なくされ、思ったとおりの雇用条件を専断的にとりき…

考えたことをツラツラと

(いま書いている『学習の友』の連載4回目をどういう内容にするのか悩んでいて、ツラツラ考えたことをメモがわりにツイートしています。最近つぶやいたことをそのまま貼り付けます)■自由時間とは「何をするか選べる時間」。必要な時間としては、寝ることを…

乾孝 「伝え合い保育と集団主義」よりメモ

1960年代前半の論文です。考えるための自分用のメモ書きです。すべて引用です。『乾孝幼児教育論集』(風媒社、1972年)より。■教育は要するに「伝え合う」ことだし、その伝え合いが効率よく組織されたところによく組織された集団の第一のねうちがある。■コ…

日本国憲法と労働組合(講義概要・上)

今月、倉敷医療生協労組のお昼休みろうどうくみあい入門講座の6回目で講義した「日本国憲法と労働組合」の概要をメモ的に残しておきます。* * * * * * * * 人間らしさ、とは何でしょう。それを考えるのが人間でもあります。動物にはあまり「~らしい…

労働力商品の適切な再生産のために(レジュメ)

昨夜(12日)の岡山労働学校第5講義、「資本とは何か、賃金とは何か」の労働力商品の再生産のところのレジュメをそのままはっつけます。三。労働力商品の適切な再生産のために 1。労働力も商品ということは… ◇他の商品と同じように、「使用価値」と「価…

概念の獲得と習熟(佐貫浩氏)

ふたたび佐貫浩著『学力と新自由主義』(大月書店)より。これ、労働者教育、基礎理論教育にとっても大事な視点ので、長いですがメモとして残しておきます。147~148Pです。 「習熟という問題を思考の発展ということから考えてみよう。私は、何回も繰…

基礎知識、習熟、表現

メモです。 「学習は、その知識、概念が持っている意味や価値を丁寧に解明し、既習の知識や認識の体系に対する揺さぶりや組み替えをもたらしつつ、まさにそのネットワークの組み替えをともなって進むとき、すなわち認識が組み替わるとか、いままでの考えが変…

こんな労働組合入門の本を書きたい

きのうのつづき。書きたい本のイメージ目標は、①労働組合に入りたての組合員さんが、たとえば先輩からプレゼントされて手にとって、「パラパラ」めくって、「おもしろそう」と読み始められる、つまり自力で読める。そんな労働組合入門。②そのためには、見出…

知っておきたい働くルール(レジュメ)

倉敷医療生協労組でのお昼休みろうどうくみあい入門講座5回目。「知っておきたい働くルール」のレジュメです。30分の話です。一。なぜ働くルール(法律)が必要なのか? 「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。 ②賃金、就業時間、休息その他の勤…

子どもたちのために、自分たちの労働条件を

今夜(7日)はこれから、岡山市学童保育指導員労組の学習会。今年もう1回予定していて、次は働くルールについて。今日は、新しく入った組合員さんも参加しそうだとのことなので、大部分は労働組合のそもそも論。一般論。で、最後に学童保育の指導員さんが「…

「旅と読書」 『友』10月号へのミニエッセイ

『学習の友』10月号に寄稿したミニエッセイ「旅と読書」です。 「旅がしたい」との思いが頭を支配するのは、たいてい仕事がたてこんでいるとき。知らない土地、目にしたことのない自然や文化、予想もしないような出会い…。日常のなにげない「繰り返し」のな…

メモ。「長沼ナイキ基地訴訟」第一審判決。1973年9月7日 。

第三、憲法の平和主義と同法第九条の解釈 一、憲法前文の意義 1 およそ一国の基本法たる憲法において、それを構成する各個の条項の記述に先だつて、前文としてその憲法制定の由来、動機、目的、あるいは基本原理などが明記され、また宣言されていることは、…

なぜ「生活権」ではなく、「生存権」なのだろう。

いまさらながらの疑問。憲法25条には「生存」という言葉がどこにもないのに、なぜ「生存権」と言われているのだろう。25条を読むと、「生活」という言葉が2回登場してくることから、「生活権」というのが正しいし、人権としてのイメージも具体的になる…

佐貫浩「安倍教育改革の道徳観と人間像」よりメモ

『前衛』5月号より 佐貫浩論文「安倍教育改革の道徳観と人間像」 からの私的メモ。 「いつも、社会秩序の乱れや非行の強まりが理由にされて、 道徳教育の必要が持ち出されてきた。今日もまた、いじめや 校内暴力、時として発生する青少年の凶悪犯罪などを材…

神奈川労連山田事務局長発言よりメモ

『労働者教育』(労働者教育協会の会報)No.149 第25回労働者教育交流研究集会の記録号。 そのなかで、 神奈川労連の山田浩文事務局長の 発言からの私的メモです。 「率直に言えば、労働運動をやっていると、いろいろな課題が あって忙しいわけです。とも…

ナイチンゲールを初めて学んだときの記録

ひとつ前の記事を書いていて、ソワニエのことで以前書いたものを思い出しました。 2006年8月に、学習協の会報に書いたものをブログに再掲します。 ナイチンゲールを知るきっかけを与えていただいた 学びでした。あらためて感謝。 * * * * * * * …

キャッチコピー考

4回目のチラシつくり方講座を書こうと思って あれこれ考える(書くのは明日だなあ)。 つぎは「キャッチコピー」についてだ。 ところで、今回の都知事選挙では、 宇都宮けんじ選対では「バナープロジェクト」というものの一環として、 一般市民から「キャッ…

「甘え」についての一考察

「自分の甘えなんだと思う」「甘えるな」「それって甘えだと思う」 ここ数日、この「甘え」という言葉を耳にしたり、目にしたりした。 すごーく違和感ある。 ぼくは、自分に甘い。とってもめんどうくさがりだし、すぐに妥協するタイプだ。あきらめるのもはや…

職人としての学習活動家(専従)

いま、「手仕事」の本を読んでいるんです。 つまり職人さんの世界です。 これって、ほんと、学習運動の世界と共通点があるんですよね。 職人さんの「手仕事」がどんどん消えていく、 そのおおきな背景は「需要」が著しく減っていることなんです。 食っていけ…

2013年仕事収め。そして回顧メモ。

さきほど、岡山県学習協会報の新年号を 郵送完了。1年の仕事も、これでおわりです。 以下、2013年をふりかえってみました(メモとして)。 【1月】 祖母の米寿お祝いで富山へ。民医連の平和ゼミの企画検討スタート。12日~15日まで、沖縄ガマめぐりツア…

「時間の哲学」などどうでしょうか。

今日は電車通勤。早島駅まで歩きながら、月刊誌『学習の友』で次に書かせてもらえるなら、このテーマだなあ、ということを考えた。 連載 『時間の哲学』。 6回連載の内容案。 (1)時間のなかで生きている (2)自由な時間と人間 (3)労働時間とは何か (4…

時間をたたかいとれ!

日本の労働運動は、いつになったら 「残業規制」「賃金不払残業一掃」「有給完全消化」を 第1義的に、正面にかかげるのだろう。 「集まれない」のがいま最大の障壁になっていると思うのだけど。 よく知られているように、 日本はILO (国際労働機関)の労働…

自分のためのメモ。インタレスチング。

インタレスチング。 (ディドロ・ダランベール編『百科全書』岩波文庫より。 読みやすいように改行しています) 他人を感動させようと欲するものは誰でも、自ら感動 していなければならない。 したがって、同じ根拠から、インタレスチングな作品を 作ろうと…