長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

メモ

共通点を見つけたとき、想像力を働かせる原点に。

「しんぶん赤旗 日曜版」2016年7月3日付16面よりフォトジャーナリスト・安田菜津紀さんの言葉。メモです。「数字では悲しみや喜びなど、感情の揺れまでは伝えられません。人間って、数字や“難民”というひとつの言葉でくくられてしまうと共感力が落ちると思う…

戦後、学校教科書にもなった『民主主義』の労働組合解説がすばらしい

先日たまたま買った、『民主主義―文部省著作教科書』(径書房、1995年)の10章「民主主義と労働組合」部分を読んで、おどろいた。なかなかすばらしい労働組合の解説なのだ。 1948年に中学・高校用教科書として本書を発行したらしい。こんな労働者教育をしっ…

2014年 世界のストライキ集

土曜日に、またストライキについての学習会講師をすることに。で、今回は1時間ほどのまとまった話なので、学習の友社『世界の労働者のたたかい』(全労連編集)より、2014年に世界でたたかわれたストライキの簡単なメモをつくってみました。全部は紹介しきれ…

『世界の憲法集』(有信堂・第3版)より労働基本権部分のメモ

世界18か国の憲法の労働基本権部分をメモ。 これ眺めていると、「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する」という、日本国憲法28条の労働基本権規定がいかに「すごいか」がわかります。明確に、なんの制限もなく労…

フランス人権宣言「山嶽党憲法における権利宣言」1793年。

■第1条「社会の目的は、共同の幸福である。政府は、人にその自然で消滅することのない自然権を保障するために設けられる」■第35条「政府が人民の権利を侵害するときは、反乱は、人民および人民の各部分のため権利の最も神聖なものでかつ義務の最も不可欠なも…

ストライキについてのメモ(4)

『学習の友』1973年4月号特集「春闘とストライキ」より とりわけ、ストライキは「汝の部署を放棄する」ことによって、「汝の価値に目ざめる」行動です。ストライキは生産を止め、資本の搾取にまったをかけることから、彼らに打撃を与えることができます。 だ…

ストライキについてのメモ(3)

藤本正『ストライキ』(新日本新書、1971年)88P~90Pよりフランスの人民戦線の勝利と大ストライキ フランスで、1つの大汚職事件を契機として、独占資本の後押しによってファシストたちが暴動を起こしたのは、ナチスが政権を奪取してから10か月あまり…

ストライキについてのメモ(2)

唐鎌直義「どうしたら貧困をなくせるか」『前衛』2011年12月号 212Pより【労働者にとって伝家の宝刀、ストライキ権がある】 労働者にはたった1つ、伝家の宝刀があります。労働のボイコットです。「働かないぞ」というのが大事です。最近、日本の労働組…

ストライキについてのメモ(1)

東海林智『15歳からの労働組合入門』(毎日新聞社、2013年)75P~78Pより ストは東部労組のメンバーの支援も受け、メトロコマースや背景資本の東京メトロへも要請を行い、成功裏に終わった。スト後の団交で、65歳を超えた組合員の契約更新を約束させ…

若い人とのギャップを楽しむ

2007年に以前のブログに書いた記事をメモのため再掲。若い人とのギャップを楽しむ、という姿勢を学びました。以下。『NHKアナウンサーの はなす きく よむ-実践新社会人編』 (NHK出版、2006年)『NHKアナウンサーの はなす きく よむ-声の力を活…

『ストライキ』(藤本正、新日本出版社、1971年)よりメモ

来週の月曜日に「ストライキとは」の学習会があるので、あらためて自分用にメモ。 「支配階級にとって、このストライキは頭痛の種の1つであるが、それは、ストライキによって、賃金・労働条件の改善を余儀なくされ、思ったとおりの雇用条件を専断的にとりき…

考えたことをツラツラと

(いま書いている『学習の友』の連載4回目をどういう内容にするのか悩んでいて、ツラツラ考えたことをメモがわりにツイートしています。最近つぶやいたことをそのまま貼り付けます)■自由時間とは「何をするか選べる時間」。必要な時間としては、寝ることを…

乾孝 「伝え合い保育と集団主義」よりメモ

1960年代前半の論文です。考えるための自分用のメモ書きです。すべて引用です。『乾孝幼児教育論集』(風媒社、1972年)より。■教育は要するに「伝え合う」ことだし、その伝え合いが効率よく組織されたところによく組織された集団の第一のねうちがある。■コ…

日本国憲法と労働組合(講義概要・上)

今月、倉敷医療生協労組のお昼休みろうどうくみあい入門講座の6回目で講義した「日本国憲法と労働組合」の概要をメモ的に残しておきます。* * * * * * * * 人間らしさ、とは何でしょう。それを考えるのが人間でもあります。動物にはあまり「~らしい…

労働力商品の適切な再生産のために(レジュメ)

昨夜(12日)の岡山労働学校第5講義、「資本とは何か、賃金とは何か」の労働力商品の再生産のところのレジュメをそのままはっつけます。三。労働力商品の適切な再生産のために 1。労働力も商品ということは… ◇他の商品と同じように、「使用価値」と「価…

概念の獲得と習熟(佐貫浩氏)

ふたたび佐貫浩著『学力と新自由主義』(大月書店)より。これ、労働者教育、基礎理論教育にとっても大事な視点ので、長いですがメモとして残しておきます。147~148Pです。 「習熟という問題を思考の発展ということから考えてみよう。私は、何回も繰…

基礎知識、習熟、表現

メモです。 「学習は、その知識、概念が持っている意味や価値を丁寧に解明し、既習の知識や認識の体系に対する揺さぶりや組み替えをもたらしつつ、まさにそのネットワークの組み替えをともなって進むとき、すなわち認識が組み替わるとか、いままでの考えが変…

こんな労働組合入門の本を書きたい

きのうのつづき。書きたい本のイメージ目標は、①労働組合に入りたての組合員さんが、たとえば先輩からプレゼントされて手にとって、「パラパラ」めくって、「おもしろそう」と読み始められる、つまり自力で読める。そんな労働組合入門。②そのためには、見出…

知っておきたい働くルール(レジュメ)

倉敷医療生協労組でのお昼休みろうどうくみあい入門講座5回目。「知っておきたい働くルール」のレジュメです。30分の話です。一。なぜ働くルール(法律)が必要なのか? 「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。 ②賃金、就業時間、休息その他の勤…

子どもたちのために、自分たちの労働条件を

今夜(7日)はこれから、岡山市学童保育指導員労組の学習会。今年もう1回予定していて、次は働くルールについて。今日は、新しく入った組合員さんも参加しそうだとのことなので、大部分は労働組合のそもそも論。一般論。で、最後に学童保育の指導員さんが「…

メモ。「長沼ナイキ基地訴訟」第一審判決。1973年9月7日 。

第三、憲法の平和主義と同法第九条の解釈 一、憲法前文の意義 1 およそ一国の基本法たる憲法において、それを構成する各個の条項の記述に先だつて、前文としてその憲法制定の由来、動機、目的、あるいは基本原理などが明記され、また宣言されていることは、…

なぜ「生活権」ではなく、「生存権」なのだろう。

いまさらながらの疑問。憲法25条には「生存」という言葉がどこにもないのに、なぜ「生存権」と言われているのだろう。25条を読むと、「生活」という言葉が2回登場してくることから、「生活権」というのが正しいし、人権としてのイメージも具体的になる…

佐貫浩「安倍教育改革の道徳観と人間像」よりメモ

『前衛』5月号より 佐貫浩論文「安倍教育改革の道徳観と人間像」 からの私的メモ。 「いつも、社会秩序の乱れや非行の強まりが理由にされて、 道徳教育の必要が持ち出されてきた。今日もまた、いじめや 校内暴力、時として発生する青少年の凶悪犯罪などを材…

神奈川労連山田事務局長発言よりメモ

『労働者教育』(労働者教育協会の会報)No.149 第25回労働者教育交流研究集会の記録号。 そのなかで、 神奈川労連の山田浩文事務局長の 発言からの私的メモです。 「率直に言えば、労働運動をやっていると、いろいろな課題が あって忙しいわけです。とも…

ナイチンゲールを初めて学んだときの記録

ひとつ前の記事を書いていて、ソワニエのことで以前書いたものを思い出しました。 2006年8月に、学習協の会報に書いたものをブログに再掲します。 ナイチンゲールを知るきっかけを与えていただいた 学びでした。あらためて感謝。 * * * * * * * …

キャッチコピー考

4回目のチラシつくり方講座を書こうと思って あれこれ考える(書くのは明日だなあ)。 つぎは「キャッチコピー」についてだ。 ところで、今回の都知事選挙では、 宇都宮けんじ選対では「バナープロジェクト」というものの一環として、 一般市民から「キャッ…

「甘え」についての一考察

「自分の甘えなんだと思う」「甘えるな」「それって甘えだと思う」 ここ数日、この「甘え」という言葉を耳にしたり、目にしたりした。 すごーく違和感ある。 ぼくは、自分に甘い。とってもめんどうくさがりだし、すぐに妥協するタイプだ。あきらめるのもはや…

職人としての学習活動家(専従)

いま、「手仕事」の本を読んでいるんです。 つまり職人さんの世界です。 これって、ほんと、学習運動の世界と共通点があるんですよね。 職人さんの「手仕事」がどんどん消えていく、 そのおおきな背景は「需要」が著しく減っていることなんです。 食っていけ…

2013年仕事収め。そして回顧メモ。

さきほど、岡山県学習協会報の新年号を 郵送完了。1年の仕事も、これでおわりです。 以下、2013年をふりかえってみました(メモとして)。 【1月】 祖母の米寿お祝いで富山へ。民医連の平和ゼミの企画検討スタート。12日~15日まで、沖縄ガマめぐりツア…

「時間の哲学」などどうでしょうか。

今日は電車通勤。早島駅まで歩きながら、月刊誌『学習の友』で次に書かせてもらえるなら、このテーマだなあ、ということを考えた。 連載 『時間の哲学』。 6回連載の内容案。 (1)時間のなかで生きている (2)自由な時間と人間 (3)労働時間とは何か (4…