長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

メモ

時間をたたかいとれ!

日本の労働運動は、いつになったら 「残業規制」「賃金不払残業一掃」「有給完全消化」を 第1義的に、正面にかかげるのだろう。 「集まれない」のがいま最大の障壁になっていると思うのだけど。 よく知られているように、 日本はILO (国際労働機関)の労働…

自分のためのメモ。インタレスチング。

インタレスチング。 (ディドロ・ダランベール編『百科全書』岩波文庫より。 読みやすいように改行しています) 他人を感動させようと欲するものは誰でも、自ら感動 していなければならない。 したがって、同じ根拠から、インタレスチングな作品を 作ろうと…

「すべて国民は、貧困であってはならない」(憲法25条)

このかん、「健康とはなにか」「文化とはなにか」を 語る機会が多く、あらためて憲法25条の 条文について考えています。 憲法25条の1項は「生存権」と言われていますが、 ぼくは「人間的生存権」と言うべきかと。 だって、たんに「生きられればいいっ」て 25…

「その他」11回。秘密保護法の指定範囲のあいまいさ。

別表(第三条、第五条―第九条関係) 一 防衛に関する事項 イ 自衛隊の運用又はこれに関する見積り若しくは計画若しくは研究 ロ 防衛に関し収集した電波情報、画像情報その他の重要な情報 ハ ロに掲げる情報の収集整理又はその能力 ニ 防衛力の整備に関する見…

整理するから思考の精度があがるのだ

いままでも何回か目を通して、 刺激を受けてきた本。整理についての考え方のね。 あらためて、自分のためのメモ。 『佐藤可士和の超整理術』(日経ビジネス文庫2011年) より 「僕は整理という行為を、ものすごくポジティブに捉えています。それは、整理を徹…

かちかち山を乗りこえろ!

『資本論』は、難解である。 そして、86期岡山労働学校は、 「超入門!資本論教室」である(苦笑)。 『資本論』そのものは、 まずなによりも、冒頭部分が 難解で、そこを乗り越えれば、 なんとかなる(たぶん)。 マルクス自身、 初版への序言のなかで、 「…

ウエコーさん、やっぱり偉大。

これも過去のブログ記事から。『上田耕一郎対談集』(大月書店、1974年)メモ。 「ぼくは戦争中、カントばかり読んでいて、『純粋理性批判』を ドイツ語で読んだり、カントの倫理学関係の本なども相当あ さって読みました。なぜ、よくもわかりもしないのに、…

2008年2月20日の記事再掲

いまちょっと、過去の自分のブログ記事を眺めなおしている作業をしています。なかなか面白いのですが、2008年2月20日の記事をあらためて、自分自身への励ましとして掲載しておきます。(以下) 今日のお昼ゴハンのときに、 『月刊学習』という雑誌を読んでい…

岡山県比例代表 結果メモ

岡山県内・比例代表 開票結果メモ(得票&得票率) 【 】内は2010年の参院選の得票&率。 自民党 28万4616(38.06%) 【17万3638 19.86%】 公明党 14万4706(19.35%) 【14万 828 16.11%】 民主党 10万0310(13.41%)…

安倍首相岡山での演説概要(文責:長久)

さきほど(16時頃)、安倍首相が岡山駅前で演説をしました。参加者は1500人~2000人ほどか(きのうの民主党の10倍)。もっとも感じたことは、「感情に働きかけている演説だ」ということです。民主党時代の政治へのネガティブなイメージから、自民党が力強く…

主要政党の参院選挙での「改憲問題」への政策(公約)

主要政党の参院選挙での「改憲問題」への 政策(公約)をご紹介していきます。 ツイッター上で流す用につくったので、 基本は政策(公約)文章からの引用ですが、 140字制約があり、若干字句修正しています。 正確に伝わるような努力はしました。 みんな…

尊重義務、協力義務のデパート

さすが、伊藤真さん、わかりやすい。5月25日付「救援新聞」。伊藤さんも指摘されていますが、国民にあらたな「義務」をたくさん押しつけているのが自民党改憲草案です。以下、自民党改憲草案から、おもな「尊重義務」「協力義務」の規定をあげておきます…

固有名詞をもった、ひとりひとりの人間だ。

「2000万人の名前をひとりひとり読み上げたら、 いったいどれぐらい時間がかかると思いますか?」 きのうの水島協同病院の憲法学習会でも この質問をした(よくする)。 2000万とは、日本の侵略戦争であった アジア・太平洋戦争における、アジアの人…

安全性の考え方

『安全性の考え方』(武谷三男、岩波新書、1967年)。 46年前の本。 でもわかりやすい(まだ最後の13章しか読んでいないが)。 今の状況はこの指摘どおり。 ほんと、「社会的立場」というのが、 物事の判断や価値基準をゆがめますからね…。 「安全を考え…

自民党の改憲案「前文」比較(2005年版と2012年版)

先日、自民党の2005年版「新憲法草案」を読んで びっくりした話は書きました。 以下に紹介する「前文」だけでも、その違いは明らかです。 *2005年版は、5つの段落のうち4つまで、 書き出しの主語が「日本国民」。 全体の内容の問題はありますが、「主権者…

5月2日「朝日新聞」世論調査 メモ

本日付「朝日新聞」世論調査のメモです。 複雑でさまざまな国民意識、私たち学習運動の課題もみえてきます。 Q.夏の参議院選挙で投票するとき、何を重視しますか(2つまで選択)。 ◆景気や雇用60% ◆社会保障42% ◆消費税の引き上げ17% ◆原発やエネルギ…

歩きながら考えた(26日に)。

歩く。 1歩1歩。 歩く。 前をむいて。 歩く。 ... うしろも見るよ。 歩く。 できるだけ多くの人と。 歩く。 歌があればたのしい。 歩く。 転ぶこともある。 歩く。 疲れたら休もう。 歩く。 追いこされても平気。 歩く。 方向を見さだめて。 歩く。 寄り道も…

小畑先生 自民党の国防国家構想 講義メモ

さきほどまで、「わかる 明快 元気の出る憲法講座」でした。 (主催:憲法改悪反対共同センター&岡山県学習協) 講師は小畑隆資さん(政治学者・岡山大学名誉教授)。 いやー、めちゃめちゃおもしろかった。 読みがものすごく深い。歴史的。さすが小畑先生…

哲学がっこう メモ書き

きのうの「2013哲学がっこう」の講義を受けての、 ツイッターへのメモ書きのまとめです。以下。 (学習会のようすはまたアップします) きょうは岡山県学習協の「2013哲学がっこう」でした。 関西勤労者教育協会の中田進副会長の合計4時間半に わた…

ひとしさの人間観

日本国憲法を眺めるのが、好きです。ああ、こんな言い方もしているんだなーと、なにかしらの発見がよくあるから。今日ふと思ったのは、「ひとしく」という言葉。憲法には2か所でてきます。「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和…

山田洋次さんは組織論をわかっている。

講義の準備で、参考になるところがあるも・・・と、パラパラしてみた『寅さんの人間論』(山田洋次・田中孝彦、岩波ブックレット、1990年)。 あまり直接的には役立ちませんでしたが、 共感したところを2つメモ。 いずれも山田洋次さんの発言。 「集団の人…

「独創を生み出すには」メモ

以前のブログでメモしたことですが、あらためて こちらのブログにもメモとして残しておきます。 井尻正二さんの『独創の方法』(玉川大学出版部、1976年) より。 読んで思い出しながら、これからも、 学習運動の道で、独創的な仕事をしていきたいと、 あら…

扁桃腺だけど書けるんだいメモ

体調は上向きですが、 今日(27日)は午後から4時間ほどの出勤です。 そろそろ帰ります。 書くネタがないので、 昨夜、ふとんにもぐりつつ活字をあさりながら Twitterで「つぶやいたこと」をまとめて貼っつけます。 なんの脈略もありません。 ええ、それがTw…

分科会の報告レジュメ

広島での青年革新懇全国交流会、2日目の分科会「労働・学習運動」のなかで、15分間の問題提起をしました。以下、そのレジュメです。 1。革新懇の「三つの共同目標」 ①日本の経済を国民本位に転換し、 暮らしが豊かになる日本をめざします。 ②日本国憲法…

「疎外論」読書メモ

きょう、マルクスの「疎外論」を考えていたとき、そーいえば、と思い出して『若者よ、マルクスを読もう』(内田樹・石川康宏、かもがわ出版)を手に取りました。 あるあるー。『経済学・哲学草稿』について。えへへ。 お昼休みに、一気にこの部分を読み返し…

職住分離による「疎外」

今夜の科学的社会主義の人間論講座2回目では、マルクスの「労働の疎外」論を、ちょっと私なりに今日的に加工・整理して、話をしようと思っている。いろんな視角を考えているのだが、資本のもとで働くことによる疎外のひとつに、「職住分離による疎外」という…

エンゲルス『反デューリング論』より

久しぶりにパラパラめくっています。メモです。「マルクスによれば、資本主義的生産の内在的諸法則は、諸資本の外的運動のうちに競争の強制法則として現われ、そして、このかたちで推進的動機として個々の資本家の意識にのぼってくる、というのであり、競争…

労働力という商品を時間決めで売っている存在

が、労働者です。しかも、それしか売るものがない。売るものが他にないから、それを売り続けないといけない。これが、「自分は労働者である」ことへの理解の、大事なポイントのひとつだと考えます。そして、この「労働者である」という自覚が、労働運動への…