長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

読書記録

スターリン、知っては、医者の、医師崩壊、医療崩壊、オルグの、ゴースト、空き家

最近読み終えた本。『現代史とスターリン~ 「スターリン秘史ー巨悪の成立と展開」が問いかけたもの』 (不破哲三・渡辺治、新日本出版社、2017年6月) 驚愕の連続だった不破氏の『スターリン秘史』全6巻を読んだ人でないとわからない内容だけど、そういうレア…

その島の、銀翼の、花咲舞が、助け合いたい

最近読み終えた本。少々疲れているため、難しい本は読んでいません。『その島のひとたちは、ひとの話をきかない ~精神科医、「自殺希少地域」を行く』 (森川すいめい、青土社、2016年) 日本で自殺率がとても低い地域(自殺希少地域というらしい)に、精神…

『健康格差―不平等な世界への挑戦』

『健康格差―不平等な世界への挑戦』 (マイケル・マーモット著・栗林寛幸監訳・野田浩夫訳者代表、 日本評論社、2017年8月)を読み終える。 WHOにおける健康の社会的決定要因(SDH)の報告づくりを主導した公衆衛生の医学者。広い見識とヒューマニズム…

『死を前にした人にあなたは何ができますか?』

『死を前にした人にあなたは何ができますか?』(小澤竹俊、医学書院、2017年8月)を読み終える。 著者はホスピス医。これまでも小澤先生の著書は何冊も読んできて、多くのことを教えてもらった。とくに解決できない苦しみを抱える人への寄り添い方や援助方法…

クルマ社会と子どもたち

『クルマ社会と子どもたち』(杉田聡・今井博之、岩波ブックレット1998年)を読み終える。 交通事故を無数に引き起こすクルマ社会の異常、かつて人びとの生活空間・子どもの遊び場だった道の変質、変わるべきは車優先の道路環境…。コンパクトに学べます。日本…

労基署、社会保障、3時間、私語と、訪問看護師、裸足で

最近読み終えた本。『労基署がやってきた!』(森井博子、宝島社新書、2017年6月) 元監督官の著者が、労働基準監督署と監督官の仕事と社会的役割ついて語る。どれも事例をふまえての論述なのでリアル。電通事件や「働き方改革」の動向についても語られる。労…

シングルマザーをひとりぼっちにしないために

『シングルマザーをひとりぼっちにしないために ~ママたちが本当にやってほしいこと』(シンママ大阪応援団編/芦田麗子監修、日本機関紙出版センター、2017年7月)を読み終える。 良書。たくさんの人に読んでほしいです。シングルマザーの語りを通じて社会問…

バッタを、抑止力、哲学する、弱者の、人間は

最近読み終えた本。『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎著、光文社新書、2017年5月) これ、めちゃくちゃ面白い。若き昆虫学者がアフリカのモーリタニアへ。砂漠の国で悪戦苦闘のバッタ研究。楽天的かつ柔軟、学者としてのバイタリティーにも刺激…

『社会権―人権を実現するもの』を読んで

『社会権ー人権を実現するもの』(竹内章郎・吉崎祥司、大月書店、2017年3月)を読み終える。 超要約・超翻訳すれば、社会権の確立なしに私たちの自由はない、ということになるだろう。しかし、「社会権が、制度としても社会意識・社会文化としても、そして思…

中国人の、今日も1日、君がここに、仕事と暮らしを

最近読み終えた本。『中国人の本音―日本をこう見ている』(工藤哲、平凡社新書、2017年5月) 毎日新聞記者で、中国総局に5年間勤務した経験をもとに、中国人のリアルにせまる。日中はお互いをもっと知るべしと強調されていたことに共感。生活・文化レベルで…

この夏は難しい理論書を読もう

最近読み終えた本。ここ1か月ぐらいです。理論書がないね・・・。この夏は難しい本よもっと。『身体へのまなざしーほんとうの看護学のために』 (阿保順子、すぴか書房、2015年) ケアする人間とケアされる人間。身体の相互浸透。ではその身体とは何か? 臨床の…

ユマニチュード(人間らしさ)

『ユマニチュード~なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか』 (イヴ・ジネスト、ロゼット・マレスコッティ著、 本田美和子日本語監修、誠文堂新光社、2016年)を読み終える。 人間の尊厳の問題から、それがケアの理論と技術につながっているということ…

余暇学。いい学問である。

『余暇学を学ぶ人のために』(瀬沼克彰・薗田碩哉編/日本余暇学会監修、世界思想社、2004年)を読み終える。 「労働の後に入手する余暇という考え方でなく、余暇は独自な存在意義がある」に強く共感する。平日余暇、週末余暇、季節余暇、年に1度程度の長期余暇…

どちらで、最賃、モモ、知の、時計の、10万年史

最近読み終えた本。『どちらであってもー臨床は反対言葉の群生地』(徳永進、岩波書店、2016年) 一極の言葉で覆って「正しさ」「正解」を言い切ろうとする風潮にたいする臨床からのアンチテーゼ。臨床の場にかぎらず、反対言葉入り乱れるのが私たちの日常だし…

残業、いのち輝く、ともに、いじめの、ミライの

最近読み終えた本。『なぜ、残業はなくならないのか』(常見陽平、祥伝社新書、2017年4月) 若干、立場や視点に違和感がある部分もあったけど、こんにちの日本の残業問題、働き方改革を考える論点整理になる。自分の持ち時間(人生や生活の)を強く意識するとい…

男性問題、正社員消滅、心の鍛え方、わがままに

最近読み終えた本。このペースだと、今年は去年の半分ぐらいしか本読めないですね。『男性問題から見る現代日本社会』 (池谷寿夫/市川季夫/加野泉 編、はるか書房、2016年) 男性のジェンダー問題を扱った本はまだ少ないけど本書はかなり全般的で良い。育…

さて、これから春だ。読書をするぞ。

長らくアップしていなかった読書記録。2月は『資本論』をひたすら眺める日々。3月に入ってもなかなか読書スペースはあがらず。ということで、以下最近(ここ2か月ほどで)読んだ本。時間がないのでツイッターで書いたものをそのまま貼り付け。■『対米従属…

人はなぜ、ベルリン、子規と漱石、マチネの

最近読み終えた本。2017年も系統性のない乱読になっていくのでありましょうか。『人はなぜ学ばなければならないのか』 (齋藤孝、じっぴコンパクト新書、2016年11月) 腰を落ち着けて学ぶことの大切さ、自己形成・自己更新のための学びなど、学ぶことの一般的…

『この6つのおかげでヒトは進化した』

『この6つのおかげでヒトは進化した ーつま先・親指・のど・笑い・涙・キス』 (チップ・ウォルター著、横山あゆみ訳、早川書房、2007年) を読み終える。 おもしろかった。ああそうなのか、の発見もたくさん。でも10年前の本だから、進化過程の研究成果の更新…

遠い空、永い言い訳、修羅、患者のカルテに、荒野、呼吸、介護

最近読んだ本。これで2016年は146冊。目標の年間150冊まであと5日で4冊・・・。いけそうだが微妙。『遠い空ーシベリア抑留記・病床雑記』(岡本良三、静山社、1988年) シベリア抑留を体験し、退職後ALSを発症した著者。「子や孫のために」と自身の体験をパソコン…

「働き方改革」、あなたが、キラーストレス

最近読み終えた本。『「働き方改革」という名の“劇薬”ー労働者本位の働くルールの確立を』 (井上久・伊藤圭一・今村幸次郎・寺間誠治・河村直樹 ・中村和雄著、学習の友社、2016年12月) 時機にかなった内容だとは思う。ぜひ学習が広がってほしい。でも女性の…

ALS闘病記を中心に

最近読み終えた本。引き続き、ALSの闘病記を中心に読み進めています。いずれも10年・20年・30年前の闘病記。書いた患者のみなさんは、2016年に読まれるとは思って書いていないでしょうが、先人たちが書いてくれた書物がどれだけ後の人の学びとなり、また励ま…

怒り、「日本会議」史観の、在宅医療日記

最近読み終えた本。『怒り(上)』(吉田修一、中公文庫、2016年1月) 映画はみてないけど、原作をじっくり読もうかと。たんたんと、3つの場所と人間関係を描きながらすすむ。下巻はあっと驚く展開になる予感。『怒り(下)』(吉田修一、中公文庫、2016年1月) さま…

病気、99%、文学部、沖縄戦、立憲主義、74歳、今日が

最近読み終えた本。時間がないので、ツイッターでの紹介文そのままです。はい。こんなぼくを許してください。『病気と家族』(徳永進、集英社文庫、1996年) 鳥取在住の臨床医である徳永さん。これまでも数々の著作から学んできましたが、これはかなり若いとき…

輝け我が命の、死にゆく

最近読んだ本。『輝やけ 我が命の日々よーガンを宣告された精神科医の1000日』 (西川喜作、新潮社、1982年)克明な闘病記。死に直面したとき、生の愛しさ、生の質が凝縮される。書くことが揺れ動く気持ちを支え、思索と問いを深いものにしている。『死にゆく…

文化と政治、「死の医学」、逝かない身体

最近読んだ本。『文化と政治を結んで』(不破哲三、新日本出版社、2016年10月) 宮本百合子論、本と私の交流史、文学論、水上勉さんとの交友、宗教者との懇談、木下順二さんとの対話、益川敏英さんとの素粒子対談…。政治家であると同時にこれだけの幅広さをも…

君の名は。、「建築」で、マルクスの旅

全国学習交流集会の報告はまた後日っていうことで、とりあえず週末に読み終えた本3冊です。『小説 君の名は。』(新海誠、角川文庫、2016年6月) せつない。だから美しい。映画もみたくなった。『「建築」で日本を変える』(伊東豊雄、集英社新書、2016年9月) …

憲法と政治、図解、ラテンに学ぶ、憲法Ⅰ人権

最近読み終えた本。といっても、最近読書ペースがガクッと落ちた。9月はたった6冊しか読めなかったという。あーあ。『憲法と政治』(青井未帆、岩波新書、2016年5月) 憲法24条の新しい理解もあったし、学者さんらしい理詰めの展開で歯応えがあり。自衛隊は…

看護の質、松代、暮らし、生死、せっかち、ヒポクラテス

最近読み終えた本。『ルポ 看護の質ー患者の命は守られるのか』 (小林美希、岩波新書、2016年7月) 制度が仕事を歪めてしまっている典型。看護師が「診療の補助」業務に追われ、看護ができない状況。さまざまな問題が見えてくる良書だが、最後は当事者の声が…

親子関係のみえにくさ―「共助義務」のリスク

『健康で文化的な最低限度の生活(4)』(柏木ハルコ、小学館、2016年9月)を読み終える。 3巻目に引き続き、生活保護の扶養照会がメイン。親子関係の見えにくさ。それを他者が判断する難しさ。自民党の改憲草案では「家族の助け合い」が義務化されていますが、…