『看護の力』(川嶋みどり、岩波新書、2012年)読了。
また今年も、ソワニエで授業ごとに本紹介。その1冊目です。
川嶋さんの著書は10冊以上読んできましたが、
専門書、医療従事者向けがほとんどだったと思います。
新書という形で一般の人に看護を語っているものとして貴重です。
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ただ、社会保障や労働問題にもふれてほしかったと思うのは、
欲張りすぎでしょうか…。川嶋さんなら書けたはずです。
ナイチンゲールは『看護覚え書』で、職場の実態も告発していました。
しかし、さすが川嶋さん。
看護のそもそもや本質をわかりやすく説く力は洗練されています。
1960年の医療統一闘争、病院ストのことも少し触れられています。