長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「手あて」のできる看護師になりたい。

きょう(13日)は、ソワニエ看護専門学校の

3回目の授業。

「人間の手について」でした。

 

読書日記は、『突然、妻が倒れたら』(松本方哉、新潮文庫)。

 

 

以下、学生さんの感想文(一部)

 

 

◆手は、いろんなことができて、状況において、

たくさんの意味を持つことができるのだと改めて

実感しました。これから看護師を目指していく中で、

手をたくさん使っていこうと思いました。また、

自分の手で誰かを支えることが出来たらいいな。

と思います。

 

◆「手」について考えて、手で何が出来るのかを

挙げてみると、たくさんあるなと感じました。それだけ、

手はとても重要なものだと思いました。手で握ったり、

抱きしめたり、さすったりと、触れられるだけで、人に

安心感を与えられる手は魔法みたい。手を使って

患者さんの様々な状態を見て、安心感を与えられる

看護師になりたいと思う。

 

◆手が自由になったから人間は発達したということを

聞いてひとつ思ったことがありました。手とは少し関係

ないけれど、時代によっては自由な思想や行動が

禁止されていた時があって自由を取りあげるということは

自由によって発達してきた人間にとって退化を意味する

のではないかと思いました。本当に関係ないなぁ・・・(汗)。

けれども、思考や行動がとまれば手もとまる。手がとまれ

ば「わたし」がとまる。・・・と思います。また、手が人間を

いやしたり、きずつけたりするのは紙一重だと思います。

手は使いよう!

 

◆こうやって文字を書いたりペンをにぎっていることも

生まれてすぐできたわけではない。人類が誕生し、

二足歩行を行ない手が自由になったからこそ、今、

自分の意志で思うように気持ちを表わしていることに

感動する。表現するだけでなく、握手などから受けとる

のも手の機能のひとつである。

 

◆「手というのは、人そのものである」。その通りだと

感じた。スポーツなどをしたらマメができる。仕事によって

は手がボロボロになりしだいに硬くなる。水にふれ続け

ればあれる。手はその人の生き様を写す鏡だと思う。

 

◆「突然、妻が倒れたら」。私も読んでみたいと思い

ました。先生から、あらすじを聞いて、私が味わったわけ

ではないのだが、松本方哉さんの気持ちが伝わって

きて、よくわかった。つらい、苦しい、何でという感情、

伝わってきました。私もこれから、救急車を見るたびに

「がんばれ。死ぬな!」と思うと思います。

 「手」・・・みんなで手の働きを言ってみて、あらためて

こんなにあったんだと再確認しました。これからもフルに

使って生活していきたいと思います。

 

◆自分が思ったように動く「手」。人を助ける「手」。安心感

を与えられる「手」。「手」という言葉ひとつだけで、たくさんの

意味があった。「手」というものは、人にとて一番大切な

ものだと思う。

 

◆私も今、乳ガンになった方の闘病記を読んでいますが、

先生が紹介されたおすすめの『妻が、突然倒れたら』と

『寡黙なる巨人』を近々本屋さんで探していきたいと思い

ます。 「手」というものは、人間の様々な機能、コミュニケ

ーション、心を伝える色々な役割をしていることを学び

ました。これからも、良い手が使えるようにしていきたいです。

 

◆「突然、妻が倒れたら」の話を聞いて、救急車収容から

現場を出るまで15分もかかったことにおどろいた。何が

一番の問題なのか、私は知りたい。

 手ができることは、私が思っているよりも多くの動作ができ、

それは人間以外では真似をすることができないということ

を知った。手は生きるために、とても大切な部位なのだろう。

 

◆今日の闘病記を聞いて、いつも何となくでしか見ていな

かった救急車の中に、失われつつある命があるのだと思うと、

危機感を覚えました。またこれからは注意して見て、微力

ではありますが救急車がスムーズに通れるような環境を

つくっていこうと思いました。

 看護と手の話では、確かに触れることで心がつながると

思います。私も高校で部活の試合前に、仲間と手を触れた

瞬間、頑張ろうと勇気がわいてきました。私が看護師になっ

たら、患者さんを勇気づけられる人間になりたいです。

 

◆これから、1冊でも多く闘病記を読んでみたいと思いました。

病気になった人の家族の気持ちや患者の気持ちが少しでも

理解できるようになりたい、と思いました。普段、手をあたり前

のように使っているけど、人間の手はすごいんだと思いました。

 

◆手には、他人の手にふれるだけで緊張をほぐしたり、安心

させたりする力があるといいます。私自身も、手術の際に

局部麻酔がきかず、痛みにたえている時、看護師さんが私の

手を握って、「頑張って」と言ってくださったとき、とても心強かっ

たのを覚えています。私も、「手あて」のできる看護師になり

たいです。