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長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

自分の歩みと働き方

木曜日(16日)は、85期岡山労働学校の第1講義でした。
17名が参加。

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「私たちはいつまでこんな働き方を続けるのか」

というテーマで、

岡山県労働組合会議の弓田盛樹事務局次長が講師をしました。

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弓田さんは、

自分のこれまでの「あゆみ」をかなり詳しく紹介。

小学生の頃から「人間はなんのために生きているのか」

「社会の役にたつ人間になりたい」と考え続けていたこと。

中学1年生のとき、人生ではじめて買った本が「老子」。

高校生のころは、核兵器は必要だと思っていて、

容認論の論文を書いたことも。

また、社会観でいうと、絵に描いたような新自由主義者だったと。

 

大学生になり、キリスト教の宣教師との出会いもあり、

ふたたび「人はなぜ生きるのか」「人とは何か」ということを

猛然と考えるようになり、大学の書庫にこもって、哲学書を

読み漁る日々だったそうです。

そこで、『資本論』も読破し、自分のこれまでの新自由主義的な

考え方がだんだんと変わっていったことが話されました。

 

経済成長至上主義・利潤拡大が人びとの幸せにつながるという価値観を

見直す必要があると力説。

 

最初に働き始めた製紙会社での長時間労働やパワハラの経験も。

仕事内容に疑問をもち、1年6ヶ月で退職。

つぎに働いた社会保険労務士の事務所も、会社よりの所長のもとで、

労働者の労働時間問題を指摘すると、首をきられたことも。

 

そんなとき、あるきっかけで平和委員会とつながり、

労働学校、そして労働組合で働くように・・・。

 

弓田さんは、日本の現状について、

「あまりにも長時間労働」であることを第1に指摘。

また到底暮らしていけない最低賃金の問題や、

日本の社会保障制度の問題点なども解説されました。

 

過剰なまでの企業依存状態があるのではと問題提起。

労働とはそもそも何なのかについて、問い直す必要があると述べました。

 

そのなかで、社会的責任を果たすという視点について言及。

持続可能な発展、ISO26000(社会的責任に関する国際規格)の活用。

労働時間の短縮。

社会保障の充実などについて強調されました。

 

 

全体として、自分自身の経験やものの見方を紹介しながら、

日本社会の現状についての問題提起の講義でした。

 

感想文でも書かれていますが、

みなさん、弓田さんの「生いたち」のところが、

すごく興味深かったようですね(笑)。

 

 

 

講義後は、いつものようにグループ討論。

もりあがってましたね。

参加されたみなさん、おつかれさまでしたー。

 

 

来週は岡山市議の田中のぞみさんの講義ですよー。

田中さんにも、「半分ぐらいは自分のストーリーを語ってください」と

お願いしていますので、ぜったい面白いですよ。

お聞きのがしなく!

 

 

 

以下、きのうの受講生の感想文です(一部)。

 

 

 

◆弓田くんの自分史がきけておもしろかったです。

核兵器容認していた弓田くんが今の弓田くんになった

のは、すごく勉強して、考えたからなんだなあと。

独習大切。ISO26000読んでみたい。

 

◆常に疑問を持ち、自分で調べて考えているところが

すごいと思いました。話し方を聞いていると、しっかりと

ひとつひとつの言葉の持つ意味を意識していて、

すばらしいことだと思いました。僕は弓田さんのものの

見方や考え方、疑問に対する前向きな姿勢がとても

好きです。今日はとても刺激を受けました。また機会が

あればお話してみたいです。ありがとうございました。

 

◆弓田さんの生いたちがとても興味深く、ちょっと他の

人とは違う生き方をしているなと思います。とてもまじめ

な方だなという印象です。働き方に関しては今のままでは

生活が苦しいけど、企業に逆らっていたら職がない、

という人が多くいるのであまり変わらないかもしれない。

でも少しずつ皆で変えていくよう働きかけなければ何も

変わらないので、一人ひとりが意識を高く持ち協力して

がんばっていかなければいけない・・・ですね。

 

◆人生や生き方を聞くのはおもしろいなと思いました。

最賃生活をするとうつになるなあ・・・と思います。

 

◆弓田くん、人生の話はおもしろかった。小さい頃から

あんなむずかしい本を読んでたなんて。なんか、うなづける。

自分の働き方や社会について、考えていかないとと思った。

ISO26000が、分からん。

 

◆未来へのビジョンを描く。経済の指標をもうけではなく、

労働者の幸福で測る。現状に満足しない。アベノミクスでは

幸福にはならない。弓田さん、おつかれ!!

 

◆弓田くんの生いたちが聞けて、本当によかったです。

前から、聞きたいと思っていました。労働することは、本来は

喜びだと思う。それを感じられる社会にしていくために、

労働者が学び、政治を変え、社会を変えていきたい。