長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

くちづけ、約束

2本の胸をうつ映画をみたので、紹介します。


『くちづけ』

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知的障害者とその家族の葛藤や喜怒哀楽。

イタリア映画の『人生、ここにあり!』とも共通するテーマが。

 

つねにグループホームの中で

ストーリー展開をしていて、なぜ?と思ったけど、

舞台演劇が最初とわかり納得しました。

知的障害者にかかわる人の評価も知りたいな。


さいごのエンドロールで、「うーやん」の役者の
方が原作と脚本をつくったことに、たまげました。

 

 

『約束―名張毒ぶどう酒事件・死刑囚の生涯』

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いろんな涙が出ました。

希望は、奥西勝さんの冤罪をはらそうとする人びとの奮闘と絆。

でも、たった1度の人生を、

こんなふうに狂わされていいのか。

そのことへの深い憤り。

 

警察権力によって無実の罪をきせられ、

司法権力によって裏切り続けられる。

日本国憲法がある国で、こんな無慈悲なことがあって

よいのだろうか。

日本の司法はほんとうに変われるのか。絶望的にすら思えてくる。

でも、たたかうしかないんだよなー。つらい。

司法ともたたかわなければいけない現実。

 

 

私たちも冤罪に巻き込まれる可能性はいつでもある。

多くの人に観てもらいたい映画。

 

ぼくは20歳のときから救援会に入っているので、

名張毒ぶどう酒事件のことは何べんも活字で見ましたが、

やっぱり映像の力はすごいですね。

ほんとうに、よくわかりました。

 

よくぞこうした映画をつくってくれました。

役者さんの演技も素晴らしかったです。

そして放映してくれたシネマクレールにも感謝です。