きのう(8日)の午前中は、ソワニエ看護専門学校での
11回目の授業でした。
読書日記は『まんが 医学の歴史』。
授業内容は、「社会を見る視点(2)―貧困問題と社会保障」でした。
貧困とは何か、なぜ起こるのか、
からはじまって、いろいろいろいろ。あれこれあれこれ。
学生のみなさん、ちゃんと受けとめてくれたようです。
以下、学生さんの感想文です(一部)
◆失業者が300万人もいることに驚きました。
働きたいのに働けない人がいるのは、とても
悲しいことだと思いました。日本国憲法は他の
授業でもしましたが、もっと暮らしやすくなるように
なってほしいと思いました。看護師として、患者の
生活背景も気にして配慮しなければいけないと
思った。
◆資本主義のなかで、労働者である人たちは、
仕事がない中で企業に必死で入社し、働きつづ
けなければならない現状があると思う。一生懸命
働いた結果、体をこわしたり、リストラなどにあい、
貧困へつながっていく社会はあってはならないと
思う。社会保障なども私たちの将来が少しでも不安
なく生活できるように改善してほしい。
◆憲法25条を国の責任のもとにやっているとは
言いにくい部分があると思う。正社員はともかく、
派遣やシングルマザーが充実した生活を送っている
とは思えない。
◆少し前に過労死のニュースが多くでたことがあり
ました。働くのは、もちろん自分が生活するためでも
あるけど、社会のためでもあります。それなのになんで
働いていて死ななきゃいけないんでしょう。社会に
殺されているようなものですよね。そういうのは本当に
つらいし、悔しいです。働かせる方も働く方も大変だから
仕方ないのかもしれないけど、どうにかしなければ
いけない問題だと思います。
◆寿司チェーン店店長の、1年半で休んだのは2日だけ、
心身ともに限界でした、という記事に、資本主義社会の
恐さを見ました。憲法25条に対して、しっかりとした
政策をとってもらいたいと思います。また、その政策の
ためにも、参議院選挙の投票率が少しでも上がって
ほしいと思います。
◆授業内容もだんだんと社会の問題が関わってきて、
医療も社会問題と無関係ではないのだと思いました。
また私が社会人になったら、会社や病院に言われるが
まま働くのでなく、自分の雇用は自分で熟知し、問題が
あったら発言するなど、自分の身は自分で守っていける
ようになりたいです。
◆働いても働いても貧困から抜けだせず、お金が入ら
ない社会がある。それを改善するには国が動いていく
しかないのか。わたしたちにできることは何かないの
だろうか。
◆働いていても貧困になる人がいるんだなと思いました。
ちょっと前からリストラとか多いけど、300万人も失業
していたんだなと思いました。働いているから貧困では
ないというわけじゃないんだと思いました。人間らしい
生活って大切なんだなと思いました。
◆日本全体でブラック企業をなくすことはできないと
労働者はあきらめてしまっている部分があると思います。
労働者は会社での立場もあり強くでることができません。
国は労働基準法を守らない企業に対しては強い制裁を
与えるなど法を守る砦であってほしいです。今の日本は
国もブラック企業を容認しているので。
◆シングルマザーのワーキングプアはとても恐ろしい
ことだと思いました。看護師になって、もしそのような
状況の患者さんが来て、自分がどんな対応ができるか
とても不安になりました。目に見える怪我や病気だけ
でなく、心の内にかくされた悩みや不安まで看ることが
できるか。改めて看護師は知識・技術だけでなく、
“人間性”が必要だと感じました。
◆貧困は国の政策によってうまれることがわかった。
また、失業してしまったら救済してくれる手立てがまだ
しっかりしていない。これが貧困である人とそうでない
人をはっきりと分けてしまうのではないだろうか。
◆日本人は本当に働きすぎだと思います。色々な
国を周りましたが、日本人は何かに追いつめられて
いるようにセカセカしていて、特に満員電車の中の
人びとの顔は疲れきっています。ストレスがたまって、
いつ爆発してもおかしくない状況だと思います。
働くことも大事ですが、自分の時間、ストレスを発散
できる時間、ゆっくりできる時間は確保しないと!!
病気になってしまい、苦しい人生を歩んでしまうことに
なりかねません。やはり、人生、笑っている時間が多い
ほうがいいと思う。保障制度がうまく周る世の中に
なりますように・・・。
◆「口の中の状態とその人の生活習慣は切っても
切れない」という、何かと何かの関係性というのは、
いろんなところに当てはまりますね。例えば、「肥満と
食生活」とか。状態が悪いからといって、必ずしも
本人が悪いわけではないのだなと思いました。