長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

戦争と人権について

きのう(24日)は、14時から岡山民医連の

第1回平和ゼミナールで講義。

「戦争と人権―平和のなかで生きる意味」

というテーマ。参加13名。

 

平和の意味を考えるのは、じつは難しい。

岡山に住んでいれば、

直接命を脅かすような武器や脅威を

感じることはまずない。

 

平和という空気のなかで、そうでない状態について

考えるのは、想像以上にたいへんなのだ。

てなことをまず語る。

 

そして、おさえたいものとして、

「戦争」や「軍隊」というものが、

ひとりひとりの人間に何をもたらすのか、

という、人権の視点。

 

若い人が対象なので、

とっつきやすい題材として、

『綾瀬はるか「戦争」を聞く』(岩波ジュニア新書)

なども紹介。

 

憲法の考え方、

自民党の改憲草案などにもふれ、

平和のなかで生きる意味を考えました。

 

 

このゼミナールでは、

事前学習→カリキュラム本番→事前学習→カリキュラム本番。

という流れを大事に。

それぞれが問題意識をもって学びの場に

参加してもらうためには、事前学習というのは、大事。

 

きのうの感想交流を聞いていて、

はやくも議論の深まりがあるような気がする。

これが単発の学習会では得られないおもしろさ。

 

来年の3月まで、受講生のみなさんが

どれだけ変化するか。めっちゃ楽しみだ。

 

ちなみに、8月は課題本を読む月。

『それぞれの戦争論―そこにいた人たち』

(川田忠明、唯学書房)

『「慰安婦」と出会った女子大生たち』

(石川康宏ゼミナール、新日本出版社)

『戦争への想像力―いのちを語りつぐ若者たち』

(小森陽一監修、新日本出版社)

の3冊のうち、どれか1冊をチョイスして、独習。

 

9月の集まりでそれぞれが読んだ本を感想発表して、

さらに討論で深めるという流れ。

 

うむむ、楽しみであるぞ。