長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

香川民医連・平和学校にて

きのう(24日)の午後は、香川の高松へ。

香川民医連の平和学校(今年からはじめた取り組み)の

第1講座で、憲法をテーマにした講義をしました。


 f:id:benkaku:20130924142141j:plain


岡山では平和ゼミという名称ですが、

ほぼ同じ趣旨で、こちらも7回ぐらいのカリキュラムで、

善通寺の自衛隊問題、憲法と人権、沖縄スタディツアーなど

行う予定だそうです。

きのうは、その最初の集まりで、

各事業所から若い職員9名と、

県連学習教育委員会から6名の参加で、

計15名での平和学校となるようです。

 

えー、なぜ私が呼ばれたのかといいますと、

昨年の香川県母親大会の憲法講演を聴いていただいた

職員の方から推薦があったそうです。ありがたいことです。

 

約80分間「医療人と日本国憲法」というテーマで講義をし、

そのご感想交流をされていました。

 

以下、簡素なレジュメですが、講義の概要です。

わたし、憲法の場合はほとんどホワイトボードをつかって

話すので、レジュメはいつも簡潔なんです、はい。

 

 

 

はじめに:平和という空気のなかで

 

一。日本国憲法の歴史とそもそも

  1。歴史を背負って誕生した日本国憲法

  ◇日本のひき起こした侵略戦争

   *アジア太平洋戦争での犠牲

―アジア2000万人以上、日本310万人…

 ◇前文には、2つの「決意」が語られている

 ◇憲法の条文、ひとつひとつが、歴史を背負っている

 

 2。憲法の立場、憲法の人間観

  ◇憲法の人間観―その核心は13条「個人の尊重」

  ◇憲法は、誰のためにあるのか?(憲法は中立ではない)

 

*民医連医療の考え方

(現代日本の「生活と労働」はどうなっているか)

 

「私たちは、いのちの平等を掲げ、地域住民の切実な

要求に応える医療を実践し、介護と福祉の事業へ活

動を広げてきました。患者の立場に立った親切でよい

医療をすすめ、生活と労働から疾病をとらえ、いのち

や健康にかかわるその時代の社会問題にとりくんで

きました。また、共同組織と共に生活向上と社会保障

の拡充、平和と民主主義の実現のために運動してき

ました」(民医連綱領より)

 

3。憲法とはそもそも

  ◇3つの自己紹介

  ◇憲法の構造

  ◇主権者としての「不断の努力」とは

 

 

二。日本国憲法の言葉を、自分の言葉として

 1。医療従事者の人間観が問われる時代ー自己責任論浸透のなかで

  ◇「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」

  ◇いのちと、自由と、しあわせと

 

 2。日本国憲法の人間観を現実に生かすために

  ◇基本的人権とはなにか―自分の言葉で伝えたい

  ◇主権者として、医療人としての成長とは―誰の立場で生き・働くのか。

   *政治に強くなろう

 

さいごに:平和であることと、表現すること