最近読み終えた本。
『女子読みのススメ』(貴戸理恵、岩波ジュニア新書、2013年9月)
若い女性作家による、女性・女の子を
主人公にした小説を多数紹介しながら、
現代の「生きづらさ」を考える。
学校、家族、社会、大人になる…。
手法はおもしろいが深さには欠けるか…。
著者の読書への「愛」には共感した。
『証言 沖縄戦の日本兵ー60年の沈黙を超えて』
(國森康弘、岩波書店、2008年)
11月、12月と、沖縄や基地問題について
学び考える機会があるので、あらためての学び。
沖縄戦に従事した元日本兵21名への
貴重な聞き取り取材をベースにした本で、
沖縄戦の概要もよくわかる良書。
『基地はなぜ沖縄に集中しているのか』
(NHK取材班、NHK出版、2011年)
表題の疑問を出発点にし、綿密な取材を
積み重ねて問題の諸相にせまった良書。
本土にいた海兵隊を沖縄に移駐する過程とその理由は、
まさに今日につながる問題をふくんでいると痛感。
犠牲と差別の構造だ。