長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

加藤周一、ルーズヴェルト、心の底を

最近読み終えた本。

 

 

『加藤周一 最終講義』(加藤周一、かもがわ出版、2013年)

 

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「どうしてばかげた戦争をしたのか、あるいは、15年戦争を

はじめてから無条件降服まで続けるということは、いったい

どういう文化がそれを可能にするのか」

という問題意識は、ぼくも深く考えたいテーマのひとつ。

日本文化考察、文学史考察のユニークな視点おおし。

 

なぜ日本のマルクス主義がまず知識層に

入っていったのか、という「問い」もおもしろかったです。

 

 

 

『ルーズヴェルト・ゲーム』(池井戸潤、講談社文庫、2014年3月)

 

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ひりひりする面白さ。これも傑作だ。

『七つの会議』も早く文庫にならないかな。読みたいなあ。

 

池井戸作品、これからもずっと読んでいきたい。

 

 

 

『心の底をのぞいたら』(なだいなだ、ちくま文庫、1992年)

 

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精神科医の著者がこどもにむけて語った「こころ」のふしぎさ。

でも大部分はイマイチで斜め読み。

 

「こわい」という感情、「不安」という感情の意味については

深めるきっかけをもらったと思う。