最近読み終えた本。
『加藤周一 最終講義』(加藤周一、かもがわ出版、2013年)
「どうしてばかげた戦争をしたのか、あるいは、15年戦争を
はじめてから無条件降服まで続けるということは、いったい
どういう文化がそれを可能にするのか」
という問題意識は、ぼくも深く考えたいテーマのひとつ。
日本文化考察、文学史考察のユニークな視点おおし。
なぜ日本のマルクス主義がまず知識層に
入っていったのか、という「問い」もおもしろかったです。
『ルーズヴェルト・ゲーム』(池井戸潤、講談社文庫、2014年3月)
ひりひりする面白さ。これも傑作だ。
『七つの会議』も早く文庫にならないかな。読みたいなあ。
池井戸作品、これからもずっと読んでいきたい。
『心の底をのぞいたら』(なだいなだ、ちくま文庫、1992年)
精神科医の著者がこどもにむけて語った「こころ」のふしぎさ。
でも大部分はイマイチで斜め読み。
「こわい」という感情、「不安」という感情の意味については
深めるきっかけをもらったと思う。