長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

働くことは そもそも

今日(12日)の午前中は、
ソワニエ看護専門学校での
4回目の授業でした。

「働くとは何か」の前半。

まず、自分なりに
「働くとは」を3つ書き出す。
みんなの意見を知りあう。

毎年ですが、
いろんな意見が百出します。

それをまとめながら、
1人称の働くこと、
2人称の働くこと、
3人称の働くこと、に整理。

後半は、
社会的な視点から
「働くことの意味」を深める話。


以下、学生さんの感想文を
多めに紹介します。


◆働くとは何か、どうして働くのかを
考えたことがなくて、人はみんな将来
働くものだと思っていたので、働く
ということについてあらためて考える
ことができました。あまり深く考えた
ことがなかったけれど、自分が生活
している中でも、たくさんの他者が
つくっているものを使っているのだと
思いました。

◆働くということを深く考えたことは
なかったが、今日改めて考えてみると、
いろんな意味があり、深いなと思い
ました。ただ生活をするためだけでなく、
人と関わるため、社会を学ぶためなど、
みんなの意見を聞くことができ、とても
おもしろかった。みんなが支えあって
働いているかた、社会は成り立っている
ということを学ぶことができました。

◆昔から大人になれば働かなければ
いけないものだというイメージがあり、
その働くという意味を改めて考えて
みると、社会的役割を果たすなど多くの
意味があることに気づかされました。

◆働くということについてみんなの意見や
考えを聞くことができて、自分の考えでは
思いつかなかったことも聞けて良かった。
そして自分たちが生活している中には
他人が関わり、作っているものが非常に
たくさんあると知り、やはり人が動き、
働いているからこそ私たちの日々の生活
が成り立ち生きていけるのだと思った。

◆働く意味を考えたことはあまりなかった
けれど、深く考えてみると、なんでだろうな
と思ってしまった。社会に貢献することも
大切だけど、お金を稼ぐこともとても必要
なことだと思った。また、物のうしろには
たくさんの労働があるんだと思った。支え
あって生きてると実感した。

◆今まで働いてきた中で、漠然としながら
働いてきました。生活のため、子どものため、
自分のため。しかし、深く掘り下げることで、
そこには、人間関係を学ぶことや自分の
夢をかなえるための大切なことがあると
感じました。日常生活の中にあるものに
埋もれがちな精神面での働く意味について、
学ぶことができてよかったです。

◆普段、生きていくために何気なく使って
いる机やボールペンなどは誰かが作って
くれたものを使っていることはあたり前だ
けど、忘れがちになっているなと思いました。
働くことのついて深く考えたことがなかった
けど、人によって働くことについて考え方が
違ったりしておもしろかったです。

◆私がいま、学校で勉強できているのは、
多くの人達の労働のおかげであることを
忘れてはいけないと思いました。自分が
気づかないだけで知らないうちに誰かの
役に立っていると思いながら仕事ができ
れば、私はとても嬉しいし、やりがいを
感じることができると思いました!!

◆私は就職活動の経験があるため、何の
職に就くか、自分の適性はなんなのかと
いうことについて考えたことはありますが、
根本的な意味で「働く」ということについて
考えたことはこれまでありませんでした。
働くとはどういうことなのか、なんのために
働くのかは十人十色ですが、1人称、2人称、
3人称のとらえ方に集約されることを初めて
知りました。

◆今日の講義を受けて、働くことの意味を
あらためて考えました。クラスの皆の意見も
聞いて、内容は似ているところもあるけど、
1人ひとり、自分なりの言葉で表現し、感じ方
は様々であるなと思いました。また、働くこと
には1人称、2人称、3人称があり、なんとなく
心の中で分かっていたけど、言葉にして
表現し、理解することで、本質が見えてきた
ように思いました。

◆自分の使っている物がどうやってできた
かや、誰が作っているかなど、今まで考えた
ことがなかったけど、自分はたくさんの人達
に助けられて生きているなと思いました。

◆充実しすぎた環境に生まれ、それが
あたり前になりつつあった。身につける
服や靴、食べ物など、誰がどこでどう関わっ
てるのかを知りたい、知ろうとも思わなかっ
た私はなさけないと思った。感謝し、私も、
誰かの生活を支える1人になりたい。

◆普段あまり自分たちをとりまく“物”の
背景を深く考える機会が少ないので、
改めて人はたくさんの人のかかわりの
中で生かされているのだなと思いました。
感謝の気持ちを大切にしたいですね。