長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

言葉をつかう難しさ

少々遅くなりましたが、
月曜日(26日)の
ソワニエ看護専門学校での
7回目の授業の感想文です!

「人間の言葉について」という
テーマで、言葉の成り立ちから、
考える力の基礎としての言語、
話し言葉と書き言葉、
「痛み」を表わす言葉について、
医療従事者の言葉はものはの刃、
言葉で自分を方向づける、
などなど、話をしました。

以下、感想文です。


◆言葉を多角的にとらえていて、とても
興味深かった。痛みという言葉だけでも、
表現方法はたくさんある。そうした痛みを
患者さんからしっかり聴ける看護師に
なりたいと思いました。

◆最後の「痛み」の課題について、同程
度の痛みであっても鋭敏に感じる人と、
感じ方が鈍い人がいると聞いたことが
あります。また、患者さんによっては痛
みをうまく伝えられない人もいます。
「どんな感じ? ○○○みたいな感じ?」と、
医療従事者が様々な言葉を知っていれ
ば患者さんの様態をうまく聞き出すことが
できると思います。患者さんの症状を正確
に把握するためにも、ちょっとした違いを
伝える語彙力を高めることが重要である
と考えます。

◆痛みは、その人の中だけにあって、
しかも刻々と変化するもの。私は看護
師になって、言葉でも、患者を安心さ
せたり、悲しませたりすることがあるの
だと認識した。私は以前、介護職に就
いていたとき、高齢者の方とのコミュニ
ケーションが一番むずかしかったです。
普段から本をたくさん読んで、ボキャブ
ラリーを増やしていきたいなと思いました。

◆自分も何気なく「頑張れ」など使って
いるので、もう少し言葉は選んで使おう
と思いました。そしてもっと言語力をつ
けていこうと思いました。

◆看護師になるために、本をたくさん
読もうと思いました。『がんばりましょう』
ひとつだけでも患者さんを傷つけてしま
うこともあるので、そういうのを考えられ
るようになるためにも、本をたくさん読
んで力を身につけようと思いました。

◆「言葉」の力を考えた時に、私は「方
言」のことを思い出します。それぞれの
地だけの言葉であり、沢山の魅力が
あると思います。例えば東北が被災し
た後に「あまちゃん」がスタートし、独特
の方言が全国からも注目され、流行語
大賞にも選ばれました。元気のなかった
東北が1つの言葉で注目され、地域の
活性化につながったのだと思いました。
そして今後も方言を大切にしていきたい
です。また、その方言を聞くことで自分の
住んでいた所を思い出して、元気をもら
う人もいます。そういうのって、なんだか
とても素適だと思う。

◆私はいつも親に「ボキャブラリーが少な
い」と言われます。実際に現在、他教科
で読書感想文を書く機会がありますが、
とても書くのに困っています。同じような
言葉を繰り返すことが多く、また他の言
葉が思い浮かびません。今日の「痛み」の
言葉も聞けば「ある、ある」「そうそう」と
思うのですが、自分からはなかなかでて
きませんでした。こういったことからもっと
本を読んだり人とコミュニケーションをとっ
て「言葉」を知らないといけないと思いました。

◆やはり、言葉の力をつけるためには、
本をよむことが大事ということが分かった。

◆話す、書く、ということは、単純だけど
難しいと思った。

◆先生が最後に紹介してくれた本に「コ
ミュニケーション能力の低下」と言ってい
たけど、今後もそれは、止まらないと感じ
た。スマホやPCの普及で、とても便利な
反面、僕たちのような若い世代は「人対
人」のコミュニケーションを取る機会が、
とても減っている。実際に自分も、SNSな
どでは、交流はあっても、実際に直接会
話したことのない人が何人かいる。今後
ますます肥大化すると思った。改善すべ
きとも思うけど、一度便利な物を知ってし
まった人には難しいと思う。

◆私の言葉は他者からどのように聞こえ
ているのだろうか、どのように捉えられて
いるのだろうか。そのようなことを考えな
がら、言葉を発することをしないといけな
いなと思いました。私の言葉で傷つく人が
いるかもしれない、喜んでくれる人がいる
かもしれない。誰かを傷つけることのない
よう、誰かに喜んでもらえるよう、言葉の
使い方をもっともっと学んでいこうと思います。

◆本をもっと読みたいと思いました。

◆私は、幼い頃から、色々なものに興味
を持ったり、「感じる」ことを楽しんでいる
子どもだったそうです。なので、泣いたり
笑ったり忙しく、両親に伝えたい想いを言
葉では伝えられないので、絵(色)を用い
て伝えていたそうです。教えてもらうことも
多かったですが、それ以上に感じ、考え、
行動または伝えることで、自分の力で学ん
だことも多いように思います。看護師には、
相手のことを感じ取る能力も必要に思い
ます。普段からアンテナをはり、感じたこと
について考える、それを考えやアセスメント
に加えられるような人間性を看ることので
きる看護師(人間)になりたいと思います。
 日々、感じ、思ったことをノートに残して
いるのですが、振り返ってみると何のこと
だか分からないこと、また、間違った考え
にも出会うことがあります。書くこと(残す
こと)で、過去の自分を今の自分で見るこ
とができ、未来の自分がどういう風に変化
しているのか、楽しみに思えます。先祖が
つくり、伝わってきた言葉・文字を大切に
使って、これからも書いていきたいと思い
ました。自分を知ることで、相手のことを
より敏感に感じられるようになると思う。
自分と、日々、向き合っていくことが大切
なのだと改めて学べました。

◆人を励ますつもりの言葉が時に人を傷
つける言葉になる得るのは、身をもって
経験したことがあります。逆に人を励まし
たいとき、言葉が出ず、後悔したことが
あります。看護職についたら自分の軽率
な言葉で、患者様を傷つけるくらいなら、
ただ一緒にいて、励ますことができなくて
も、自分の持っている言葉で安心感を与
えられる人にはなりたいです。自分の言
葉の不足は課題だなと日々感じています。
コミュニケーション能力を今この学生の時
に養っていけるよう努めたいです。