長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

核ZERO講座にあたってーその1

岡山県学習協では、1月22日(木)から、
隔週木曜日、全5回で「核ZERO講座」を
開催する。講師は私が担当する。

 なぜ学習協がこのような講座を?

 じつは、わたし個人の「核廃絶の運動に
学習運動の立場から貢献せねば」という
強い動機が出発点となっている。
 その強い動機をつくってきた私の経験を、
何回かにわけて書きたいと思う。

 私は本格的には20歳から学習運動の
活動をしているので、当然平和問題や
核廃絶の運動も「学びの課題」の視野には
入っていた。しかし、それはただ「入ってい
た」というだけで、本格的に学ぶということ
にはいたっていなかった。
 対象をありのままにつかむには、「木も森
もみよう」ということだが、核廃絶の問題に
ついていえば、私は「森」をぼんやりと見て
いるだけで、「まあ大事な課題だけどね」と
いうぐらいの問題意識だった。

 転機となったのは10年前。2005年8月。
被爆60年の節目に、広島と長崎の原水爆
禁止世界大会に参加したことだった。
 このとき、30歳。じつはそれまで1度も
世界大会に参加したことはなかった。森を
ぼんやりとみていただけで、参加しようとい
う動機が弱かったのだと思う。
 2005年は、戦後60年の節目ということ
もあり、岡山労働学校でも「戦争と平和教室」
を開校するなど、ぐっと平和問題を学んで
いたことも、「今年は参加してみよう」と思う
気持ちを後押しした。

 そして、「行くからには徹底的に学ぼう」と
腹をくくった。

 腹をくくれば、あとは行動に移すのみ。
世界大会の前後もふくめ8泊9日の日程
を組んだ。とことん学ぼうという強い意志を
もって、広島と長崎の「平和の旅」に出発
したのだ。
 あれこれと本を抱えて。
 (つづく)