長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

川内原発の避難訓練 視察に同行

土曜日(19日)夜の懇親会で、鹿児島医療生協労組の方から
「明日、川内原発の避難訓練を見に行くんですが一緒にどうですか?」と
お誘いがあり、こんな機会はめったにないと同行させてもらうことに。

そんなわけで、
日曜日(20日)は6時起床、7時半頃鹿児島中央駅集合で出発。
6人が車1台で薩摩川内市に向かいました。
途中、土曜日の学習会にも参加していた鹿児島市役所のOくんも合流。

1時間と少しかかって、視察先のグループホームに。
川内原発からは4.9キロの場所にあり、
5キロ以内は避難指示にしたがって避難する計画に
なっているそうです(5キロ~30キロ圏内は自宅・屋内待機だそう…)。

このグループホームの入所者の方の避難先が鹿児島市内にある
民医連加盟の社会福祉法人施設ということでの視察と検証です。
その施設の方も同行されていました。

この日は薩摩川内市内全体で避難訓練があったようで、
圏内にいたので8時半頃にスマホに緊急速報が入りました。

そして待っていると、9時頃自衛隊の災害派遣の医療車両が到着し、
グループホームの高齢者と職員さんあわせて5人を乗せていました。

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このあと鹿児島市内の施設に移動。
こちらは自衛隊車両を追いかけながら、避難先の施設へ。
約1時間半かかり到着。途中まで高速道路を使いましたが、
じっさいに高速道路が使えるのかは状況次第かなと。

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鹿児島市内の施設に到着したときのようす。

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災害派遣用の車両内部。最大9名乗れるそうです。



避難訓練のごく一部でしたが、自衛隊の方々とも間近で
会話したり様子を見たりと、貴重な体験でした。

しかし。

川内原発再稼働してからの避難訓練というのは、
そもそも順番が逆でしょうと思います。

この日は快晴で穏やかな天気で昼間に行えましたが、
これが夜中だったり、雨風が強かったどうなるのか?
風向きによって避難先も変わるはずだし…などなど、
かなりの疑念を感じました。

また、高齢者にとって、乗りなれない車で1時間半もの移動は
かなり負担になりそうだとも思いました。

またどんなに避難計画をつくっても、大地震や津波、
火山大噴火のさいに、こんなに避難がスムーズにいくわけもなく、
自然災害に加えて原発災害にも備えるというのは不可能です。

電気に命と生活をかける必要はありません。他に発電方法もあります。
原発を動かすことをきっぱりやめることが、
最大の不安除去だとあらためて思いました。