長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「すばらしい憲法を生かしきれていないことが残念」

昨夜(28日)は倉敷医療生協労組青年部の学習会にて講師でした。
テーマは「安全保障関連法について(その前に)」。

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この学習会、青年部の議論のなかから、
「この問題についてしっかり学びたい」となり、
安保法について2回かけて学ぶことになったもの。
りっぱです。

で、今日は前提となる歴史の話。
なぜ日本の憲法は徹底した平和主義を掲げたのか?
それはどのようなものか?
日本の起こした戦争とは?
憲法の制定過程、など。


参加者の感想文をご紹介。

■武力行使を想定していないために日本国憲法には
軍事に関する規定がない、というのは印象的だった。
自民党の提案している憲法の改定案との対照だと
非常事態宣言が盛り込まれたりするので、自民党が
いかに戦争をしたがっているのかがわかった。

■日本で戦争の体験を知る場合、被害者の側ばかりで、
日本軍が行ったことを知る機会になった。

■日本だけが憲法に軍の規定がない、というのは
初めて知りました。改憲案の国防軍や緊急事態条項に
ついて明記されることが、どういう意味をもつのか・・・。
太平洋戦争の悲劇から考えると、絶対にさせては
ならないと思いました。いろいろ疑問が出されたので
それはよかったです。何でも言い合えるのが大事だな
と思います。

■労働三権や生存権が確立されている理想的な憲法が
日本国憲法なんだと改めて実感した。同時にこのすば
らしい憲法を生かしきれていないことが残念。
TVで戦争についてされているが、長久さんの話とは
まったく違う印象だった。一種の刷り込みなのかと感じ
恐怖を感じた。

■「国のために死ぬ」だなんて今では全く考えられない
ことだし、私個人でもこの言葉にピンときません。
外の国から日本が平和だなあと言われるのが普通で
それはただただ良いことだと思っていました。平和
なのはいいことだけど、その「平和」はどうやって
つくられてきたのか、守られているのか、知ることを
しないのはよくないことだと思う。今日の勉強会で、
日本には他の国にはない自慢できるような憲法がある
のに国民が知る機会がなく知らない、だから上手に
使うすべを知らない、“もったいない”という言葉は
まさしく今の日本人のことだなと思う。