長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

労働時間問題に強い反応

きのう(10日)は15時から
ソワニエ看護専門学校の3回目の授業。

冒頭の読書日記で
『労働時間革命』(小室淑恵著、毎日新聞出版)を紹介ついでに、
労働基準法の労働時間規制、
残業大国になぜなっているのかを学生さんに説明。

そしたら感想文で出るわ出るわ…。
クラスのなかの労働者経験者の分母を考えると、
いかに日本の労働現場かむちゃになっているかがわかります…。


以下に紹介。

■私は3月末で長年勤めた会社を退職しました。理由は
残業が多い会社だったからです。子どもが3才になるま
では、時短勤務が使えましたが、3才以降は朝8時頃か
ら夜7時頃まで仕事しなければなりませんでした。家事
との両立は無理だと決断しました。退職する時は本当
にくやしくて悲しかったですが、家族のためには仕方
ありませんでした。日本は残業大国だと思います。

■仕事をしていた時は、残業が3、4時間あるのは当た
り前で、最初はなぜこんなに働かなければならないの
かと思っていたがそれもいつしか慣れてしまい、疑問
に思わなくなっていた。サービス残業で残業代をもら
ったことはほとんどないし、職場も残業することがす
ばらしいという風潮だった。しかし、今回の講義を聞
いてそれは異常なことで何とかしていかなければなら
ない問題なんだと感じた。

■私も以前仕事をしていて、みんなの有休取得率がと
ても低かった。しかし私はその中でもぐんを抜いて
有休を取得した結果、1か月間別の部署に飛ばされた
り、頑張っても高い評価はつけられないと言われた。

■前職では残業60時間はザラで、80時間になることも
時々あった。確かにお給料はたくさんもらえたが、
使う時間がなかった。そして、心身ともに疲れきって
しまって、食事もとることもせず寝ていたら、ついに
体を壊してしまった。労働法は人を守るためにあるん
だと思う。

■私は以前は社会人として、ある所で勤務していまし
た。しかし、今回の授業で自分の会社が労働基準法が
全然守られていないことにおどろいたと同時に、なん
の疑問も持たずに働いていました。

■前、働いていた会社では、労働時間が9時間以上に
なる時もあり残業代がつかないことがありました。
また、休みももらえずに、25日連勤したこともあり
ました。有休もありませんでした。今日のお話を聞
いて、自分がどれだけ働かされていたかを理解でき
ました。

■主人の前の職場はブラックでしたし、定時になると、
下の子が全員ぶんのタイムカードを押しに行く、帰
れるのはその4時間後…。当然、子どもが起きる前に
出勤し寝た後に帰ってくる。あのまま職場を変えて
いなかったら、家族の形も変わっていたかもしれま
せん。労働時間をきちんとしないと人間はダメにな
るなー。