長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

共通点を見つけたとき、想像力を働かせる原点に。

「しんぶん赤旗 日曜版」2016年7月3日付16面より
フォトジャーナリスト・安田菜津紀さんの言葉。

メモです。

「数字では悲しみや喜びなど、感情の揺れまでは伝えられ
ません。人間って、数字や“難民”というひとつの言葉でく
くられてしまうと共感力が落ちると思う。顔が見えない、
のっぺりとした情報になってしまいます。私は、人の心を
動かすのは具体的な出会いだと思います。シリアのニュー
スに接し、あれは誰々さんと会った場所だと思う。私の
写真を見る人にも、写真という“窓”を通してシリアの人に
出会ってほしい」

「爆撃された町の惨状を伝えることは必要です。でも、そ
ればかりだと、自分たちとは違う国で、違うことが起きて
いるという思いが強まってしまう。関心の薄い方は、もう
これ以上、悲しいものは見たくないと、心のドアを閉じて
しまうかもしれません。人が共感し、想像力を働かせる時っ
て、何が違うかではなくて、何が同じかを確認した時だと
思います。『シリアの人も同じように、日常のなかで笑う
んだ。同じように学校で勉強するんだ』と共通点を見つけ
たとき、想像力を働かせる原点ができると思います。日常
を伝えるのは、共感する間口を広げるために、大切なこと
だと思っています」


これ、いろんな問題でも応用できるというか、
通底してますね。労働問題でも。

労働者はさまざまな違いで分断されているけれど、
「同じとこ」を見つけることの大事さ。