長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

あたらしい、恋する、楽しく、はじめての、人民戦線、世界を

最近読み終えた本。
いつものように乱読です。


『あたらしい憲法のはなし 他二篇』(高見勝利編、岩波現代文庫、2013年)

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憲法が公布・施行された1946年~1947年にかけて、
新憲法を国民に普及するためにつくられた3つの
小冊子をそのまま収録。平易な説明が光る。
当時の限界部分もあるが、いまだから読みたい憲法の解説。


『日常を拓く知2 恋する』(神戸女学院大学文学部総合文化学科監修・
                  河西秀哉編、世界思想社、2014年)

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恋愛や結婚は自由。
でも社会や歴史に規定されていることにも視野を。
やっぱ石川先生の論点ですな。


『楽しく生きる』(藤野高明、クリエイツかもがわ、2015年)

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藤野さん3冊目の著書。
戦後、不発弾による事故で視力と両手を失う。
教育を受ける権利も奪われたが、
唇で点字を読めるようになり猛勉強し社会科教員に。
「文字の獲得は光の獲得だった」の言葉は藤野さんの生き方そのもの。


『はじめての哲学』(石井邦男、あすなろ書房、2016年2月)

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歴史に名を残している14人の哲学者をスケッチ的に紹介。
入門書です。哲学史って、歯応えあっておもしろいんですけど、
なんせ難しさはつきまといます。本書は平易に書かれてます。
ヨシタケシンスケさんのイラストが良い。


『フランス人民戦線史』
     (人民戦線史翻訳刊行委員会訳、新日本出版社、1971年)

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1930年代、台頭するファシズムに対抗するため、
党派や潮流を超えた共同闘争として立ち上がった「人民戦線」。
フランス共産党の活動を軸に叙述。こんにちに通じる問題。
不団結とのたえざるたたかい。


『世界をひとりで歩いてみたー女30にして旅に目覚める』
        (眞鍋かをり、祥伝社黄金文庫、2016年4月)

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眞鍋かをり、おもしろい。
30歳にしてひとり旅の醍醐味にはまり、
旅に人生を重ねる姿に共感しつつ一気読み。
海外旅行のドキドキ感、そして解放感!
うーん、旅に行きたくなる。