長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

看護学生さん そのままの思いを

きょう(6日)、今年度のソワニエ看護専門学校での
15回目の授業を終えました。これで終わりです。

最近はいつも、最後の授業で徳永進著『ナースtoナース』を紹介して、
看護学生さんを励ますことにしています(笑)。
ほんと、看護学校って勉強とか大変なんですよね。

f:id:benkaku:20160906165032j:plain


以下、学生さんの今日の感想文、全員ではありませんが紹介します。
そのままの思いがたくさん綴られています。
ものの見方・考え方の授業への感想も少しかいまみれます。


■「ナースtoナース」の看護学生の声を読んで、みな本当に
それぞれ違った夢、悩みを抱えながらも看護師を目指して
いるんだなと思いました。私も夢や目標をしっかりともっ
て頑張りたいです。

■私は最近、看護学生としての自覚がわいてきて、不安です
が、とりあえずやれるところまでやろうと思いました。

■自分の人生を1度たちどまって考えるということは、とて
も重要なことだと思った。忙しくて目の前にあることばかり
必死になって、ただこなしていく毎日になってしまうけど、
立ちどまってみる時間を大切にしていきたい。

■先生の授業では、自分の知らない知識を学べました。とく
に私は「労働とは」が勉強になりました。学生を終えても
ずっとずっと続く“労働”。無知な私は全然知らず、とにかく
働かなければ!という思いの方が強かったです。自分に知
識をつけるということは、自分を守ることに繋がりますも
んね。知れてよかったです!ありがとうございました☆

■最後の授業とゆう実感が最初なかったけど、終わるにつれ
て最後かぁってなりました。私は、絵本の授業が一番印象
に残っています。みんなの生活など聞けたときもあったの
で楽しかったです。ありがとうございました。

■先生のお話を聞いて、改めてナイチンゲールという人の
素晴らしさを知りました。私も、なんとなく流されながら
生きるのではなく、信念を持って生きたいと思いました。
看護学生として、人として、常に昨日の自分より少しでも
成長していられるよう、学んでいきたいです。

■看護学生の声、自分がちょうど思っていることと一緒で、
どこの学生も同じことを思っているんだと思った。授業あ
りがとうございました。読んでみたい本がたくさんありました。

■なぜ集団で学ぶのか、その意味を知ることができてよかっ
たです。クラスメートを大切にしたいと思いました。自分を
成長させていくために、しっかり考えを言葉にしていきたいです。

■ナイチンゲールは、看護のために自分の人生をささげたん
ですね。色々な人生があるし、何が1番幸せなのかは人に
よって違うし、ナイチンゲールにとっては苦しくても幸せ
だったのかなと思いました。私は今、看護師を目指して勉
強していますが、実習へ行って心が折れそうになったとき、
自分がなぜ看護師になろうと思ったのかを思い出してがん
ばろうと思います。長久先生の授業は興味深いものが多く、
社会人の私にとってはおもしろい授業でした。今まであり
がとうございました。猫ちゃんと相方さんと仲良く体に気
を付けて、お仕事がんばって下さい。

■<ひとりひとりの認識には限界がある> 私は、いわゆる
「デキる女」ではないし、今まで働いてきてずっと誰かに
支えられ、助けられ、みんなで仕事をしてきました。父を
亡くし、看護師を目指しました。看護師となっても、私は
今まで通り、支えられ、みんなで患者さんのために尽くし
たいです。チームみんなで「患者さんのため、第一に」と
いう同じ目標をもって、働けたらなあと思います。私は、
「一緒にいて、少しでも心が軽くなる(落ちつける)看護
師となりたいです」(緩和ケア希望なので)。先生の授業、
もう少しあったら良いなあ、と思います(ひと息つけます
←良い意味です)。これからもお体大切になさって下さい!
ありがとうございました。

■来週からのはじめての実習を控え、今とても不安でいっぱ
いです。きちんと学べるだろうか、患者さんとどうやって
コミュニケーションをとればいいのか・・・。でも看護学生の
声を見て、誰もが同じように不安を抱えながらそれを乗り
越えて看護師になったのだなあと少しホッとしました。失
敗もすると思うけど、恐れずに前向きに学びたいという気
持ちが出てきました。考えずに生きていくことはとても楽
です。しかし考えなくてもよいことを深く考えてみる、認
識を深めていく作業が人生を豊かにすると思うし、看護師
としても不可欠だと思っています。考えてみる。これから
もしていきたいと思います。

■今日で最後と聞いて、少しさみしくなりました。ものの見
方、確かに重要視してなくて寝てしまったり、違うことを
したりしてました。ごめんなさい。ただ、私の中でとても
印象に残っているのが憲法の話です。知らないことがたく
さんあって恥ずかしかったり、日本の危機を感じたり、日
本人に生まれたので、この授業で憲法の勉強ができてよか
ったと思います。

■「ものの見方」の授業を受けて、社会人を経験して入学
した私は、世の中のこと色々知っているだろうと思ってい
ましたが、知らないことが多すぎて、自分はなんて無知な
のかと思い知らされました。少し立ちどまって「ものの見
方」を考え、豊かな思考をこれからは持ちたいと思う。あ
りがとうございました。

■私は、今まで出会った看護師が大嫌い。だから看護師に
なろうと思った。今、学生になって、看護師は、大変の一言。
にげたい。今は、出会った看護師さんを尊敬している。そう
思えるようになっただけでも、良かったと思ってます。見方
がかわったようです。ありがとうございました。

■ナースtoナースの話を聞いて、私も看護学校に入学して、
看護師に向いてないなって思うことが多々あります。でも、
自分で決めて、この進路や学校を選んだのだから、最後ま
でやり切りたいです。

■看護学生の声を聞いて、どんな不安や悩み、看護師像があ
り、自分と同じくみんな不安に感じていることが分かった
安心した。これから実習にも行きますが、不安と緊張しか
ない。病院がどんなところで、どんな空気感なのか、まだ
何も始まってないのに考えてしまう。ものの見方で知った
ことを生かして生活していきたい。憲法の人間観では、忘
れていたことを覚えなおすことができて勉強になりました。

■「ナースtoナース」の目指す看護師と、看護師向いていな
いと思った時がおもしろかった。夢を大きく持っている人
もいれば、現実の不安に押しつぶされそうな人もいた。私
は正直どんな看護師になりたいか決まっていません。でも
「心のない看護師」にはなりたくないと思います。これか
ら実習に出て、現実をまのあたりにして、理想の看護師像
を作っていきたいと思います。15回の授業ありがとうご
ざいました。「ものの見方」の時間は自分を考えることの
できる時間で、とてもここちよかったです。