きのう(13日)は、早朝から高知へ移動。
民青同盟高知の学生合宿2日目での講師でした。
「科学的社会主義とは」というテーマで
3時間かけてダダダと語りました。(討論時間たっぷりあり)
なんか自己紹介からめっちゃ楽しくて、
おもしろいメンバーが高知そろってるなとヨロコビでした。
科学的社会主義の本格的な学習自体が初めてという
学生さんもいて、講師をするほうもスリリングでした。
でもだいたい分かってくれたようで、嬉し。
9時~14時まで、たっぷりと、ガツガツ学んでいきました。
その後、またとんぼ帰りで岡山に戻り、
42歳の誕生日を相方と居酒屋でイッパイやりながら祝いました。
よい1日でした。
以下、講義最初の部分のレジュメを紹介します。
一。科学的社会主義とは(とりあえずザックリと大枠をおさえる)
1。「科学的」「社会主義」とは?
◇社会主義ってそもそも?
*社会主義の思想はいつ生まれたのか。それはなぜか。
*多くの社会主義思想は、さまざまな学ぶべき点をもちながらも、
「こういう社会を目指すべき」という「理念」が先行していた。
◇マルクス(1818~1883)とエンゲルス(1820~1895)が
打ち立てた「変革の仕方」
*資本主義の徹底した、根本的な分析。
(利潤第一主義となる矛盾の根本を解明)
*誰が次の社会をつくりだす担い手になるのか、どんな方法や
道すじとなるのか。
*未来社会に受けつぐべきものは何か(資本主義の肯定的否定)。
未来社会の特徴とは。
「マルクスは、資本主義の矛盾を本当に深く研究しましたが、
半面、マルクスほど、資本主義のよい面、人類の歴史の上で
の前進的な役割を詳しく明らかにした人もいないのです」
(不破哲三『21世紀と「科学の目」』新日本出版社)
「社会主義・共産主義の日本では、民主主義と自由の成果を
はじめ、資本主義時代の価値ある成果のすべてが、受けつが
れ、いっそう発展させられる」(日本共産党綱領第五章)
2。科学的社会主義の理論のおおまかな柱
◇哲学―どのように社会や人間を見ていくのかの「ものさし」。
唯物論・弁証法・史的唯物論。
◇経済学―資本主義社会の仕組みと運動法則、その歴史の解明。
マルクスの大著『資本論』。
◇階級闘争論(社会変革の理論)―社会変革の方法、道筋、担い手。
多数者による変革。
◇未来社会論―資本主義を乗り越えるための方法。次の社会の特徴とは。
3。科学的社会主義は、私たちに対する厳しい要求をもつ
「哲学者たちは、世界をいろいろに解釈してきただけである。
しかし、大切なことは、それを変えることである」
(マルクス『フォイエルバッハにかんするテーゼ』)
◇変革者になることを私たちに求めている理論
*「万国の労働者よ、団結せよ!」(『共産党宣言』)
*環境に順応することも必要だが、そこに問いをもち、変化の
可能性を考える。そして実践していく。仲間を広げることが
不可欠(これが一番むずかしい)。
*やみくもにがんばるのではなく、科学的理論を貪欲に学び、
知識を豊富化し、それを生かして、自分のまわり、そして
社会を変革する力を高めていくことを求めている。
*自分を成長させていくと同時に、まわりの人をも変えていく
(育ちあう)。変革のためには、「多数の力が集まる」こと
が不可欠。自己変革よりさらに難しいことを求めている。
*根底には、それができるという「人間(人類)への信頼」がある。