長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

病気、99%、文学部、沖縄戦、立憲主義、74歳、今日が

最近読み終えた本。
時間がないので、ツイッターでの紹介文そのままです。
はい。こんなぼくを許してください。


『病気と家族』(徳永進、集英社文庫、1996年)

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鳥取在住の臨床医である徳永さん。
これまでも数々の著作から学んできましたが、
これはかなり若いときの記録というかエッセイというか。
若さゆえの理屈っぽさも。徳永先生にも歴史ありですね。


『99%ありがとう~ALSにも奪えないもの』
          (藤田正裕、ポプラ社、2013年)

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筋萎縮性側索硬化症(ALS)発症までの歩み、
発症から3年ほどの苦闘の記録。気持ちの強い人。
患者と病気のつきあい方は、ほんと、人それぞれだと実感する。


『文学部で読む日本国憲法』(長谷川櫂、ちくまプリマー新書、2016年8月)

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文学的に憲法を読むということであったが、
それに該当するのはまあ1章だけでした。
雑な論議や明らかな間違いもあり、いまいちだった。ざんねん。


『沖縄戦・最後の証言ーおじい・おばあが米軍基地建設に抵抗する理由』
                 (森住卓、新日本出版社、2016年7月)

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辺野古や高江の米軍基地建設を阻止する
座りこみに参加し続けている沖縄戦体験者。
その思いを沖縄戦の証言をふまえながら。写真多数。
背負っているものの重さ。伝えたい。


『立憲主義と日本国憲法 第3版』(高橋和之、有斐閣、2013年)

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憲法の再学習をと思い読み始めたが、新しい発見も多く有意義だった。
専門テキストなので一気読みはできずに、とぼとぼ読みで読了。
とくに人権の核心である「個人の尊厳」への理解がさらに深まった。


『74歳、今まで生きてきた中で一番幸せです!』
          (岩崎勝稔、三五館、2016年9月)

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著者は92年バルセロナ五輪で競泳金メダルを取った岩崎恭子さんの父。
「3人の里親生活」「岩崎三姉妹の子育て」
「自らの白血病」を中心にした、さわやか自伝。
共感たっぷり。タイトルがうまい。


『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』
            (小澤竹俊、アスコム、2016年2月)

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本のタイトルだけでは絶対に買わなかった。
でも著者がホスピス医の小澤さんだったので即買。
これまで小澤医師の本は何冊か。
本物の人格者、苦しみに寄り添える医療者です。
本書も気持ちが落ち着く。