長らくアップしていなかった読書記録。
2月は『資本論』をひたすら眺める日々。
3月に入ってもなかなか読書スペースはあがらず。
ということで、以下最近(ここ2か月ほどで)読んだ本。
時間がないのでツイッターで書いたものをそのまま貼り付け。
■『対米従属の謎ーどうしたら自立できるか』
(松竹伸幸、平凡社新書、2017年1月)
私もこれまで対米従属の「なぜ?」に答える内容として
戦後の占領期のことを語っていたが、さらに理解が深まった。
すっきり。
旧安保条約の9年間。日本型核抑止力政策がもたらしたもの。ふむふむ!
■『ポトスライムの舟』(津村記久子、講談社文庫、2011年)
芥川賞をとった作品みたいですけど、うーん、という感じやった。
いまある労働条件のなかで、その枠のなかでの「自由」。
働くことへのパサバサした感覚。
しかしこの感覚が多くの人の実感に近いのだろうか。
■『江戸の乳と子どもーいのちをつなぐ』
(沢山美果子、吉川弘文館、2017年1月)
岡山にいる尊敬する研究者の沢山美果子さん最新刊。
江戸時代のいのちと「授乳」をめぐる研究。
乳がつなぐネットワークやさまざま問題を
1人ひとりの生きた姿を通して照射。今の常識を相対化する学び。
■『変革の時代と「資本論」ーマルクスのすすめ』
(『経済』編集部編、新日本出版社、2017年1月)
買おうと思っていたら先日編集部から贈呈された。
買わないでよかったー! あ、いや、がんばって論文書けよという
プレッシャーかけらたということですね。
■『活路は共闘にありー社会運動の力と「勝利の方程式」』
(五十嵐仁、学習の友社、2017年2月)。
このかんの情勢と運動の変化を広く浅く、という感じ。
八王子市長選挙のエピソードとかもっと書いてほしかったな。
■『先生、貧困ってなんですか?ー日本の貧困問題レクチャーブック』
(もやい、合同出版、2017年2月)
貧困問題をさまざまな角度から考え、
議論してもらうための材料提供がベースに。
表紙、中身のレイアウト、やってみよう!欄など、
活用を意識したテキスト風編集。とても参考になる。
■『人生の意味が見つかるノート』(小澤竹俊、アスコム、2017年2月)
ホスピス医の著者の新刊。本のうえでしか知らないけど、
これまでの著作からも多くを学んできました。
簡素だけど、人を助け安心させる言葉がつづられています。
■『ひとり親家庭』(赤石千衣子、岩波新書、2014年)
多重的困難を抱えるひとり親家庭の実態と支援策を提示。
「ひとり親が根本的に望んでいることは、女も男も子育てと
両立するような時間に働き子どもが育てられる賃金を得られ
ること、人間らしい労働と暮らしが実現できることである」