長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

ひとりひとりの上に、基地がある。

日曜日(28日)の午後、平和ゼミ唯一の自由時間。
那覇の公設市場近くの広場でのんびり。

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ガジュマルの木があって、こどもたちの遊び声がひびいてる。

近所のおじさんたちがビールを飲みながら談笑してる。

買い物袋をもったおばあさんが、ゆっくりゆっくり歩いてる。

「あー、この前はどうも~」と、人と人との交わりがある。

華やかな国際通りより、
住む人たちの生活がちょっとだけ見れる、こんな空間が好きだ。

2日目フィールドワークのガイドさんが
「沖縄の人にとっての基地の目線」について語られた。

嘉数高台から見る普天間基地。
嘉手納道の駅から遠望する嘉手納基地。
それは「上からの目線」だ。
でも沖縄の人たちにとっての基地は、
生活の上空を戦闘機や軍用機が飛び交う「下からの目線」なのだ。

ひとりひとりの生活の上に、基地がある。
その視点を忘れてはならない、と改めて感じたお話だった。


相次ぐ米軍機の事故にたいして「何人死んだんだ」と
ヤジを飛ばした国会議員(内閣府副大臣)。
数字でしか人間を見れない愚かさ。政治の貧困がここにある。
米軍の事故で死ぬのは、
もしかしたら目の前で遊ぶこの子たちかもしれないのだ。

名前をもち、生活があり、大切に思い思われる人がいる。
そのひとりひとり人間の上に、基地がある。
そんな沖縄の現実を、ぼくはこれからも伝えていきたい。

そして基地のない沖縄を一緒につくりたい。