長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

ワンオペ、なぜ女性は、ファシリ、夢を、人間の尊厳

最近読み終えた本。

『ワンオペ育児―わかってほしい休めない日常』
     (藤田結子、毎日新聞出版、2017年6月)

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実際に「ひとりだけ」で育児をしている
母親などに多数取材。実状がよくわかる。
父親がなぜ育児をしない(できない)のかも多面的に。
さらに保育園問題、職場の壁、
若い人の結婚観、乗りきる方法など。


『なぜ女性は仕事を辞めるのか~5155人の軌跡から読み解く』
    (岩田正美/大沢真知子編著・
      日本女子大学現代女性キャリア研究所編、青弓社、201年)

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「結婚や出産での離職が日本女性のM字型雇用をつくっている」
という言説に同意しつつ、見過ごされていた「別の理由」を考察。


『ファシリテーション革命ー参加型の場づくりの技法』
          (中野民夫、岩波アクティブ新書、2003年)

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ファシリテーション本5冊目。「教える」から「支援する」。
参加者自身の体験と主体性へのリスペクトをもち、
学びあいの場をつくりだす。
学習運動の集団学習の場も、変える必要を感じる。


『夢をかなえる読書術』(伊藤真、サンマーク出版、2017年)

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そうだそうだと思いながらの一気読み。95%ぐらい同意。
伊藤真弁護士の本への愛を感じました。
深めたいと思ったテーマがあると、
関連する本20~30冊ほど一気に買い込むとか。
考えの違う人の本も意識して読む。大事。


『人間の尊厳保障の法理ー人間の尊厳条項の規範的意義と動態』
                (玉蟲由樹、尚学社、2013年)

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専門書。まあまあ難解。でもこうした読書は力に。
人間の尊厳という人権の核の部分は、
時間や社会のありようとともに射程や具体化の範囲を変化させてきた。
ドイツの議論に照らしつつ深める。