長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「休暇を求めていく大切さ」

先日(22日)の、堺での学習会の感想文を一部紹介します。
休日・有給休暇にしぼった講義でした。

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■有給休暇が人間らしい生活をするうえで必要な
権利であること、人権としてなくてはならない
ものであることを学んだ。労基法で最低限の休暇
が取れない現状を使用者が放置していることにつ
いて、配慮義務違反であり、労基法を守れていな
いとの考え方について、新しいものであった。

■グループに分かれて有給休暇についてディスカッ
ション。民間の労使関係の健全な企業では100%
取れている反面、公務労働者が取りにくい状況が
よくわかりました。「立場の弱い非正規労働者が
余暇をとれる職場に。誰も置き去りにしない」。
学校現場でも非正規の先生が増えているから、長久
先生の言われたことを学校でもやっていきたいです。

■有給休暇制度はたたかって勝ち取ったものだとい
うことがわかった。

■自分の時間をとりもどすこと。人間らしく生きる
ための基本だということがよくわかりました。
せめて1週間ぐらい本当に自分のために自由に使え
る時間がほしいと思いました。休みだけあってもど
うしようもないので、文化的に自分を豊かにするた
めにも、人間らしく生きるための賃金が本当にほし
いものであります。

■「休日・有給」に絞った講演をはじめて聞きました。
ラファルグ『怠ける権利』の紹介がたいへん興味深
かったです。140年前のフランス、労働に没頭する
ことを美徳とする風潮があったとは驚きです。労働を
苦役と捉えるより、美徳とするのは日本が特異なのだ
と思ってました。有給をとろう、と周りの人たちに
受け止められる働きかけを工夫することが大切なんで
しょうね。

■各職場の有給の消化率であったり、現状を交流の中
で知ることができ、よかったです。私は保育士ですが、
違った職種の方たちはどうなっているのかも詳しく知
れました。

■ILOの有休条約に「2労働週は分割してはならな
い」という文言が入っていることをはじめて知りました。

■休暇を求めていく大切さ。フランスもバカンス文化は
ここ100年でつくられた。

■有休の大切さがよくわかりました。ポストイットを
使った参加型の方法も。みんなが集中して、自分の
こととして考えていたことが良かったと思います。

■「有給休暇はあるけど全部消化できると思わないで」
とよく言われてきたが・・・(管理に)、取る権利は私た
ちにあるのだということがわかってスッキリしました。
非正規さんが海外旅行に行きたいと相談され、取れる
ようにしたが、管理には「他の人がそんなに取れない
のに、その部だけが取れるのは・・・」と言われた。板ば
さみになりモヤモヤしていたが、今日参加したことで、
自分がその子に有休を取れるように配慮したことは正し
かったと今思った。よかったと思います。

■生活とはなにか、そもそも論を考えることは新鮮だ。
反省やら希望やら。ゲーム形式も和気あいあい。仲間
意識が高まるなあ。

■大切なことを、具体的にいっぱい考えさせてくれる
すばらしいお話。みんなの声もあつめながら。すすめ
方もすごい!

■日本人は働きすぎ。連休の使い方、たしかにわかっ
ていない。連休をとる訓練が必要だと改めて思いまし
た。