4月28日(土)の午前中は、
生協労連の中四国パート部会学習交流会にて講
前半、労働学校でいつもやる「偏愛自己紹介交流
40人でやると、カオス感高まります…!
その後、
労働者の個々の力を集め
以下、講義の概要をご紹介。
一。本日のポイント
*「たたかう力量アップを目指すための学習会」(案内文より)。さて。
①「偏愛自己紹介交流」をしてみよう
②人権感覚を研ぎすませよう
③具体的な課題を具体的に解決するために
二。偏愛自己紹介交流をしてみよう
◇お手元の偏愛マップに記入してください。
◇できるだけ、知らない人と交流しましょう。
三。すべての労働者に、人間の尊厳がある。生活をもった個人。
1。人間の尊厳とは
「人間を非人間的に扱ってはならないこと、人間としてふさ
わしい扱いをすべきことを意味する」
(高橋和之『立憲主義と日本国憲法 第3版』有斐閣、2013年)
「何人も、労働するものは、自己および自己の家族に対して
人間の尊厳に値する生活を保障し、かつ、必要な場合には、
他の社会的保護の手段によって補足される公正かつ有利な報
酬をうける権利を有する」(世界人権宣言23条)
2。人生の時間は、誰もが平等
◇雇われて働く人の共通点―自分の生活時間を切り売りして販売。
使用者に使わせている。
◇時間は有限。1日24時間。1年365日。平均で80数年の寿命。
*あなたの時間の価値と、私の時間の価値は同じ。生活(人生)
の価値も同じ。
*でも雇用形態などで、時間当たりの賃金単価や待遇には大きな
格差が。これは差別。
3。それぞれが「得意なこと」「好きなこと」を持っている
(生活の大変さも)
◇生活(人生)は、1人ひとりにとっての「小宇宙」
―かけがえのない大切なもの
◇さまざまな「顔」をもっている。職場での「顔」はその人の
ひとつの側面。
◇職場の仲間を多面的にとらえよう。労働者も生活者。
対話の切り口にも。
*「私にはない力」を他者はもっている。集団は私より賢いし強い。
四。労働組合の活動に、1人ひとりの仲間の力を集める
1。トレーニングの機会をつくろう
◇学校で教えてくれない、活動の技術―労働組合はみな初心者
*会議の進め方、人の誘い方、団体交渉の仕方、チラシや
ニュースの作り方、学習会の持ち方、方針の作り方、人と
人をつなげる活動(組織活動)・・・。でも、こうした活動
のための「訓練機会」がほとんどない。学校教育でそんな
ことは教えてくれない。
*活動の前提となる「労働組合の目的への理解」「人権感覚」
「労働法の知識」も、みずから学ばなければ、習得する機会
はほとんどない。私たちはみな活動の「初心者」。
◇活動のトレーニングをする場と時間をたくさんつくろう。
◇それぞれの「得意なこと」を発揮できるような「引き出し方」
◇苦手なことはみんなの力で乗りこえる。簡単ではない。1歩1歩。
2。『職場を変える秘密のレシピ47』(日本労働弁護団、2018年1月)
もヒントに
◇「相手の力」と「自分たちの力」。相手の力を上回れば要求が前進する。
*自分たちの力は、大きくなるし、寄せ集めが可能。絵本『スイミー』。
◇基本は1対1の対話―仲間の話を聞こう。耳は2つ、口は1つ。
◇自信を育てる
―無関心や絶望から、力の自覚へ。必ずなにかを勝ち取る構えを。
◇リーダーは職場にいる―みなからの信頼厚い仲間を労働組合へ。
◇具体的な課題を分析し、具体的な戦略を立てる―議論する時間をつくろう。
◇役員請負型の活動がいちばんラク
―小さなことでも、仲間に役割をふろう。
◇勝つことよりも、負けることのほうが多い
―負けからも学び、次の力に。
■こうしたことすべて、トレーニングが必要。座学とともに、実践訓練を。
さいごに:「勇気というものは個人のものではなくて、もっと社会的な
ものかもしれないと思うのです。つまり、仲間がいるからこ
そ勇気が出てくる」(ノーマ・フィールド)