『OTS 実践ガイド』
(香取一昭+大川恒、英治出版、2018年6月)を読み終える。
オープン・スペース・テクノロジー(OTS)とは、
フラットな人間関係のもとで、
自由にアイディアや行動へのエネルギーを生み出す場づくりの手法。
企業やコミュニティでの実践例も参考に。
最近、この手の本読むこと多いですが、
「どんな手法も、その基盤となっている基本哲学を
理解することによって、初めてその真価が発揮され
ると言える」(あとがき)との指摘に同意です。
ここには、運動を発展させるための哲学があります。
応用的に、どんどん取り入れていきたいです。
以下、自分用のメモです。
「問題は、リーダーがいないことではなくて、リーダー
が生まれてくる場がない、あるいは適切な場をつくるこ
とができていないことにある」(21~22P)
「OTSは、安全で安心できるオープンな場を用意し、
ファシリテーターがコントロールを手放すことにより、
リーダーが出現する場をつくります」(23P)
「大切なのは、ミーティングにおける相互作用や会話
の質です。それが、結果の質を左右するのです」(63P)
「『関係性の質』を高めることが全体の成果の質を高
める」(91P)
「ファシリテーターが自分のためではなく、参加者の
ためにそこにいるのだという自覚を持ってその場にの
ぞみ、場に集中すること」(98P)
「『やりたい』という内発的な動機から出たことなら
真剣に取り組むことができて、喜びを感じることもで
きる」(115~116P)
「テーマに対する参加者の問題意識が十分に高まって
いない場合には、いきなりOTSに入っても効果的な
話し合いは期待できません」(119P)