長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「ピースエッグ2018inおかやま」にぜひご参加を

本日(25日付)の「しんぶん赤旗」に紹介されていましたが、
来月15日~17日に、「ピースエッグ2018inおかやま」が
岡山県の備前市であります。

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チラシはこちらです。

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ぼくも、1日目の分科会「暴力とジェンダー」の
準備と運営(当日は講師も)に関わっていますが、
なんといっても、
メイン企画の石岡史子さんのお話、
「なぜホロコーストを記憶するのか」が超絶オススメです。

石岡さんは、NPO法人ホロコースト教育資料センターの
代表をつとめておられ、日本の若い人たちと、
ホロコーストの学びを通して、自分たちがどう行動していくのか、
どんな未来をつくっていくのか、ともに考える活動をされています。

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石岡さんは、こちらの本(2016年出版)の共著者でもありますが、
じつはこのブックレット、昨年2月、夫婦と友人たちで行った
ベルリン旅でも持ち歩いて、とても重宝した一冊なのです。
ベルリンの記憶の文化をていねいに紹介されています。

この本のプロローグで、石岡さんはこう述べられています。

「第二次世界大戦の時、ナチ・ドイツとその占領下の
ヨーロッパで起きた虐殺、ホロコースト。『ユダヤ人』
であるという、ただそれだけの理由で、約600万人が
殺されました。そのうち150万人あまりが子どもでした。
 なぜ、ホロコーストは起きたのか。人間が、同じ人間
を、差別する。生きる価値がないものとして命を奪う。
かたちはちがっても、世界にも、日本にも、異なるもの
を排除してきた歴史は存在します。憎しみはいったい、
どこから生まれたのだろう。それが知りたくて、ヨー
ロッパに残るナチの強制収容所跡をはじめて訪ねたのは、
18年前でした。以来、ホロコーストを生きのびた人びと
に話を聞き、その歴史を教材にして、人間の差別や偏見
を、子どもたちとともに学んできました。
 (中略)
 グローバル化の時代、国や民族を枠を超えて、政治も
経済も、一人ひとりの暮らしもますます深くかかわりあ
っていきます。この共生の時代を、どのように歩んで
いけばいいのか。私たちはどんな社会に生きたいのか。
今なお続く差別や暴力、紛争に、どう向き合っていけば
よいのか。それを考える時、ホロコーストの歴史は大切な
ヒントを与えてくれます。ホロコーストを学ぶことは、
人間を知ること。そして、世界を知ること。
 本書を手にして、『ホロコーストの記憶』をたどる旅
に出かけてみませんか。そして思いをめぐらせてみて
ください。過去をみつめることで、私たちはどんな希望
ある未来をかたちづくることができるでしょう」


若いみなさんには、
ぜひ3日間通して参加していただきたいですが、
石岡さんの講演だけの参加も可能です。

ピースエッグは基本は若い人対象(30代まで)ですが、
石岡さんの企画は全世代参加OK(ただし質問とかはできません)。

メイン企画は9月16日(日)13時30分からです。