長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

暴力とジェンダー。アンコール学習会で。

月曜日(12日)の夜は、
ピースエッグinおかやまのアンコール学習会で講師。
「暴力とジェンダー~戦争から生活まで~」をテーマに問題提起。
12名参加。はじめてのワカモノも。

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エッグのときはジェンダーから入りましたが、
今回は「暴力とは」を考えるところから入りました。
暴力、強者と弱者、人権と尊厳、ジェンダーなど、
言葉をひとつひとつ確認しながら。

さらに、日本軍「慰安婦」について知っていることを
出しあってもらいました。みんな、あまり知らない…。
「慰安婦」にかぎ括弧をつける意味を初めて知った人も。
実態の本質は、軍隊による組織的なレイプであること、
さらに、日本軍の特質と日本社会のジェンダーもからめながら。

そして、なぜ歴史や加害の事実に向き合うのか、
ジェンダーと軍隊の親和性、
現在の性暴力問題とのつながりも考えてみました。


以下、何人かの参加者の感想文です。

■「ジェンダー」とは、「暴力」とは…。1つひとつの
言葉にこだわることの大切さを感じた。「暴力」はなぐ
るけるのようなイメージだったけど、人権侵害をしてい
るという言葉にハッとした。戦争も殺し殺されるだけで
なく、ありとあらゆる人権を侵害することにつながるん
だと思った。加害者の人権、被害者の人権も侵害して
しまう戦争というとらえ方をこれからもっとしていきたい。

■慰安婦問題が教育から消されていて、「教育は大事だ」
という意見がありました。歴史を学ぶときに、なぜ学ぶ
のかを認識していないと、「へー。そんな事があったん
だ」で終わってしまうので、ただ教科書に書き込めばい
いという事ではないだろうと思いました。

■まだまだ氷山の一角。もっともっと人権感覚をみがける
社会になりたい。

■「慰安婦」について知ることは辛い気持ちになるけれど、
やっぱり歴史から学ばないと今のジェンダーの問題や
個人の尊厳が守られないし、社会がすすんでいかないな
と思った。声を上げた人がバッシングされるのは本当に
辛いなと思った。そういった人が守られる社会になれば
いいなと思った。