最近読み終えた本。
あまり難しい本は敬遠気味。小説多し。
3月は軽い本ばかりになる気がする。
『誰も置き去りにしない社会へ 貧困・格差の現場から』
(平松和子・鳫咲子・岩重佳治・小野川文子・吉田千亜・上間陽子
・飯島裕子・山野良一・荻野悦子・中嶋哲彦、新日本出版社、2018年)
雑誌『前衛』の掲載時に読んだものが半分ぐらいかな。
やっぱり上間さんの視点と実践がすごい。
『誰か Somebody』(宮部みゆき、文春文庫、2007年)
ミステリー小説…とはちょっと違うような。
ハラハラドキドキはいっさいなく、ほんわか進む感じ。
『オバマのアメリカ~大統領選挙と超大国のゆくえ』
(渡辺将人、幻冬舎新書、2008年)
とある目的を持って読み進めたが、収穫はイマイチ。
でもまあ、勉強になる部分もあった。
『いま、〈平和〉を本気で語るには』
(ノーマ・フィールド、岩波ブックレット、2018年)
北海道宗教者平和協議会での講演録。
現状を落ち着いた眼でとらえながら、希望を語りたい、
希望をつくる小さな勇気を、の語り。
ノーマ・フィールドさんらしいお話。
逆さまの全体主義に抗うために。
『物流危機は終わらない~暮らしを支える労働のゆくえ』
(首藤若菜、岩波新書、2018年)
モノを運ぶ労働は見えにくい。
しかし、体を流れる血液と同じで、血流がとまると、
その部分は壊死してしまう。
ヤマト運輸から零細トラックドライバーまで、
その労働環境を労使関係の視点から分析。
『バラカ(上)』(桐野夏生、集英社文庫、2019年2月)
こどもの人身売買、悪魔的な性行者、
そして大震災と原発事故…。
人間の弱さや醜悪さを描く桐野文学らしさ満載。
『バラカ(下)』(桐野夏生、集英社文庫、2019年2月)
東日本大震災と福島原発事故(小説では4基すべて爆発)を
舞台背景にし、人々の狂気を描く。
桐野夏生は、よくわかってる。
モヤモヤした終わり方もよし。安易に希望は語れないな、ほんと。