長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「ストは労働者の権利だから」

21日(土)付の毎日新聞「経済観測」。
加藤出「フランスのストに思うこと」より。

年金改悪に反対して長期化するストライキ。パリに数日滞在しての雑感。

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「日本で市民がこんな迷惑を被ったら『労働組合は身勝手だ』
と怒りが沸き起こるだろう。しかし、パリでは『ストは労働者
の権利だからしかたがない』と受け止める人がけっこう多い」

「フランスではデモやストはあたかも民主的な政策決定の
プロセスのひとつのようであり、政府はそれを恒例行事の
ように乗り越えなければならない」

「人々のリタイアに対する考え方が違う。『仕事をやめて早く
年金生活に入りたい』と切望するフランス人は多い。この
年金改革案には、従来より数年長く働かないと受給額がやや
不利になる仕組みが入っているのだが、それにすさまじい
反発が生じた」

「労働組合の強さもあって、フランスの方が賃金が顕著に
伸びており、内需主導で安定成長…。1人あたりの国内総
生産(GDP)でもフランスが若干日本を上回る。ストもせず、
フランスよりも長時間労働に励んできた日本人としては
悲しい面がある」