長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

感想文を深めるだけでいい授業ができそう

先週火曜日(7日)の
ソワニエ看護専門学校の授業(今年度6回目)では、
「生活と働くこと」というテーマで、
日本の労働者の現状ふくめいろいろ話をしたのですが、
各自の体験や認識ふくめ、さまざまな感想文がでてきます。

明日(14日)の授業は、看護の労働運動の歴史を話して、
さらに学生さんに考えてほしいと思っています。
以下、先週の感想文の一部です。


■私はまだアルバイトしたしたことがなく、少し社会に
出るのが怖くなった。もう少し本来の社会の在り方を
政府は見つめ直すべきなのではないかと思った。働きや
すい社会にするべきである。

■働くことで生活が成り立っている以上、働かないとい
けない。もちろん人によって仕事が生活へのモチベーシ
ョンとなるかもしれません。でもあまり生活(時間)を
切り取ると人間らしい心の豊かさを失ってしまうような
気がします。しかし、最近は労働条件を選んでいられな
い人が多いのも実情なのかとも思います。

■私も何度も社会人として職場を変えてきたが、1回も
労働組合をみたこともないし、時にはタイムカードなど
労働時間の偽造的なこともされた。今度こそ普通の職場
につとめたいと思うが、条件をみてもよく分からない
ことがある。ぜひともチェックポイントを教えて頂きたいです。

■今、学生で、賃金や労働時間について考えることが
ガクンと減ったが、今回の授業で、そういえば社会人だっ
た私はよくもまああんな安い賃金で長々とまじめに働い
ていたなあという怒りが再発した。安い賃金で働いている
と自分の価値がだんだん下がってくるように感じてくる
ようになり、本当によくないので、ガッツリ金をもらって
いきたい。

■女性は、家事・育児・介護も背負っているうえに、仕事
(収入)の面でも、弱い立場にあって、知ってはいましたが、
この問題に向き合うたびに、腹が立ってくるので、あまり
考えないようにしています。こういう風に、現在のこの
状況を変えることを諦めている人は多いと思います。
それは、男性でももちろんあると思いますが…(労働環境等)。
どうにかならぬかー。

■労働時間について疑問に思うことがあります。1日8時
間を上限として労働基準法で決められています。8時間
というのは上限です。これ以上働くなら、サブロク協定を
出し、割増賃金の支払いが必要です。上限なんです。8時
間は。それなのに8時間を所定労働時間としている雇用主
のなんて多いことでしょうか。これ以上働かせてはいけ
ないラインが上限なのに、就業瀬規則で決めています。
どうにかならないでしょうか。しんどいです。6時間労働
くらいで生活できるようにしてほしいです。それで企業が
つぶれるなら、そんな企業はつぶれろと思います。良心的
な経営が出来ないなら、労働基準法のほうを変えてほしい
です。