長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「身近な人と政治の話を」

 きのう(23日)は、85期岡山労働学校の第2講義があり、
先週に引き続き17名が参加。

講師は、岡山市議(共産党)の田中のぞみさん。
ご自身の歩みを中心にお話は展開し、
そのときそのときで学んだこと、考えていたことを
紹介しながら、講義はすすみました。

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1975年8月15日生まれ。終戦記念日に生まれたので、

永久の平和を望んで「のぞみ」と名づけられた。

 

玉野の高校を卒業後、高知の大学へ。

高知ではほんとうにいろんなアルバイトをして、

「やりたいことをどんどんやる」タイプだったこと。

 

23歳のときに、中学校の社会科講師として岡山県内の中学校に。

お金をためて、ずっと憧れていた海外生活にふみだします。

単身、おとずれた先はニュージーランド。

語学学校に約半年通いながら、いろいろな国の人に出会い、

いろんな価値観にふれたということです。

南京出身の青年には、日本の戦争・歴史認識も学びました。

日本文化のいいところ、悪いところも見えてきたとのことでした。

 

その後、JTBのニュージーランド支店で働き始め、

クィーンズタウン営業所で現地ガイド兼営業所デスクを2年半。

その後、オークランド本社に転勤。そのときは、労務条件改善を

めぐって、大騒動になったことも。

 

ちなみに、ブレイクタイム、ということで、

ニュージーランドのお国柄や社会保障、教育などのこと。

政治のことについても、お話していただきました。

 

そして、29歳、2005年3月ビザ切り替えタイミングでJTBを退職。

そのとき、一時帰国したのが、運命の分かれ目でした。

 

一時帰国していたとき、高校時代の同級生が、瀬戸内市議選に

日本共産党から立候補。1週間泊りがけで支援に行くことに。

そのとき、日本共産党の姿勢や政策に感銘し、入党。

そして、同じく手伝いにきていたパートナーとも出会いました。

そして、ニュージーランド行きをやめ、岡山で生きる決意をしたそうです。

 

それまで、「自分の夢」「自分のやりたいこと」を中心に

生きてきた田中さんにとって、

「社会のため」「人のため」にこんなに頑張っている人がいるんだ、

と、カルチャーショックと刺激を受け、

そういう生き方に強く共鳴したとのことでした。

 

 

岡山に帰ってからは、ふたたび社会科講師として半年間

働いたり、ベネッセグループの会社で働いた経験をお話されました。

 

そして、2007年1月に結婚、2009年6月に第1子を出産。

育休中に市議会議員選挙への立候補要請を受け、決意。

日本共産党に大きくなってもらいたい、そのために、

もっと自分にできることがあるならば、という思い。

同級生議員の影響も。

子どもが生まれて、この子たちの未来のために、

社会を変えたいという思いが強くなったそうです。

 

話は後半、じっさいに議員になってからのことに。

2元代表制・・・市長と議会の2つの車輪。議会は議決権をもち、

市制を監視・評価する。

政策提案を行う。

市民と一緒に政治を動かす・・・子どもの医療費無料化拡大、保育園増設、

国保料据え置き、就学援助etc

生活相談・・・じつにいろいろな相談が市議には寄せられる。解決しないことも多い。

日本共産党をもっと知ってもらう

 

このあと、議会のなかでの田中さんの経験談が

あれこれと。市議会に傍聴に行くことも大切ですね。

 

もっと身近に政治を語りあう雰囲気が日本でも

できたらいい、と語られました。そのとおりだと思います。

 

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以下、参加者の感想文です。

 

◆田中さんのお話、とても楽しく聞くことができました。

生活の中で目の前のことに精一杯になり、政治のこと

どころではないけれど、自分の、家族の、子どもたちの

未来のために、いろんな人とつながり、話し合っていき

たいと思いました。

 

◆田中のぞみさんのこと、あまり知らなかったんですが、

今日はじめてお話をうかがい、とてもがんばってるんだな、

と思いました。小さなお子さんがいるママだからこそ出来る

こと、考えつくことがあると思うし、若いからこその力も

あるますし、応援したいと思います。市民の声を代表して

議会で大変な思いをされていると思いますが、一度二度と

議会をのぞきに行って応援したいと思います。

 

◆市議会の様子が聞けてよかった。やっぱり市民1人ひとり

が声をあげないと議員はしっかり仕事ができないと思った。

市民が安心して暮らせるようにするのが議員の仕事だし、

ニュージーランドの医療や教育のように無料化をかちとって

いけるようにがんばりたい。

 

◆田中さんは、地元の議員さんなのですが、初めてお話を

聞きました。思っていた以上にステキな方で、将来も有望

だなと思いました。ニュージーランドの話も、議会の裏話も

おもしろかったです。議会の話はもっと聞きたいなと思い

ました。

 

◆ニュージーランドでのことを聞いて、バイタリティがあるな

あと感心しました。それが議員になるという方向性をつくった

のだと思いました。

 

◆議員になる前の自分史がとても面白かったです。ニュー

ジーランドで働いたことや、福祉・教育のちがいも、今の市政に

生かされているのかな・・・と思いました。岡山市議初の産休・

育休ということを聞いて、もっとそういう人がふえてほしい、

子育ての声を市政にとどける人が本当に必要だと思いました。

 

◆ニュージーランド行きをやめて岡山に残ることを決意する

なんて、出会いって、すごいな・・・。市議会の様子をきいて、

身近なところでされていることだけに、おもしろいと思いました。

 

◆すごくエネルギーのある、すてきな人だなと思いました。

もっと身近な人と政治の話ができたらいいな☆

 

 

以上。

 

 

なごみ(終了後の有志参加の交流会)には、

17名中13名が参加という高参加率。

なかなかよい感じですすんでおりますね。

 

明日はふれあいコンパです!