長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「言葉が人格をつくる」・・・その通りだなと。

きょう(3日)の午前中は、

ソワニエ看護専門学校での6回目の授業。

「人間の言葉について」でした。

 

 

読書日記は、『満月の夜、母を施設に置いて』(ひとつ前の記事参照)。

詩集なので、詩をいくつか朗読する形で紹介しました。

みなさんなかなか印象に残ったようです。ぜひ読んでほしいな。

 

 

以下、講義の感想文です(一部)

 

 

◆私にも認知症の祖母がいます。私の名前も私が

孫だということも忘れてしまっている。でも、私が

「ばあちゃん」と呼ぶと反応してくれること、笑って

くれることが何より嬉しいです。

 「がんばってください」とよく受験前に親、先生、友達に

言われた。でも、私はがんばっているし何をがんばれば

いいのか、私はがんばっていないのかと思った。その時

「がんばろう」という言葉がすごく抽象的なものだと感じた。

 

◆たくさん本を読もうと思った。言葉をたくさん残して

みたいと思いました。この紙に書いた言葉もすてたり、

消したり、紙が痛んだりしなかったらずっと残るんだ

ろうかと、ふと思った。

 『がんばれ』という言葉は私はきらいです。なるべく

使いたくないです。自分が言われるぶんにはなんとも

思いませんが、相手にはかけようとは思いません。

 

◆言葉の力を学びました。言葉がなければ私は生きて

いけません。毎日、毎日、考え事をしています。そのたびに

言葉をつかっています。言葉の力、言葉のすばらしさを

感じました。私は日記をたまに書いています。それは

一生残るものです。これからも書くことを大切にして

いこうと思います。友達などに手紙を書くこともいいかなと

思いました☆

 

◆『満月の夜、母を施設に置いて』という本の内容を

きいて、今、認知症患者は増える中、それを介護する

側の悲痛な心の叫びを感じました。詩でありながらも、

思いのたけをぶつけた文に、考えさせられました。

一度読んでみようと思いました。

 

◆人の人間性は、言葉を知っているか、知らないかで

大きく違ってくると思います。色々な言葉を知っている

だけで賢く見えたり、会話をする際、様々な言い回しが

できて、人との付き合いも上手く出来るようになったり、

そうすることで色々な人と交流が深められるようになり

ます。そして、また新しい出会いから新しい言葉や新しい

知識を身につけて人間性をゆたかに、高められると思い

ます。私は、まだまだ知らない言葉ばかりですが、本や

新聞を読むなり、人間性を高めていきたいと思いました。

そして、看護師になる上で、患者さんやその家族に対し、

どういった言葉をかけたら良いのかをしっかり考えて

いきたいと思います。

 

◆人がどれだけ多くの言葉を知っているかはとても大切

なことだと分かった。言葉が少ないと、自分が思っている

ことが相手にうまく伝わらず、誤解を生み続けたり、知らない

うちに傷つけていたりするからだ。医療従事者になる

私たちは多くの人と出会うため、この3年間、出会いを

大切にして、多くの人と会話をし、視野を広げていきたい。

 

◆痛みだけでも、たくさんの言葉があった。それを使い

分けることのできる自分たちはすごいと思った。

 

◆頭の中で言葉を使わずに考えることができなかった。

そう考えると、毎日、たくさんの言葉を使っていることが

わかる。その毎日の言葉の積み重ねが自分をつくって

いると思うとすごいことだと思える。

 言葉には温度があると思う。熱い言葉や冷たい言葉。

ぬくもりのある言葉。あたたかい言葉。時には何も感じ

ない言葉。そんなたくさんの中から相手の心の温度を

感じながら投げかけないとその言葉の思いは伝わらな

いんだろうと思う。

 

◆しゃべった言葉は消えてしまうけど、書くと消えずに

残る。書くと何十年何百年と残るのだから、普段生活

している中で意識していなかったけど、よく考えると

すごいと思った。看護師は看護記録を書いたりコミュニ

ケーションをすることが大事だから、あらためて、書く

力をつけたいと思った。

 

◆言葉は深く、おもしろいなと改めて思いました。

だし、「言葉」というのは私たちの生活から外すことの

できないものだなと改めて感じました。言葉というのは

とても便利なものではあると思いますが、使い方を

あやまると人に不快な思いをさせてしまう可能性が

あるので気をつけないといけないと思いました。

 

◆『満月の夜、母を施設に置いて』を聞いて、認知症の

方も、認知症を看護する方(家族)も、言葉で言い表せ

ないくらいの大変さがあると思います。先が見えず、

外に出ることもできず、不安でしかありません。そして、

すべての認知症の方が、短期ステイ・デイケア等を

利用することは出来ません。それは、家族が認知症と

認めたくない、又は、短期ステイやデイケアは予約が

いっぱいですぐとれないからです。もっともっと社会が

認知症、認知症を看護する人(家族)を理解し、不安を

少しでも軽減できるような世の中を急いでつくって

ほしいです。

 

◆私が今回の授業で印象的だったことは、はじめの

詩のなかにあった「死なせてください」と連呼するおば

あさんの話です。そのような患者さんがいることも

驚きですし、私が看護師になったら何と言ってあげら

れるか心配になりました。

 

◆日々の出来事をブログに書いていますが、言葉の

表現力の少ない私・・・。やはり本を読んで、言葉の力を

つけていきたいなぁと思いました。言葉を磨き、素敵な

言葉を発することのできるヒトになりたいです。

 

◆「言葉が人格をつくる」。まさにその通りだなと納得

しました。その人の発言で相手に苦手意識を持つことも

あれば、好意を持つこともある。