2本の胸をうつ映画をみたので、紹介します。
『くちづけ』
知的障害者とその家族の葛藤や喜怒哀楽。
イタリア映画の『人生、ここにあり!』とも共通するテーマが。
つねにグループホームの中で
ストーリー展開をしていて、なぜ?と思ったけど、
舞台演劇が最初とわかり納得しました。
知的障害者にかかわる人の評価も知りたいな。
さいごのエンドロールで、「うーやん」の役者の
方が原作と脚本をつくったことに、たまげました。
『約束―名張毒ぶどう酒事件・死刑囚の生涯』
いろんな涙が出ました。
希望は、奥西勝さんの冤罪をはらそうとする人びとの奮闘と絆。
でも、たった1度の人生を、
こんなふうに狂わされていいのか。
そのことへの深い憤り。
警察権力によって無実の罪をきせられ、
司法権力によって裏切り続けられる。
日本国憲法がある国で、こんな無慈悲なことがあって
よいのだろうか。
日本の司法はほんとうに変われるのか。絶望的にすら思えてくる。
でも、たたかうしかないんだよなー。つらい。
司法ともたたかわなければいけない現実。
私たちも冤罪に巻き込まれる可能性はいつでもある。
多くの人に観てもらいたい映画。
ぼくは20歳のときから救援会に入っているので、
名張毒ぶどう酒事件のことは何べんも活字で見ましたが、
やっぱり映像の力はすごいですね。
ほんとうに、よくわかりました。
よくぞこうした映画をつくってくれました。
役者さんの演技も素晴らしかったです。
そして放映してくれたシネマクレールにも感謝です。