きのう(17日)の午前中は、ソワニエ看護専門学校での
8回目の授業でした。
読書日記は『死に逝くひとへの化粧―エンゼルメイク誕生物語』
授業内容は、「ものの見方考え方(2)―変化とつながり」でした。
学生さんの感想文はいつもおもしろいのですが、
授業の改善点も教えてくれるので、ありがたいです。
以下、学生さんの感想文です(一部)
◆私は祖父を亡くしたとき、エンゼルメイクに立ち合いました。
メイクしてくださる方は、家族の要望をしっかり聞き、きれいに
メイクして下さいました。私は、すごく感動しました。言葉では
あらわせることが出来ないような不思議な気持ちになりました。
すごく感謝の気持ちでいっぱいになりました。『死に逝くひとへ
の化粧』を読んでみたいと思いました。
◆『死に逝くひとへの化粧ーエンゼルメイク誕生物語』を聞いて。
私は前職で一度、「死に逝くひと」に化粧をさせてもらったことが
あります。この時は、「死に逝くひと」の家族を部屋に入れること
はなく、私含め職員2人で行いました。「死に逝くひと」が家族と
対面したとき、家族の人は「おばあちゃん、きれいにしてもらっ
て~」と言いました。今日、『死に逝くひとへの化粧』を聞いて、
ただきれいに化粧するだけではいけなかったことに気づきました。
「死に逝くひと」の生きてきた道を家族から聞き、また、以前、化
粧は薄化粧だったのか、厚化粧だったのか、口紅はいつもは
何色を好んでいたのか等。生きていたとき、輝いていた頃のそ
の人らしい化粧をするべきでした。看護師になったら、「死に逝
くひと」へ、また化粧をさせてもらう機会もあるかもしれません。
その時こそは、その人らしい化粧をしたいと思います。
◆もし、私の親が死んだ際には、エンゼルメイクをすることには
反対です。今まで生きてきた証しである顔のしわやしみのひとつ
ひとつを隠さず、あるがままの姿で、最後は見送ってあげたいか
らです。
◆確かに何でも「どうせ」という言葉ですべてをあきらめようとし
ていた時があった。勉強でも、どうせしてもできないから、友達
関係でもどうせ相手は~など、勝手に思い込み、理解しようと
しなかった。けど勉強などは積み重ねの努力で変わってくるし、
相手と言葉で話し合うと変わってくると思った。だから私はどう
せという言葉であきらめるのはやめる。
◆“コツコツ”これこそ僕が苦手とすることであり、無かったから
こそ、人生損している要因である。分かっているのだが、なか
なか出来ない。人間とは悪い方向へ自然と向いてしまうものだ
から、どこかで意識を変えなければならない。
◆私も普段「どうせ」という言葉をよく使ってしまいます。相手に
対してもそうだけど、自分自身に対してもよく「どうせ」と思った
りしています。「どうせ」とくくって始末してしまったらそこでおわり。
成長がない。ということを改めて感じました。
◆無理やストレスは成長するために必要だという意見には賛
成です。しかし現在の日本社会はストレスが必要以上にたま
ることのほうが多いのではないかと思います。成長するために
必要なことだからと無理をさせて体や心を傷つけることのほうが
多い社会には反対したいです。
◆変化を見逃さない感度のよいアンテナ。私は、柔軟な人間で
はないと思う。感度のよいアンテナを持っていない。できるだけ、
人の話を色眼鏡で見ずに、聞くことを心がけたい。聞き上手に
なりたい。友人や同僚も大切にしていきたい。自分とは違う意見、
考えを持った人を大切にしていきたい。
◆「変化」や「今の自分」・「なりたい自分」という言葉、矛盾といっ
たものを聞くと、今のつめ込み型の勉強は自分を成長させるの
だろうかと思う。○と×しかない問題は変化もなく、揺れる自分の
中で自分の思う自分を見つける余地がない。そういった意味で
こういった授業は大切だと思った。変化する自分や変化する他人
を受け入れるほどの時間を僕たちは持っているのだろうか。どこ
かで優先順位をつけて決めつけてしまわなければいけない現実
があるのではないだろうか。でもそれでも自分の可能性、他人の
可能性を信じることが大切。
◆私は社会人ですが、社会に出てすぐの頃は、思うように仕事が
できず、壁にぶつかった事があります。何度も似たような事で失敗
し、自分のことが嫌いになりそうでした。しかし、色々な人に助言
をいただいたり、本を読んだりして、少しずつ理想の自分に近づ
いてきました。いきなり変わることは難しいですが、時間はかかっ
ても、意識さえすれば、人は変わることができると実感しました。