長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

原因のない結果はない

きのう(24日)の午前中は、ソワニエ看護専門学校での

9回目の授業でした。

 

読書日記は『麻酔はなぜ効くのか?』

 

授業内容は、「ものの見方考え方(3)―弁証法的思考のために」でした。

哲学で必要な概念(カテゴリー)のお話でした。

「きょうは15回のなかで一番難しいかもしれません」と

前置きしつつ、

「本質と現象」「原因と結果」「偶然と必然」

「可能性と現実性」「個別と一般」

について、それぞれ説明。

例えなどをつかってがんばって説明しましたが、

やはり難しかったようで・・・。

 

 

以下、学生さんの感想文です(一部)

 

 

◆「麻酔はなぜ効くのか?」を聞いて、「痛み」を

いろいろな方面からとらえていてわかりやすかった。

人が感じる痛みは、人それぞれで、知らないあいだに

人を傷つけてしまっていたりもするんだろうと思う。

人の痛みをすべてわかることはできないが、痛い

だろうと理解する努力は必要だと思う。

 

◆「目に見えない痛み」ほど、怖いものはないと

思います。私は、痛みを与えたことも、与えられたことも

あります。知らず知らずの内に、他者を傷つけている

ことは、あると思います。日々成長なので、今回学んだ

ことを教訓にして人の痛みを理解して、まず人を

傷つけないようにしたいと思います。そして、他者から

傷つけられたとき、何故、相手は傷つけるのか、怒る

前に少し考えてみたいと思います。

 

◆痛みは、あまり好かれるものではありませんが、

それを感じることで正常か否かが分かったり、治療が

出来たりします。「人として重要性のあるもの」。

私はそう思いました。

 

◆こんなに物がたくさんあって幸せに見える日本の

中でも、貧困があって餓死する人がいるのだと聞いて

とてもびっくりしました。

 

◆いままでの授業の中で、一番難しかったと思います。

哲学的なことを考えると、疲れます。一般と個別については、

聞いたことがなかったので、勉強になりました。

 

◆「必然」と「偶然」。ふだんよく使いますが、改めて

考えてみるととても難しく感じました。ソワニエでみんなと

出会えたのも「偶然」の中の「必然」なんだろうか。

ロマンチックですね☆

 

◆私が看護師に将来なる「可能性」がある。だから、

これからも努力して現実にしたいと思う。夢(可能性)を

1つ1つクリアしたい。

 

◆結果には原因がある。あたり前のような考えであるが、

改めて見つめ直すと納得できる。この両者の因果関係を

よく理解しものの見方として押さえることで人生の見え方

は大きく違ったものとなるだろう。

 

◆偶然と必然が、とても不思議な話だった。

 

◆看護師にとっても、因果関係はとても大切なことだと

思います。患者の病状(結果)だけを見ていては、何も

分からないので、どうしてその病状が起こったのかという

原因を見ることが重要だと思います。

 

◆原因・結果、必然・偶然、可能性・現実性、一般と個別。

今まで生きてきて、これらのことを意識したことはありません。

これらの言葉を意識して出来事を見ていくと違う角度から

見ることができそうだと思いました。

 

◆「物事には必ずそれなりの理由がある」と、私は幼い

頃から親に教えられてきました。何かを教えられる際には

「○○だから○○しなさい」とよく言われたものです。

おかげで、仕事などで作業するときも、何のためにやるのか

考えることができますし、買い物に行って商品を手に

取った時も、どういう経緯でここにあるのかたまに想像

したりします。そうやって考えたり、想像したりすることで、

人生が少し面白くなるような気がします。

 

◆原因のない結果がないという言葉にすごく反応しました。

すべてのことに原因があり、その原因をつきつめて次に

生かすことはとても大事なことなのだと思いました。

結果を出して終わりでなく、失敗をしても成功しても

原因をつきとめようと思いました。それをくり返すことで、

人生が良いものになるのではないかと思います。

なので原因をしっかりとすべてのことに対して考えて

いこうと思います。