きのう(24日)の午前中は、ソワニエ看護専門学校での
9回目の授業でした。
読書日記は『麻酔はなぜ効くのか?』
授業内容は、「ものの見方考え方(3)―弁証法的思考のために」でした。
哲学で必要な概念(カテゴリー)のお話でした。
「きょうは15回のなかで一番難しいかもしれません」と
前置きしつつ、
「本質と現象」「原因と結果」「偶然と必然」
「可能性と現実性」「個別と一般」
について、それぞれ説明。
例えなどをつかってがんばって説明しましたが、
やはり難しかったようで・・・。
以下、学生さんの感想文です(一部)
◆「麻酔はなぜ効くのか?」を聞いて、「痛み」を
いろいろな方面からとらえていてわかりやすかった。
人が感じる痛みは、人それぞれで、知らないあいだに
人を傷つけてしまっていたりもするんだろうと思う。
人の痛みをすべてわかることはできないが、痛い
だろうと理解する努力は必要だと思う。
◆「目に見えない痛み」ほど、怖いものはないと
思います。私は、痛みを与えたことも、与えられたことも
あります。知らず知らずの内に、他者を傷つけている
ことは、あると思います。日々成長なので、今回学んだ
ことを教訓にして人の痛みを理解して、まず人を
傷つけないようにしたいと思います。そして、他者から
傷つけられたとき、何故、相手は傷つけるのか、怒る
前に少し考えてみたいと思います。
◆痛みは、あまり好かれるものではありませんが、
それを感じることで正常か否かが分かったり、治療が
出来たりします。「人として重要性のあるもの」。
私はそう思いました。
◆こんなに物がたくさんあって幸せに見える日本の
中でも、貧困があって餓死する人がいるのだと聞いて
とてもびっくりしました。
◆いままでの授業の中で、一番難しかったと思います。
哲学的なことを考えると、疲れます。一般と個別については、
聞いたことがなかったので、勉強になりました。
◆「必然」と「偶然」。ふだんよく使いますが、改めて
考えてみるととても難しく感じました。ソワニエでみんなと
出会えたのも「偶然」の中の「必然」なんだろうか。
ロマンチックですね☆
◆私が看護師に将来なる「可能性」がある。だから、
これからも努力して現実にしたいと思う。夢(可能性)を
1つ1つクリアしたい。
◆結果には原因がある。あたり前のような考えであるが、
改めて見つめ直すと納得できる。この両者の因果関係を
よく理解しものの見方として押さえることで人生の見え方
は大きく違ったものとなるだろう。
◆偶然と必然が、とても不思議な話だった。
◆看護師にとっても、因果関係はとても大切なことだと
思います。患者の病状(結果)だけを見ていては、何も
分からないので、どうしてその病状が起こったのかという
原因を見ることが重要だと思います。
◆原因・結果、必然・偶然、可能性・現実性、一般と個別。
今まで生きてきて、これらのことを意識したことはありません。
これらの言葉を意識して出来事を見ていくと違う角度から
見ることができそうだと思いました。
◆「物事には必ずそれなりの理由がある」と、私は幼い
頃から親に教えられてきました。何かを教えられる際には
「○○だから○○しなさい」とよく言われたものです。
おかげで、仕事などで作業するときも、何のためにやるのか
考えることができますし、買い物に行って商品を手に
取った時も、どういう経緯でここにあるのかたまに想像
したりします。そうやって考えたり、想像したりすることで、
人生が少し面白くなるような気がします。
◆原因のない結果がないという言葉にすごく反応しました。
すべてのことに原因があり、その原因をつきつめて次に
生かすことはとても大事なことなのだと思いました。
結果を出して終わりでなく、失敗をしても成功しても
原因をつきとめようと思いました。それをくり返すことで、
人生が良いものになるのではないかと思います。
なので原因をしっかりとすべてのことに対して考えて
いこうと思います。