土曜日(12日)は、全労連中国ブロック労働学校でした。
広島の神田山荘というところが会場。
全3講義を1泊2日でするというもの。
講師は、岡山・広島・山口の学習協で分担し、
わたしは第1講義
「人間らしく生き・働くことと労働組合」を担当しました。
広島を中心に、中国5県から70名近くの参加者でした。
はじまる前の会場の雰囲気。
第1講義は、13時20分から15時まで。
労働組合の基礎の基礎の部分です。
だいたい以下のようなことを話しました。
団結するとは何か、
労働者とは誰のことか。
労働力を売り続けていかなければいけない存在。
労働力商品は、自分の生命活動と一体のもの。
だから、健康で安全に労働力の再生産ができる
「働き方」でなければならない。
労働力の再生産とは、どういうことか。
「時間を決めて」働くことの意味。
「命の安売り」をしてはならない。
生産手段をもっている資本家は、
雇用する側(選ぶ側)であり、雇われる側の競争環境を
利用し、圧倒的に強い立場に。
日本の労働者の賃金依存率の高さ。もの言えぬ存在に。
「働かなくても食っていける道」や「ヒドイ働き方は
拒否する道」をつくっておく必要がある。
競争を制限する力は、労働運動。
伝家の宝刀はストライキ。
ストライキの意味について。
労働組合の歴史から学ぶ。
イギリスでの産業革命-道具から機械へ
労働者の状態の極度の悪化。
エンゲルス『イギリスにおける労働者階級の状態』
ナイチンゲール『看護覚え書き』
個人的な抵抗、「痛み」の緩和-生きるために
盗み、暴動、機械うちこわし・・・失敗
パブでの共済活動
ストライキ(いっせいに仕事放棄)の発明
さらに恒常的な団結の組織、労働組合をつくりはじめる。
パブで労働組合が生まれた、その教訓は、
お酒を飲んだことではなく、労働者が「集まった」こと。
しかし、すぐに弾圧が。
イギリスでは1799年に団結禁止法。
日本でも1900年治安警察法。
団結禁止法を撤廃させるのに25年、
ストライキをしても罰せられないようになるまで
約100年、イギリスの労働者はたたかった。
労働組合の性格と任務
労働者なら誰でも入れる(大衆性)-雇われ組、みんなカモーン。
たたかう組織(階級性)-わたしら、きちんと言うこと言うで!
大衆性と階級性統一の難しさとおもしろさ。
決定的に大事なのは労働組合民主主義。
労働組合の任務(3つのたたかいの分野)
経済闘争、政治闘争、思想闘争(学習教育活動)
・・・
はい、ここから後半の「労働者と労働組合の権利」を
話す予定だったんですが、なんとタイムアップ。
後半のレジュメはまったく消化できませんでした・・・。
もうしわけありません。ペース配分の完全な失敗です。
まあ、しかし、みなさん熱心に聴いていただいて、
ほっとしました。
労働運動の本質、労働組合の原則をつかむことの
大切さが伝わっていれば、うれしいです。
さて、続いての第2講義は
「労働者・労働組合の要求と課題」というテーマで、
広島労学協の山根岩男事務局長が講義。
中国新聞の労働者の方で、
ご自身の経験もふまえながら、
ブラック企業、もうけ第一主義の問題、
要求について、人間らしく生活できる賃金、
労働時間問題、リストラ「合理化」、
男女平等、日米安保の問題
など、幅広い内容を、わかりやすく講義。さすがです。
講義のあとは、
18時前から夕食交流。
各県のみなさんと楽しく交流。
19時半頃には健全に終了。
わたしはそのまま広島駅へ。
そして岡山へ戻りました。
2日目の様子はわからないのですが、
第3講義とグループ討論の時間でした。
さて、この学びの成果が、
今後どのように生かされるのでしょうか。
学習運動もしっかり応援できればと思います。
参加されたみなさん、おつかれさまでした。
ありがとうございました。