長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

下町、15歳からの、テツガク

最近読み終えた本。

 

 

『下町ロケット』(池井戸潤、小学館文庫、2013年)

 

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おもしろい。

久しぶりの池井戸作品一気読み。

町工場のこだわりの仕事、好きです。

 

 

 

15歳からの労働組合入門』(東海林智、毎日新聞社、2013年)

 

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新聞記者の著者らしく、徹底して「人」にこだわっている。

「固有名詞をもつ労働者」の働き、環境、葛藤などから、

現代の労働問題をえぐっていく。

 

人間の尊厳とは、やっぱり自分の存在価値を

否定されないことだろう。「取り替え可能」なモノ扱いは許せない。

憤りと怒り。

 

そして「つながる」ことの希望。

労働組合の存在性。良書。必読。

 

 

 

 

『自分をつくるテツガク』(八塚憲郎・萩倉良編著、旬報社、2014年1月)

 

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高校教諭たちが、代表的な哲学者14人の思想や考えを紹介。

ハンナ・アーレントが興味深かった。さらに学びたい。

 

全体的によく練られた内容だが・・・。

哲学を教えるというのは、ほんとうに難しい。

 

参考文献がたくさん紹介されていて

「次の学び」へいざなう。装丁も良い。