教育、結婚探し、性愛、セクシュアル、原爆の、書き出し
最近読み終えた本。
『地域・労働・貧困と教育』(教育科学研究会編、かもがわ出版、2013年)

全5冊のシリーズ「講座 教育実践と教育学の再生」4巻目。
いま子どもが育つ場である地域はどうなっているのか。
地域と教育の結びつきと課題。
地域における若者支援の取り組みなど。各分野・地域からの報告。
『追って追われて 結婚探し』(坂本洋子、新日本出版社、2005年)

長いこと結婚相談所の仕事をしている著者の、
結婚相談をめぐる面白いエピソード満載。
結婚というのは、じつに人生や生き方や
立場環境が反映されるものだなあ。未婚率上昇の背景・諸相も。
『性愛対話』(渥美雅子・村瀬幸浩、柏書房、1999年)

不倫の話から始まってドギマギしたけど、
性、セックス、エロス、ジェンダー、性教育などをめぐっての、
大人の往復書簡。
自分もふくめ、いかに日本の「性愛」をめぐるあり方、
考え方がゆがんでいるかを改めて痛感した。
『学んでみよう!セクシュアル・ライツーステキなおとなになるために』
(原田瑠美子、十月舎、2000年)

性は人権であることをわかりやすく説いた入門書。
あまりにもゆがんだ性のあり方や情報、
性の商品化が氾濫する日本のなかで、性教育、性の学びは特別重要。
『「原爆の絵」と出会うー込められた想いに耳を澄まして』
(直野章子、岩波ブックレット、2004年)

広島の原爆投下後の惨状を、「絵」に描き
伝えようとした被爆者たちからの聴き取り。
「原爆の絵」は、地獄図のたんなる描写ではない。
死者と生者の「対話」がそこにあらわれている。
『書き出しは誘惑するー小説の楽しみ』
(中村邦生、岩波ジュニア新書、2014年1月)

古今東西の有名小説の書き出しに注目し、
そのアイデアと工夫を紹介。
紹介されている小説、あんまり読んでなあなあと思いつつ、
その書き出しの妙に興味は広がる。
最初の言葉、誘いの言葉、大事。